今年生誕100年になる、マザー・テレサがある報道の、「愛の反対は何でしょうか」と、日ごろ愛を説くテレサに質問をした。質問者は、憎しみやイラ見という言葉を期待したが、彼女の返事は待った国となるものだった。
「愛の反対は、“無関心”である」と答えたのです。これはまさしく現場にいる人の声です。今の日本には、あまりにも平和や政治体制や国家の方針に無関心な人が多い。特に若者たちは、全く自分の世界だけにいるように思えてならない。
今日は憲法記念日である。政権交代で、憲法論議が沈静化したこともあって、各地での集会に人が集まらないようである。今日は、ねむろ9条の会の”憲法記念日のつどい”に参加してきた。高齢者が目立つ集会であった。
この集会では、根室にあった「牧の内飛行場」についての、検証があった。今は幻となった、牧の内空港であるが、建設に多くの朝鮮人労働者が使われた。3000人ともいわれているが、詳細は不明である。
真冬でも着るものは一枚で多くの人が亡くなっているはずである。残った朝鮮人労働者も消えてしまった。今は牧草地になっているが、たくさんの遺骨が埋まっていることが考えられるようである。根室市は、旧役場痕などの碑をあちこちに建てているが、これだけの労働者が亡くなったかと思われる、負の遺跡には何も残っていない。
人々も行政も無関心なのである。戦争は痕跡も残さずに忘れ去られてゆくのであろうか。平和憲法の意味合いや、重みにも無関心になってきているようである。