今年道東のサンマが不漁である。多少水揚げが少ない年でも、9月になればそれなりに持ち直すものであるが、今年は未だにそのままである。
厚岸では例年の7分の1の水揚げである。根室では浜値が、例年の10倍はしている。市価になると3倍はしているのではないか。
岩手県の宮古では、毎年落語で知られている東京の目黒のサンマ祭りに送っていたサンマを、今年は止めたそうである。
釧路沖ではマグロが、結構獲れているそうである。昨年はサバが大量に獲れたが、処理に困って途中で漁を中止した。サバ処理工場がないのである。今年もサバ漁は好調のようである。左は今年のサバ漁である。
函館はスルメイカで名を売っている。ユルキャラもいるくらいだが、今年は最低のようであるが、羅臼では刺し網にかかってこの10年で最も多い。
今年はサンマが陸から遠のいた。時間と経費ががかかる。暖かい海水が北に押し寄せている。温帯の魚が北上している。マンボウやクロマグロまで網にかかる。
平均気温がこの3年間上がっていないため、温暖化は停止しているという説もあるが、最高気温は高くなったりその持続期間が長かったりしている。温暖化よりも重要なのは、異常気象なのである。予測できな気象現象が起きている。前例がなく、気象予防士を困らせている。
原発事故で、温暖化の論議は下火になった感があるが、着実に進行している。集中豪雨や、竜巻の多発やサンマの不漁はそのシグナルである。