そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

菅首相の韓国併合100年に向けての談話

2010-08-11 | 政治と金

10日菅首相が、朝鮮併合100年に当たって談話を発表した。日本は朝鮮を、1Kannkann 910年8月22日併合を締結した。その100年目に当たり、率直に謝罪している。概ね韓国側の評価も高い。戦前の日本の帝国主義、軍国主義をいまだに評価する人たちがいる。

自民党政権は、これまで日韓併合は合法的で違法性はなく謝罪などするべきでないと、これまで主張してきた。韓国の発展に寄与しているとまでいう人たちもいる。その最右翼が安倍晋三である。今回もこんな談話を出すと、韓国に金をせびられるとコメントしている。

足を踏んだ方はとっくに忘れていても、踏まれた方はいつまでも忘れることはない。日本国内への強制労働や慰安婦問題を、いつまでもなかったことだと主張し続けるつもりか解らないが、今回の首相の談話は時事を得た好判断だと思われる。内容的にもまずまずである。「朝鮮王室(王朝)儀軌(ぎき)」の返還を、譲渡と表現するもどかしさはある。

韓国側も概ね、15年前の村山談話より踏み込んだ内容だと評価している。ただ、日韓併合の違法性を主張する人たちも少なくはない。併合は時の政権が、ヨーロッパ諸国の侵略に不安を抱いた、本来ならば対等な連合であるはずだった。時間を経て、韓国を植民地へとしてしまったのは、軍国主義の驕りといえるだろう。

日本と韓国は、本当であれば民族的にも文化的にも、最も近い民族である。最も親密な関係でなければならない。大和朝廷時代、秀吉の時代、それに明治以降の時代にあって、日本は常に韓国を取り込もうと試みている。こうした反省なくしては、首相の言うこれからの100年はないと思われる。15日の光複節の首相の談話を待ちたい。

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