二度あることは三度ある、という。ことわざの世界だ。いにしえ人の知恵が込められている。
しかし、一度あることは二度あるとは言わない。根拠がまだ薄弱だからだ。
また、三度あることは四度あるとは言わない。すでにことわざの世界を超えて統計学という学の世界の検証に耐えうる領域に入りつつあるからである。
小泉純一郎が作り出した狂騒状態。彼は国政選挙を何回したかね。一回だけじゃないのか。いわゆる郵政選挙だ。小泉は任期中マスコミの世論調査の支持率が高かった。だからマスコミの支持率が高ければ選挙に勝てると短絡したのだ。
マスコミの支持率と選挙の相関関係はあるようでないようだ。すくなくとも、真面目な分析や検証はなされていない。
小泉で味をしめた自民党は人気の高い政治家を担げば楽に勝てるという、非常に危険で根拠のない「予想の必勝法」で自滅しつつある。
安倍慎太郎だか晋三だかを担いだのもそれだ。彼個人はマスコミ調査の人気が高かったしルックスも良かったからだ。若い彼は党内の支持率は高くなかったはずだが、反対派も選挙に都合が良さそうだと安倍をおした。ところだ、どっこいしょ、だ。参議院選挙は惨敗。
麻生太郎坊もそれだ。秋葉原で売って若い層に人気がありそうだ。漫画で選挙民をたぶらかせそうだ、てな思惑に自民党がみんな乗った。たしかに政治家個人に対する支持率では麻生が高かった。
極小勢力の麻生に相乗りしたが、就任してみると支持率が急落した。そうすると中川なにがしが小池真紀子だか百合子を担ごうとしている。これも人気投票と選挙とを混同しているくちだ。いつになったら目がさめるのか。
日本は首相を選挙で選ぶわけではない。国会でえらぶ。選挙は政党の支持率で帰趨をうらなうものだ。個人の人気も関係あるだろうが、いつも同じ手が使えるわけがない。また内閣の支持率で判断するのも危険だ。内閣支持率イコール首相個人の支持率といえるからね。
自民党のことばかりいうのもなんだから今度は民主党。この間の参議院選挙の分析もきちんとせずに、小沢なら今度の選挙もアンバイがヨカッペエヤというので、伊豆の踊り子が東京の学生様を無条件で信じるように小沢一郎にすがりつく。
参議院選挙は自民党の「敵失」で民主党は勝ったようなものだよ。小沢一郎の貢献率を分析抽出したことはあるのかえ ? 一度冷静に分析してみたまえ。
小沢が選挙に勝ったのは一度だけだよ。そんなにもたれかかって、デエジョウブかえ?
小沢が自民党にいたときにも選挙に辣腕をふるったというが、田中角栄や金丸信のバシリとして御用をつとめただけだ。本当の大将としての実力は不明だ。
また、自民党を出たあとでいくつかの小政党を率いたが、その期間十年弱になるのかな、小沢が選挙に強かったという記憶はない。鳩山君よ、管君よ、小沢にべったりで「ともに地獄に落ちないように」気を付けたまえ。第一、自民党流の必勝法でいけば、マスコミ調査の支持率が高くない小沢は勝ち目はないことになる。
ところが、自民党のアホ連中は野党の場合は支持率に関係なく小沢を怖がるのだね。
+ 一回こっきりの珍現象(小泉純一郎という)の属性の単一部分(支持率)だけを首相を選ぶ時の基準にするのはばかげている。小泉の場合には彼の主たる行動様式と人気との相乗関係、補完関係を分析しなければならない。
いくつか例示すれば、
彼の常に敵を創作し、狂騒状態で絶叫するパーフォーマンス(「敵対勢力」、「自民党をぶっ壊す」)
小泉、安部、麻生のような自民党内に有力な基盤を持たない政治家が権力を握ったら手練手管を弄して党内を操縦しなければならない。小泉の場合には恐怖政治に近い手法を使った。また、郵政民営化選挙に見られるように冷酷非情な党内政治を断行できた。ほかにもあるだろうが、これらが人気と相まって彼に5年間首相を勤めさせたのだ。チョンチョン
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