8月6に日に沖縄宜野湾の、キャンプ・ハンセン基地でヘリコプターが墜落し炎上した。基地内とはいえ、住宅地から200メートルほどしか離れていない。偶然基地内だったとみるべきであるが、事故原因の解明もなければ再発防止策も明示されていない。
妙なことはその後、7日と今日8日に同じところで火災が起きていることである。既に鎮火したとの報告が日本に寄せられただけである。連日同じところの火事である。奇異な感じすらする。
もっと理不尽なことは、アメリカ側が事故現場の上空の飛行を制限したことである。法的根拠などなく、事故の実態隠しに他ならない、アメリカ軍の強権的横暴である。報道用の飛行ができないばかりか、民間の航空機のも影響が出ている。撮影されると不都合なことがあったに違いない。
墜落現場が大川ダムの水源地から僅か20メートルと近いため、宜野座町が水質調査に入ったが、水の採取は許可されたが周辺の調査は拒否された。事故後大川ダムからの取水は中止している。
しかし今回の事故を受けて、同型機のヘリの飛行は全面中止としたのは当然であ
るが、オスプレイの再配備も延期した。計画通りにオスプレイを配備すると言っていたが、中止する気になればできるのである。原因が何であれ、その気になれば延期でも中止でもできるのである。決めたことだからスケジュール通りにするとか、とにかく日本の言い分など聞かなったが、いい加減な話である。
8日には、事故を起こした同型のヘリ以外の戦闘機などの訓練、飛行が再開された。原因の究明も事故対策もないままである。周辺の自治体は一斉反発している。
別海の矢臼別基地でのアメリカ海兵隊の誤爆も同じである。周辺自治体も北海道も原因究明と再発防止の要請は、全く無視され訓練再開が通告されただけである。まさしくアメリカ軍のやりたい放題である。
今回の米軍による2つの事故を見ていると、前近代的な治外法権をアメリカは存分に享受している。不安と被害を被っているのは住民と、一般国民である。
左のフォトアルバムに<夏の雌阿寒岳>をアップしました。