そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

困った坊ちゃまだ

2013-02-12 | 朝鮮半島

北朝鮮が核実験を行った。国威発揚と現体制の維持であろう。小型で威力も増していると発表している。いわゆる、瀬戸際外交手段であって、核実験そのものの大きなPhoto_2意味はない。金王朝の三代目には困ったものである。

アメリカが交渉してくれないために行ったという論理であるが、日本が真珠湾攻撃した理屈と同じである。アメリカが日本を貶めたと、いまだに主張する国粋主義者があまりにも多い。

安倍坊ちゃまも内心大喜びである。手段的自衛権の話がしやすくなった。タダでさえ中国が発射用レーザーを照射したと、地ならしをしている。

北朝鮮の理屈もアメリカからの自衛である。実際は異なるが、手の中にいると思っていた中国が最も困っているだろう。早速抗議の声明を出してはいるが、制裁などできるわけない。北朝鮮と、中国人民軍とは強い繋がりがあって、簡単には中国共産党も手を出せない。

今回の核実験で、あるいは尖閣などの挑発行為で、日本は彼らの思惑とは裏腹に右傾化するばかりである。安倍の自衛軍がそのうち国軍になりかねない。

ミサイルの成功と核の小型化で、アメリカ全土が射程距離に収まり、核の脅威が増Photo_6
したことになる。たとえ一発撃っても、北朝鮮が勝てるわけない。アメリカは、メンツが潰れただけである。

それにしても、北朝鮮はこれからどうするのだろう。核が食い物を生み出すためには、実験するぞと脅している間だけである。実験を強行した現在彼らの選択肢は少なくなった。

最も考えられるのは、金正恩の失脚である。行政の新体制前の中国は、これを認めるかもしれないが、軍と財界がこれを受け入れるかも疑問である。いずれにしても、北朝鮮の核実験は自国も周辺国にとっても、何一つ建設的なものはない。

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