そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

半自民の岡田新民主党党首

2015-01-19 | 国際・政治
岡田克也が民主党党首に返り咲いた。結局は、若手にも任せられず(細野)、対立軸を鮮明にもできず(長沼)、岡田を選択したことになる。
元々自民党竹下派からの政界入りした、日本最大スーパーイオンの御曹司という人物である。半自民と言ったところが正しい表現であろう。自民党に対する対立軸を持つことができない。集団的自衛権行使容認も、内容にはほとんど触れずに、立憲国家のあるまじき行為という程度である。集団的自衛権に関する本質的問題を指摘できない。
自民党は地方選挙では負け続けている。安倍自民党に対する危うい感覚が国民の中にある。民主党は反転攻勢に出るチャンスである。岡田新党者はそれに対する対立軸を持たない。
アベノミクスも同じである。第三の矢が問題であるという程度でしかない。アベノミクスは第一の矢から間違っている。第一の矢は、際限ない金融緩和で株高と円安を招いている。このことだけでも、富裕層の問題でしかなく、実体経済は動いてはいない。
第二に矢も結局は、国土を強靭にするという名目で、財政投入で景気の喚起を願うだけである。財政再建は程遠い。岡田はこれらを認めたうえで、ネーミングが良いだのと言う。
憲法に対するスタンスも危うい。護憲などとは程遠い考えの下で、発言をしている。ただ人物的には裏がなく、信頼があるのではないかと思われる。
決選投票で、長妻陣営を取り込んだことで、細野陣営と距離を置くことになり、党内に火種が残ったことになる。軍事国家形成へと向かう安倍政権との距離感が曖昧のままである。野党共闘を目指す、細野を支援したグループと袂を分かたなければならない日も来るだろう。
これでは自民党を引き摺り下ろすだけの勢力に成長するとは思えない。いよいよ、安倍政権をのさばらせるばかりとなる。維新とはかなり距離を置くことになった。野党再編は起きることはないだろう。安倍政権の交代と、財政再建は遠のくばかりである。
コメント (1)
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