昨今の銀行は品位もなにもあったものではない。これも金融危機でやたらと合併したのが原因だろう。悪貨が良貨を駆逐するという事例は銀行合併後をよく表している。わけのわからない銀行と合併を繰り返す。そして段々と格の下がる相手が合併対象となる。旧財閥系銀行はおっとりした上品さを失い、そのレベルは吸収したはずの最低の銀行の弊風に収斂する。<o:p></o:p>
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私など銀行との関係といっても、零細顧客として通帳を握りしめて窓口嬢と対面するくらいのものである。この顧客との接点が如実に銀行の品位の低落を現わしている。<o:p></o:p>
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かっては(百年前、50年前)は銀行に勤めているお嬢さんといっただけで仲人はなんの苦労もいらなかった。現在、窓口嬢といっても風俗嬢まではいかないが、スーパーのレジと変わらない。<o:p></o:p>
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窓口の奥の実情については間接的に感じるほかないが、ひっきりなしに送り付けられてくるDMの悪質さは消費者金融なみであるところから、やはり悪貨が良貨を駆逐していることは明瞭である。<o:p></o:p>
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大体、銀行に教える住所や電話番号などの個人情報は万が一の金融事故から顧客を守るためだと思って登録しているのだ。それをDM送付に使っていいなどと許可した覚えはない。<o:p></o:p>
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銀行は自社のDMに流用するだけではない。意図的に他社に名簿情報を流出させていることは経験から明瞭である。大体、男の銀行員で定年まで勤めるのは一握りのキャリア行員だけだろう。たいていは途中で恩を売った融資先の会社などへ移っていく。そのときに自分の、会社の顧客情報を持っていく。危なくて、本当は個人情報など登録してはいけないのだ。<o:p></o:p>
かって、大銀行はDMを送りつけるなどという「悪質」な行為は一切しなかった。