1946~1958年までアメリカの核実験が67回も行われた、南太平洋のビキニ環礁を世界遺 産に登録すると、ユネスコが発表した。されがどのような感るをすることになるのか解らないが、ユネスコも粋なことをする。アウシュビッツのような負の遺産であるが、時あたかも日本は原爆の季節である。
国連議長が来日し、議長とした初めて広島の平和記念式典に出席する。アメリカ大使も出席するそうである。秋のオバマ来日時に、今回の雲行きを見ながらであろう、アメリカ大統領が初めて広島原爆記念館に行くそうである。核廃絶を訴えているオバマにして見れが、時事を逸したかもしれないし、何よりも彼のパフォーマンスであろうが、行くことは悪くはない。
核兵器の使用に関しては、アメリカ国民は驚くほど無知であり、あまりにもアメリカ本位の考え方で凝り固まっている。アメリカ人の多くは、ビキニ環礁での核実験のことなど知る由もない。ましてや、日本漁船が被爆して漁師が死亡したことも、日本では“死の灰”や“原爆マグロ”などと大騒ぎがあったことなど知らない。
彼らアメリカ国民に対しても、自国が核兵器をどのように使ったか、その影響はどのようなことなのか知ってもらうためにも、ビキニ環礁の世界遺産登録には良いことである。現地では、多くの被爆者がいまだに多くいる。
オバマは対外的には核兵器の廃絶を訴えているが、現実には核テロの脅威と、核兵器を持ち過ぎた維持費の軽減が目的である。ロシアとは万単位の保有教祖を行った、過去の愚かさへの反省であろう。結局ロシアとの合意しかない。他の核保有国は冷ややかな目で見ている。オバマのノー^ベル平和賞受賞も同じである。それでもなお、オバマの非核宣言は指示したい。核兵器削減への歩みは評価しなければならない。そうした意味でも、今回のビキニ環礁の世界遺産指定は評価しなければならない。