北海道を中心にして、原発あるいは核についての主に基礎知識の普及に、出前講座として精力的に活動されている方がいる。河原茂雄さんと言われる、琴似工業高校の教諭です。下記に川原氏のアドレスを載せてあります。
川原氏が、出前講座で発言されている内容をまとめたもので「高校教師かわはら先生の出前授業」(全3巻、明石書店)を出版することになりましたが、北海道教育委員会はこれを認めませんでした。左の北海道新聞の1月31日の記事を参照ください。(クリックして大きくしてご覧ください)
日本中で様々な問題対処について、教育委員会の閉鎖性が問題になっています。北海道の場合も同じです。今回の、北海道教育委員会の主張は、①政治問題であること、②営利活動であることを理由にしています。
河原氏はすべての印税を、福島の子供たちに寄付すると言われています。②については問題ないと思われます。
①の政治的問題の理由は、選挙が近かったことを上げています。しかし、選挙後に容認したわけでもなく、理由になるのは社会情勢からみても、極めて不自然です。
道教委によれば、この3年間に教員から出版許可願いは10件申請されているが、すべて認めている。どう見ても今回の道教委の判断は不自然である。第一、福島の被爆者や避難者たちにどう説明するのだろう。昨日本ブログで紹介した、女子高校生の感性を大きく逆なでするものである。
上記記事ににもあるように、「憲法で禁じる検閲に近く、表現出版の自由に対する抑圧だ」とする、識者の関係が正しい。あるいは、選挙後の自民党政権に復活後の、原発再稼働に向けた権力へのすり寄りであると思われる。
ここにも、現在社会問題になっている、責任を問われるシステムになっていない教育委員会の、非社会的姿勢と閉鎖性があります。
http://blogs.yahoo.co.jp/skawahara1217
左のフォタルバムに<流氷が少しの根室>をアップしました。