そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

阿久根市から学ぶ有機農業と民主主義

2010-08-23 | 民主主義

有機農業は手間暇がかかる。生産量や速さをなど効率を第一に考えるのではなく、農業の基本に沿って生産する方法といえる。有機農業はプロダクト(生産)より、プロセス(過程)こそ重要なのだといえる。

これと似ているのが民主主義である。民主主義は目的が第一ではなく、手段こPhoto そ大切なのである。民衆に納得させるために、大いなるう回路こそ民主主義の命である。目的達成のために効率を求めるべきではないのである。

鹿児島県の阿久根市の竹原市長の行動はまさしくこの通りである。情報の公開や、周辺で最も高額な市の職員給与の削減や、情報開示は極めて当然のことである。これまでのなれ合いで、市議会と市長が職員を抱き込んできた、市制こそ多いの問題である。彼の視点は正しいと言える。

竹原市長が、市の職員給与を公開したことも、様々な手当てをカットすることも市民から支持されている。解職後の再選に市民の声があると思われる。市議会を開くと、市長の公約が果たせないし市議会に巻き返させられるので、開催しない。竹原市長の決断は解らなくもない。

しかし、これでは全く独裁になってしまう。マキャベリストには、必ず大きな目的があってそれを正義と掲げる。ファシズムといって良い状態が、阿久根市に起きていると言える。彼の行動は、民主主義とは無縁のものである。目的さえよければ、何をやっても許されるものではない。

橋下大阪知事も羨む発言をしている。彼も本質はファシストなのである。しかし、そのためには新たな政党を作って議会の中身を変えようとしている。河村名古屋市長も、議会の変革に取り組もうとしている。こうしたう回路こそが、民主主義の手続きなのである。マスコミが持ち上げすぎた結果ともいえる。今回のリコールは厳しい結果になるものと思われる。民主主義が定着することこそ最優先されるべきである。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港