財務省やら金融庁の下っ端役人があれこれ消費者保護の観点から煩瑣なレッドテープを考える。彼らも無知能の政治家からせっつかれて苦し紛れに考えるのである。間に立つキャリア官僚は『道路』でしかない。政策立案能力もなく、法案作成能力もない。道の駅である。かってシナ文明が日本に伝来したときに、その間にあった生蛮である朝鮮半島種族が果たしたような役割しか果たせない。<o:p></o:p>
そこに、悪辣な銀行族が加わる。主導権を握っているのは彼らかもしれない。「へいへいぺこぺこ」しながら新しい法案、規制を自分たちの利益に合致させる。そのさい、銀行が犠牲に供するのは一般顧客である。彼らの大得意であり、もっともうまみのある顧客は規制の網を逃れられるようにする。今回のみずほの黒社会への特別待遇はその典型である。企業と黒社会が規制を免れるのである。<o:p></o:p>
煩瑣な規制はすべて一般零細顧客に押し付けられる。皆さんも感じるだろうが、ここ10-20年、とくに金融危機以後銀行の窓口での手続きが恐ろしく厳しくなったことを感じているだろう。やたらに書類を書かされる。申告させられる。いまどき役所の窓口だってあんなことはしない。銀行は山のような、そうして作った書類を監査に来た下っ端役人にみせて、「どうです、法令順守でこれだけ厳密にやっています」と役人をだますのである。役人もわかっていてもだまされるのである。これが彼らの文化なのである。<o:p></o:p>
銀行の窓口でやたらと書かされるアンケートなど法令では要求されていない。ところが銀行はこう顧客に説明するのである。「法律で要求されていますので」、「当局、関係官庁の指導ですので」。そんなものはない。顧客は要求された書類とかアンケートはつぶさに調べる必要がある。そしてその場では応じてはいけない。書式を家に持ち帰って、関係法令の条文との関係を確認すべきである。99パーセント応じる必要はないことが分かる。<o:p></o:p>
ところが闇社会、大企業相手だとこんな煩瑣なことは要求しない。利益の源である相手を怒らせたくないのである。官庁に対するレッドテープ遵守(コンプライアンス)の証拠は一般顧客に必要のない書類を提出させて作る。なにしろ零細顧客だから圧倒的に数が多い。集めた書類は膨大になる。下っ端役人も満足する。報告を受けたキャリア官僚もご満悦である。<o:p></o:p>
銀行がこういう行為をするのは、官庁用の書類の山を作るほかに、集めた個人情報をさまざまに悪用するためである。このメリットのほうが銀行には大きいだろう。顧客はこの程度の知識はもって、貴重な情報を詐取されないように警戒することが必要である。
新しく導入されるNISAの説明(新聞などの)を見ていると同様のことが繰り返されるのは明瞭である。
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