韓国早くから貿易自由化を手がけ、EUやアメリカとFTAを結び、日本の自動車産業が負けてしまうと、マスコミは盛んに宣伝していた。関税の差が大きくて日本車が売れなくなる、液晶テレビも負けてしまったと、一斉に報道されていた。TPPに早く参入しなければ、日本は世界各国に遅れてしまうというのである。
韓国経済はそれほど立派になって、国民は幸せになっているのであろうか?日本はTPPに参加し、韓国経済に対抗しなければ、国家が破たんし国民は不幸になるのだろうか?
来週から、朴大統領体制になる。韓国は、表の部分と裏の部分が極端な社会になってしまっている。前回下記の本ブログでもふれたが、極めて深刻な社会問題を抱えている。http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20121217
韓国は世界で最も自殺率の高い国である。しかも、高齢者が多いのである。その背景には、先進国では最も社会保障予算が低く、日本の22.4%に対して9.4%と半分以下である。年金がないか極めて少額である。競争社会の影の姿である。
韓国では日本以上の高齢化が、進行している。日本は、定年延長など雇用年齢の
アップを図っているが、韓国は逆に引き下げている。女性の修正率は、日本などを大きく下回っている。競争社会のための教育費が負担になっている。失業率が高く、若者の非正規雇用が、24.8%ときわめて高い。
韓国のGDPは圧倒的に外需によって支えられている。国際情勢などの影響を直撃される危険性を孕んで、極めて不安定な背景である。
近年は地理的な関係もあって、急速に貿易量が増え、中国との経済関係が緊密になっている。台頭する中国経済は、韓国経済の大きな不安材料になっている。
何よりも、北朝鮮の存在が大きい。韓国経済の不安材料は、核開発やミサイル発射などでさらに大きくなっている。いつ崩壊するかわからない、幼稚な論理を披歴する前時代的な国家が、韓国国民に大きな見えぬ不安感を抱かせているのである。
これれらの問題の全てが、経済発展を掲げ推進した李大統領下で進行したことも事実である。TPPなどの無関税システムは、特定産業と富裕層にとってのぞモア良いことなのであって、99%の国民には大いに迷惑なことなのである。