そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

沖縄県民の怒り

2010-05-06 | 政治と金

琉球新聞の社説は極めて真っ当な内容である。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-161672-storytopic-11.html

鳩山首相は沖縄に行って以下のような発言をした。「良く勉強してみると、日本にはアメリカの軍隊が、抑止力として必要なことが解った」と述べた。評論するに値しない、情けない内容である。これまで良く考えてこなかったのが先ず問題であるが、抑止力と言う無意味と思われる発言を繰100504 り返した。

移転の対象になっている普天間基地は、嘉手納基地の4分の1しかない。この普天間を動かすことが、抑止力にどれほどの影響があるのだろうか? 首相からは何の説明もない。10数機の固定翼と30数台のヘリコプターがあるに過ぎない。普天間の持つ抑止力がどれほどのものであるのか、閣内なdp事前に検討した経緯を聞かされていない。

仮に米軍の必要性を認めたとしても、沖縄である必然性も説明不足である。太平洋戦争で、20万人もの死者を出した、国内唯一の地上戦を行った場所である。しかも、戦後20年以上にわたって、アメリカに支配され続けてきた地域である。沖縄県の18%もの面積を、米軍に提供している所でもある。

沖縄の痛みの軽減を何度も繰り返していた首相が、このことについては何の忖度もやっていない。友愛精神がないのでないか。

抑止力を、沖縄米軍駐留の理由にするには地政学的にも歴史的にも検討されるべきである。沖縄にこれほどの米軍基地が集中した理由は、地政学的なものではない。本土の反基地運動に仕方なく、アメリカが占有していた沖縄に安易に移転したに過ぎない。返還後もそれを引いているに過ぎない。

沖縄県民は「最低でも県外」と言ってくれた民主党に、小選挙区の席のすべてを与えた。政権交代に期待したのである。普天間基地を移転しないのなら、民主党の議席を返却するべきではないか。そうした覚悟も、政権の重みも鳩山坊ちゃまは感じてはいないようである。

コメント (1)
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