妙なカタカナが独り歩きしている。詐欺師の使いそうな手だ。無批判に使うマスコミの罪も大きい。
ストレステストとは何のことだ。いかにも実体内容のある有りがたい言葉のように無批判に受け入れる国民もバカだ。いやマスコミはともかく国民はバカではない。その胡散臭さを嗅ぎつけていると思う。それが今回の内閣不支持率急落につながった。
従来以上の厳しい基準にするなら、そう言えばいい。ストレステストなんて詐欺師や同類の心理学者が使うような言葉を使うな。
胡散臭さはEUかどこかが言い出したから、といえば通ると国民の知性を愚弄していることだ。福島の大事故が起きたからこういう考え方が出るのは当然だ。3月11日から四カ月も経過した。その間に政府がいち早く検討して方針を決めていなければおかしい。
第一EUが言ったからということ自体が許しがたい怠慢ではないか。事故は日本で起きたんだよ。EUに先駆けて日本が率先してやるべきことだろう。菅はやたらと審査会とか何とかを作って検討させていたんだろう。そこで検討してOKだったから、政府の方針として玄海原発の再開を認め地方自治体を再開へ向けて説得していた。
それをEUが出した報告か何か知らないが「ストレステスト」という国民をだましやすそうな言葉が出てきた。内容も分からず使っちゃえ、というのが真相ではないのか。ふざけるにもほどがある。
菅一派はまず自分の怠慢を詫びてから「ストレステスト」の具体的内容、必要性を国民に説明すべきだ。大体EUの勧告かなにかに、具体的な内容があるのか。より厳しい審査が必要であるという抽象的なものなのか。そんなのは最初から分かっている。
具体的な内容はこれから「各種審議会」で検討しますなどというなら、これは菅直人一派の犯罪だよ。
管にとどめをさす時が来た。時期を失してはならない。