左の戯画はドイツのものである。左の日本の政務官らしき人に、防護服を着た人が機械を当てている。政務官が「放射能測定器ですか?」と怪訝そうに問うと、右の人は「いえ、ウソ発見器です」と答えている。
大笑いである。世界中の人は、安倍がオリンピック招致のために、ウソついたことを知っているのである。これくらいのことはへいきで、公の場で言う男である。TPPでどれほどウソついても全く気にも留めない。
先の参議院選挙で、TPPに断固反対と言って当選した、自民党議員がたくさんいる。賛成といった候補者を寡聞にして知らない。右のような看板が、日本中に立っていた。「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」とある。
ご丁寧に、3つも書いている。全部ウソである。最近見ないような気がするが、まだあるのだろうか?
聖域の5品目に革製品を加えた6品目は守ると言っているが、無理である。これらで貿易額の8%を超える。99%の自由化何ら無理である。
第一交渉前に、BSEの緩和や軽自動車の増税や安全基準はすでに、入場料としてアメリカの言いなりになっている。防腐剤や防カビ剤の安全基準は、すでに緩和に動いている。かんぽにアフラックが入ってきて、市場開放の名目で乗っ取りにかかっている。
参加しなければ交渉内容がわからないと言いながら、参加すると守秘義務が生じて情報提供できないというのである。参加前に言っていたことは、ウソである。
しかも交渉内容は、20年間公表されない。反対者を封じ込めるための制度である。国益がお好きな政治家たちの言い分はどこに行ったのであろうか。
医療を守るというのもウソである。医療制度も有資格者の参入も、特別区を作って稼働するとのことである。
企業が国家を訴えることができる、ISD条項はすでに安倍内閣は容認している。きわめて多岐にわたる多国間の交渉である。そして秘密裏に行われる極めて異常な条約の交渉である。
参加すること、そしてアメリカに従属することが大前提の条約である。TPPとは、日本の安全も食料も投げ打って、1%の利益を拡大するために、99%を犠牲にするウソに塗られた極めて異常な新自由主義条約である。