そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

官房機密費の内容は公表されるべきである

2010-05-28 | 政治と金

官房機密費を、国民に申し訳ないような使い方をしていたと、小渕内閣の野中広務氏が発言している。これに呼応するように細川内閣の武村正義氏も、自らの体験を語るようになってきた。

Photo 野中氏の発言によると、官房機密費は官房長官席の後ろの金庫に、常時7000~5000万円の現金が用意されていたとのことである。出所を明らかにしなくてよい、官房機密費は当初の目的から大きく外れ、議員の旅行の選別などに使われていたとのことである。民主党政権になって、国民の税金の使われ方が問題になっているような時代である。鳩山首相の言うように、一定期間の後に公表されるようになると、使用方法も考えられるようになるとのことであるから、元気なうちに公表するというのである。

もう一つこの大きなことが公表されない理由は、この機密費が評論家や報道の側にも渡っていたと思われることである。特に政治評論家で受け取らなかったのは、田原総一郎だけであると、野中氏は語る。政治評論家を使って世論の誘導を行っていたのである。自民党を持ち上げる胡散臭い政治評論家の顔が、いくつも浮かぶ。

日本の報道には、記者クラブという仲良し仲間の集まりがある。報道する側が、報道される側からお墨付きをもらって、ほぼ決められた質問をするシステムである。こうした記者クラブがあるのは、日本以外ではガボンとジンバブエだけである。統制された政治報道しかされないこのシステムは、非難されて久しいが一向に無くなる気配がない。

機密費の報道が極端に少ないのは、記者クラブにも口止め料として渡っているからであるといわれている。記者メモを政府が買うこともあったとのことである。その他転勤や結婚、出産や新築など折に触れ現金が手渡されている。

こんな実態が機密費に関する報道を極端に減らしているのである。世論操作には十分役立った官房機密費である。

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