日本ではほとんど報道から外されているようであるが、護衛艦として進水式を行った”いずも”であるが、中韓とロシアまでが右傾化する日本への警戒を見せている。
素人目に見ても、航空母艦そのもののように見えるいずもであるが、空母であると専守防衛に反する戦艦になる。そこで防衛省は、ヘリコプター14機搭載の護衛艦としたのである。
全長248メートルは、ウクライナから貰い受けて手を加え建造した、中国初の空母遼寧の305メートルに遜色ない大きさである。戦艦大和の263メートルに迫り、日本戦後最大である。この船を空母と呼ばないのは、いかにも奇異に感じられる。世界各国も少々呆れている。
中韓は一斉に、安倍首相による日本の右傾化・軍事化に警戒感を示している。さらに、同規模の護衛艦を建造中との報道もある。中国の海洋進出と、北朝鮮の核やミサイルの脅威を理由にして、安倍は着々と軍事国家へと日本を引き込もうとしているのである。
日中戦争で、戦艦「出雲」は中国の侵略に貢献した。今回の、護衛艦の名称の候補があったようであるが、いずもに落ち着いたのは、こうしたことが背景にあるのではないか。
こうした既成事実を積み重ねることによって、まずは集団的自衛権の行使はしないという解釈をなくして、憲法の改定に踏み込もうとしているのである。集団的自衛権能行使をするときには、いつでも空母として活躍できる艦船として、即戦力になる。
実施空母の建設は、憲法違反である。空母は戦闘機を搭載する、攻撃的戦艦であるからである。専守防衛に反することになる。言葉上で護衛艦と言い繕っているが、いずもの造船は明らかな憲法違反の戦艦と言える。
安倍が首相の座にいる限り、中韓は日本に手を差し伸べることはない。緊張感を高めているのは、あの手この手で軍国化への道を模索する他ならぬ安倍であるからである。