そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

共産主義を捨てた北朝鮮、中国見倣ったら

2013-08-13 | 政治と金

北朝鮮が39年ぶりに、「10大原則」を改定した。「10大原則」とは政治的思想的体系の根幹を示すもので、憲法や労働党規約より大きな力を持っている。

その第1項と2項で、代々領導体系を決めなければならないとしている。それは、「白頭の血統」でなければならないとしている。つまり金正日から金日成へ、そしてPhoto
金正恩へと引き継がれる世襲制の、正当性を規定したのである。これは金世襲体制の封建国家と言っているようなものである。

そして最も大きなことは社会主義や共産主義体制の完成を謳っていた文章を、主体革命の完成と変えたことである。北朝鮮は共産主義体制から脱却したのである。

本人たちの主張は別として、共産主義体制であるとはとてもじゃないが思えない。自らがそれを認めたことは、ある意味当然であるが、金正恩体制の確立へ向けた作業に他ならない。

序文には、「首領様(金正日)と将軍様(金正日)の領導により、核武力を中枢とする軍事力と堅固な自立経済を持つに至った」と書かれている。核保有国家と自ら名乗っているのである。

金正恩は業績を上げるために、「即位」してから様々なことをやってきた。小さなPhoto_2港を砲撃したり朝鮮戦争の停戦を破棄したり開城の開発から韓国を締め出したりと、実に様々なことをやっていたが、ほとんどのことが成功していない。成功したのは2度目のミサイル発射と、核実験ぐらいである。

その成功は、中国の新体制の逆鱗に触れたようであり、国連決議に屈服する形となって、今や中国からも干されている。多分唯一と思われる、外交的な場所の6者協議は、核保有を明文化した国家である限り、入り口さえ自ら封じられた形である。

中国も実は社会主義体制であり、発展途上国であると自ら位置づけている。習近平という新しい体制になったのであるから、ここら辺で中国も社会主義体制を自ら名乗るのはやめたらどうだろうか。社会主義体制の放棄と、民主化と言論の自由と人権の確立をやっていただきたいものである。

コメント (2)
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