福島少子化大臣が罷免された。一般人の感覚からこの政治劇を見ていると、奇妙でおかしいことが解る。つまり、嘘をつきとおした首相が、当初の連立政権の約束を守ろうとした大臣を切り捨てるのである。嘘つき男が正直女を罷免する。
政治が一般感覚から程遠くなっていく姿がここにある。子どもたちの教育上よくないと、妙に良い子ぶった発言をここではして見たい。この政治劇は茶番である。世間のことをよく知らない鳩山が、誰にもとても良いことを言って、結局は最初から反対していた自民党案に戻ってしまった。何のための政権交代だったのか。何のための半年にも及ぶやり取りだったのか。
地元(沖縄)、政権内部、アメリカの3者にそれぞれ良い顔していたのであるが、結局アメリカの言い分だけを聞いたことになる。したがって、他の2つには嘘をつくことになっ てしまった。とりわけ、沖縄の人たちはどうなるのだろう。移転に伴い全国知事会でお願いする愚行をやってみたが、一斉に反論されてしまった。「安全保障の中身の説明がない」(神奈川)、「抑止力がどう機能するのか解らない」(新潟)、何より沖縄知事の「アメリカ兵による事件・事故が月平均26件もあり、沖縄だけに歪な負担がかかっている」には全く反論すらできなかった。
半年前には沖縄県民は、こぞって基地がなくなると思っていた。そのための、民主党全員勝利であり名護市長選などの、反対派の勝利である。県外移転を掲げて当選した民主党議員は何処に行くの?
政権を離脱することになるであろう、社民党の公党としての矜持を評価したい。虚言を重ね、自民党案に戻った鳩山には弁明の余地すらない