2020年のオリンピックの東京開催が決定された。イスタンブールとの決選投票は、東京有利は客観的にみても動かなかった。海外メディアは、安倍首相の演説が大きく影響したと報じている。
安倍首相は、G20のサンクトペテルスブルグから、20数時間かけて駆け付けたことも評価されたが、放射能が安全であると大見得を切ったことが、オリンピック委員を納得させた。
東京は安全であって、放射能は(現在の漏水事故のことか)300メートル四方に封じ込めていますと言い放った。明らかに嘘である。300キロメートルの間違いでないか。
嘘も方便で人を救うこともあるし、ばれないこともある。しかし、今回の嘘は絶対にばれることになる。それでも、この場はオリンピック委員さえ騙しておけば、あとは何とかなると思ったのであろう。この程度は政治家の方便の範囲かもしれない。
放射能は現実に地下水を汚染しているし、防波堤内はもちろんのこと、周辺まで流れ出ていることも分かっている。凍結壁で遮断を試みようとしているが、それもこれからのことである。効果のほどもよく解らない。
汚染水の貯蔵タンクは、増えていくばかりであるが、急ごしらえのタンクは2020年まで持たない。
これまで空中に飛散して北関東や海洋に降り注いだ放射能は、もう消えたと思っているのだろうか?漁業者は騒ぎだしているし、韓国も周辺8県の魚介の輸入を禁止した。
我々はなれてはいるが、オリンピック委員も海外のメディアも、日本の首相が嘘つくと思っていない。今後どうするのだろう。
でも、悪くはないだろう。放射能を封じ込めているのなら、再稼働など考えずに、300メートル四方に封じ込めていただきましょう。日本には、嘘から出た真(まこと)という言葉もある。