そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

勘違いする日本人

2008-05-25 | 政治と金

低炭素社会の実現のために試合時間を短縮して、地球温暖化を対策に貢献しようとセ・パ交流戦のプロ野球が、腕に緑のバンドをしている。試合時間を短くするように心掛けるとのことである。

一般には300円で売られるようで、100円を温暖化対策に回すというらしい。心掛けは良いし、特別そのことを面と向かって否定はしたくはないが、何か勘違いをしていようでならない。

温暖化対策として、プロ野球が取り組みなら「ナイトゲーム」を減らせばいい。少なくとも、試合時間を数%減らすことよりもよっぽど効果が高い。休日くらいは、ナイトゲームをなくするくらいの対策をやってはいかがか。

この緑のリストバンドのように、何かパフォーマンスばかりが目立つ温暖化への姿勢が目立つ。使用済みのペットボトルの、有効な利用方法を仔細にわたり検討するよりも、ペットボトルを使わ55 なければいいのでないか。使用量を減らす方が、断然効果が高いことははっきりしている。そうした論議はほとんどない。

レジ袋ばかりが目立つ温暖化対策であるが、大したことのない交通事故などに複数の報道がヘリコプターを飛ばして、空撮の映像を電波で流す。こんなことを平気でやることの方がよっぽど無駄遣いで温暖化に貢献している。詳細な計算はしていないが、たぶんレジ袋一都市分の二酸化炭素を排出する取材でないか。

燃費のいい車にしても同じことが言える。燃費がいいから温暖化対策に買い換えましょうなどとするよりも、今ある車を使い続ける方がよほどのことがない限り、温暖化対策にかなっている。車一台分を無駄にする方がおかしい。クーラーや冷蔵庫などの他の電気製品についても同じことである。長年使う方が余程温暖化対策になる。

「地球にやさしい」商品の多くは、今流行りの新たな商品販売のスローガンに乗っかった物ばかりである。そうした大量商品の売りこみの思想そのものが、環境悪化の根源的な問題であることが問われているのであるが、企業側には意識がないだけである。

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