そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

名ばかり大臣

2008-09-29 | 政治と金

中山国土交通大臣(だったかな?)が、5日間で辞めた。大臣になって注目を受けるようになったので、急遽今までの思いを喋ったのだろう。この男は反省してはいない。確信犯である。

080927 どうして同じことが繰り返されるのであろうか。今回の中山大臣の場合はひどい。一定の知的レベルにも達していない、極めて低俗な人物であることが分かる。

ようやくアイヌ人を先住民族と認める法案が、今年1月に可決したばかりであるのに、アイヌの存在を認めようとしていない。最近になって、ミトコンドリアと男性のY染色体から人類学的な詳細の追求が可能になった。日本は、世界に例をみないほど多くの新人類の遺伝子を受け継いでいることが証明されるようになっている。国粋主義者にとって、日本人は単一民族でなければならないのだ。

日教組をぶっ壊したい個人的な思いを持つ人は少なくはないが、民主国家を先導する立場にある人が言う発言ではない。結社の自由や思想の自由は束縛されてはならない。

成田空港の建設がどのような経緯で決定されたかを、この男は知る由もないのであろう。農民が突如として農地を奪われることに抵抗する、その長い歴史を頭から否定する。無知なのである。

日教組嫌いと不正採用とをごちゃまぜにして、だから成績が良くないのだと発言をする。全く節操ないこの男は、いわば「名ばかり大臣」とでも言っておこう。

それにしても、国会議員のレベルはこの程度か。無知と思いこみとそれに基づく右翼思想と戦前教育への回帰。日本が戦争を正しく検証してこなかったため、こんな人物が登場するのではないか。

コメント (2)
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