いま発売中の月間文芸春秋に全日空社長がタイトルの論文を寄稿している。
複数の論点があるが、これまでマスコミで内容のある報道をしていないか、ひどいのになるとJALの広報に乗せられて国民をだます報道をしている問題である。
前原国交相の無能ぶりがあぶりだされるわけだ。伊東社長の論文は上品で大人しいので、訴求力を強める意味で、とりあえず論点のうちの一つだけを今回紹介する。
マスコミはJALの宣伝にのって、需要の少ない地方空港に国交省から無理やり就航させられて大赤字だと報道した。これで国の責任を追及してマスコミの役割を果たしたとマスコミは胸をはったわけだ。マスコミの低脳ぶりを示しただけなのにね。おかげでJALはかわいそうな被害者として同情されたわけだ。漫才報道もここまでやれば打ち首ものだ。
JALのローカル線のほとんどは合併した日本エアシステムの路線を引き継いだものだ。それとも、日本エアシステムとの合併は国から強制されたというのか。
伊東論文はいう。「JALはこの十数年、新しく出来た空港に就航した例はほとんどありません」。これは断言だね。報道関係者諸君、これまでの報道は十分に取材、調査をしたのかね。
いまからでも遅くない。誤った印象を視聴者に与え続けた報道をやり直したまえ。
地方空港に金を持ってこようとすると、何とか審議会という建設業者、田舎代議士、出世志向の高級官僚のダミーが需要予測を「客観的」にすることになっている。
JALが貢献したのはこのインチキ需要予測を提供したことだけだよ。本来は国交省の役人か、審議会の大学教授が需要予測をしなければいけないのだが、JALの担当者が揉み手をしながら、過大な予測をする。これじゃまだ不十分だと役人が言うと、エンピツをなめていかようにも数字を膨らましてお上の御用を勤める。これが赤字空港についてJALが貢献したことのすべてだよ。
自分じゃ赤字になんかなっていない。だって伊東さんによれば飛んでいないんだから。
& もっとも、JALのような大企業の広報が平然とこのようなウソをつくとはマスコミも思わないから、右から左に広報のうそを流すのだろうが。
調べればすぐにばれるウソ情報でマスコミと国民をたぶらかすとはJAL広報も全員打ち首相当だな。
それにしてもトッポイのはしばしばテレビに出てくる交通関係専門と言う大学教授や評論家だ。こいつらは無知なのか、あるいはJALうそつきグループに雇われているのか。
&& JALの国際線ファーストクラスに乗ると、脂ぎった田舎親父で腕に金鎖のロレックスなんかこれ見よがしにつけている場違いな田舎伊達に出会う時がある。
これは全部只切符を貰ったマスコミ関係者連中だ。ファーストクラスティケットの無償提供は会社の接待で女を抱かせるのとまったく等価である。マスコミの論説委員、航空記者、審議会の有識者は全員JALから女を抱かしてもらっていると考えて間違いない。
名誉棄損だって。そんならまともな記事を書いて証明しろ。JALの客室乗務員、空港搭乗係、支店長、営業に実態を聞いてみろ。国会議員、マスコミや審議会の御用学者が行くときは、空港職員、客室乗務員、海外支店に事前に連絡がいく。
こんなやつらにまともな航空政策が作れるか。まともな記事が書けるか。