東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

派遣切り報道に見る対称性のくずれ

2008-12-17 22:47:12 | 社会・経済

金融危機、アメリカ沈没寸前、円高、実体経済悪化などの影響で雇用問題が日本でも深刻になっている。

派遣切りとか期間労働者が解雇されているというのだが、この報道ぶりでNHKの張り切り方が異常だ。最近ではニュースで第一項目だし、延々と時間をかけてやる。それも分析とか全体像を伝えるというのではなくて、首を切られた個人のうち、ごく限られて数人にだらだらとインタビューをする。ま、一番簡単で芸のない報道だ。

雇用問題は重要だが、他にも重要なニュースがあるし(特に今日なんか)、時間配分が狂っているとしか思えない。しかも、腹が立つのは犯罪的性質をもつ視聴料を不正に徴収しているNHKがやっていることだ。全産業が不況で苦しんでいるのに視聴料は下げるどころか上げようと計画している。

てめえーが正義ずらをして報道している雇用問題などNHKには無縁である。

もっともウラを返せば、民放はスポンサーのことがあるから雇用問題を扇情的に取り上げられないということもある。それを勘案してもNHKは異常だ。

キカン労働者というから最初は基幹労働者かと思ったぜ。期間労働者なんて言う言葉があるんだね。

派遣とか期間契約とかがいかんと言われているが、これは現代最大の害毒である労働組合の排他的既得権益を確保するためにある。連合なんかが、偉そうなことを言っているが、自分たちの給料を下げてともに分け合おうといえないのか。

労働組合員の既得権利というのは官僚の特権的既得権利とまったく同じことを認識しなければいけない。両方とも「チェンジ」の対象である。