東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

スノーデン「暴露」の信憑性

2014-05-14 07:29:06 | 国際・政治
全体で380ページほどあるが、昨日に続き50ページまで読んだ。ノンフィクションを読むときは内容の信憑性を考えながら読まなければいけないが、読んだところから判断すると非常に信憑性が高い。これだけのお化粧を取材データに施すのは無理だろう。(この辺は読み手の能力も関係するがね)

50ページ読んだだけで驚くべきことが多数ある。最近設置された日本のNSA(国家安全保障会議)を巡る論議で監視機関、チェック機関が必要だと、したり顔でお説教する連中がいる。親切なアメリカの専門家が日本に来て、そんなお説教をすることがある。国内の呼応者がそれみたことか、とぱちぱちと拍手をする。

この本を読むと、アメリカの当該機関が恐るべき判決を下して、積極的に諜報活動を後押ししていることが出ている。よく日本をお説教できたものだと感心する。注:50ページ、機関の名前は外国諜報活動監視裁判所、一応ここの許可がないといけないことになっているが、ここはなんでも許可してしまうところらしい。

この裁判所でアメリカの携帯電話会社にすべての通話記録を提出するように命じている(50ページ)。それでふと疑問に思ったがソフトバンクがアメリカの携帯電話会社を買収して、いま二つ目の携帯電話会社を買収しようとしていると報道されている。

二つ目の買収にはアメリカの一部でも反対があるというが、これもうさんくさい取引がありそうだ。買収を許可した、許可する条件に日本での携帯電話通話記録をNSAに提出するように言われている可能性がある。前からソフトバンクのアメリカでの買収には不自然な感じがしていたが、こういう背景があるのかもしれない。どちらが持ちかけたのか、あうんの呼吸なのか知らないが。

そういえば、しばらく前、一部の報道に孫社長は北朝鮮の暗殺を怖れて帰国出来ずボディガードに守られてカリフォルニアにいるという記事があった。妙な記事だがなにか関連があるのかな。

また、銀行に顧客の実質上なんの制限もなしに、取引情報を提出するようにも命じているという。これに関連してだが、日本の銀行がアメリカ財務省あたりから時々告発されて高い課徴金を課せられることがある。これも弱みを握られて顧客の情報を提出する条件をのまされているのかも知れない。

普通はありうべからざる荒唐無稽の話のようだが、この本を読むとそう信じたくなる、どころの話ではない。そうとしか判断出来ないところがある。