今日は私の本「そりゃないよ獣医さん」のコマーシャルです。あしからず。ご了解ください。私がこの本を出版したのは、もう8年も前になります。その5年ほど前には書き終えていたので、10年以上経っていることになります。
この本が順調に売れ始めた矢先に、出版社が倒産してしまいました。それでも3000部は売れたことになりますが、とても残念でした。どうした風の吹き回しか、この本がネットでは3万円以上、時には5万近くの価格で売られるようになって、知人からの紹介もあってKindleから、電子ブックにすることにしました。購入は、こちらからできます。
私がこの本で訴えたかったことは主に二つのことです。一つは、食糧の問題です。食料問題は、日本中が都市化してきたことにあります。人は食べ物が無くては生きて行けません。食料生産は即ち農業です。農業をこの国は、工業化しようと1961年に農業基本法を作りました。
農業は機械化による大型化と高生産を目指しますが、機械は負債を生み高生産は、農薬や化学肥料の多用で、歪な農産物・食品を市場に送り出すことになりました。こうしたことへの警鐘です。
もう一つは、私は田舎に来た都会人です。高度成長時期に多くの人が歩んだ逆を行ったことになります。その間、この国の地方は見事に過疎化と高齢化が進みました。
地方の疲弊は、弱者が追い詰められる構造の一環でしかありません。地方が疲弊する一方で、僅か10%足らずの土地に住む人たちが、この国を支配するようになりました。一票の格差はあって当然です。田舎は都会に、職掌や水や空気を浄化し貢献しています。こうしたことを本書で訴えました。
10年前の本書の内容はいまだ失われてはいないません。電子ブックとして世に残そうと思い立った次第です。
知人のブログの書評です。 http://pub.ne.jp/shimura/?daily_id=20130802