上杉隆氏によると電力会社はアンシャン・レジームだそうだ。こういう妙なターミノロジーに注を入れておかないと彼の文意は紹介しても分からない。
首相脱原発記者会見の翌日の日経紙面から見出しを七つほど「つきつけて」意気軒昂な上杉隆くんである。アンシャン・レジームたる電力会社がその御用新聞である日経に書かせた記事だそうだ。
当ブログも日経は嫌いだ。第一全然読まない。しかし、上杉氏が得意になって糾弾している七つの見出しそのものは別におかしなところは無い。しごくまともである。わたしもそう書くであろうし、大部分の国民もそう思っていることではないか。
いくら日経が経済界メジャーの御用を勤めるからと言って、いやしくもマスコミの一翼を担っている大新聞だ。見え見えの提灯記事を書くわけがない。上杉君もジャーナリストのはしくれなら、もっと説得のある論旨で有無を言わさぬ証拠を突きつけてから物を言え、と指導しておこう。
もっとも、おいらは上杉君がピックアップしたタイトルを読んだだけで記事を読むほど酔狂ではない。記事本文にのっぴきならない記載があるなら、それを引用しなければいけない。
こういう幼稚な文を書いていると、君の記事は誰も読まなくなる。
上杉君の記事は孫正義の提灯を持つものか、管直人の御用を務めるものか、誤解されないように自戒するのがジャーナリストの心得である。