そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

女子高校生たちの未来を奪うもの

2013-02-04 | 政治と金

福島県相馬市の女子高校生が、3人で演劇を公演している。自分たちの言葉で語る、とても胸を打つものであった。昨日深夜の、読売系のNNNドキュメント2013である。

「今伝えたいこと(仮)」とした題した演劇である。(仮)とカッコ付きなのは、自分たちの気持ちが、日々変化するからである。彼女たちの言葉は、とても重く意味が深い。

彼女たちは中学卒業式の日に、3.11の震災を受けていた。私たち若い者が、未来を考えていないと思われているが、そんなことはないと強く反論する。

演劇は、高校生になった彼女たちの言葉で語られる。「私たちが産んだ子供に障害があると、私たちのせいになる」「出て行け!福島に留まっていろ」「放射能を持ち歩くな」「結婚する時、就職する時、何か言われるのか心配だ」

どんなにつらい思いをしていても、可哀想だと思われたくない。でも、福島産かどうか食べ物を見ている自分がいると、自戒する。

演劇では、3人のうちの一人が、耐えきれずに自死する。「私たちを忘れないでください」「知らないふりしないでください」「「ねぇ、誰か私たちを助けてください」と、暗転する。

若い細胞は、放射能に強く反応する。特に女性は出産を通じて、放射能がどのように反応するか心配である。もうすでに結婚しないとか、子供を産まないとか決めている子たちもいる。

福島の若者たちに何の瑕疵もない。彼らの未来を奪おうとしているのが、放射能であり原発である。

既にこの国の為政者たちは、若者たちの苦悩を知ることなく、原発再稼働に向けて動き出している。

コメント (2)
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