そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

哀れな安倍首相のアメリカ上下両院の演説である

2015-05-01 | 安倍晋三
安倍首相が4月30日アメリカ議会上下両院合同会議で演説した。カンニングペーパーで懸命に大きな文字に赤字の注釈を見ながらの演説を、懸命に評価しようとするアメリカのメディアがかわいそうに見える。
中国と韓国が早々とこき下ろしている。安倍首相にしてみればこれまでの主張を懸命に抑え込んでの演説である。内外が注目する歴史についてであるが、反省の言葉は口にはしたが、詫びの言葉もなく侵略と植民地化については、あの行ったこという言葉に閉じ込めてしまった。反省だけなら、サルにもできる。
村山談話を引き継いでいると、言葉だけの反省はこれまでの安倍晋三の発言などを見ていれば、この程度がやっとである。
冒頭の「自由主義国家」という言葉は、冷戦時代の共産主義を言意識した言葉であり、社会主義国家が崩壊した現在となっては内容のない言葉である。戦後のアメリカの日本に対するお礼を述べていたが、東京裁判を否定した男がこんなこと言えるのであろうかと耳を疑う。日本の今日あるはアメリカさんのお陰とか言っていたが、彼は歴史の経過を知らない。アメリカが主体ではあったが、連合国によって支えられていたことを、お忘れているようである。

10分も割いたTPPであるが、選挙で加入反対訴えていたのは自民党ではなかったか。「TPPをお互いに成し遂げようではないか」と、まるでアメリカに対して主導権を持つかのような発言である。公約違反でもあるばかりか、国そのものを売りとばしたといえる。
戦争法案(安保法制)は夏までに成立させる宣言したのには少々驚いた。いまだ公明党を折伏させた与党の密室協議しかやられていない。法案提出がないがないどころのではない。
中国の海洋進出を意識した、「法の支配」を何度も繰り返していた。憲法を勝手に解釈し国会を無視する彼方に発言資格などない。法の支配であるが、中国だって法の支配のもとに海洋進出していると主張するの決まっている。双方が一方的であることが問題なのである。
安倍政権こそ日本の最高法規の憲法を無視して、軍隊をアメリカの支配下に置き、アメリカ軍の戦争に加担させようとしている。日本は独立国家としての基本姿勢すら放棄しているではないか。
これこそ、昭和の妖怪と言われた祖父の岸信介の願望であったとまで述べている。さもありなん。

コメント (2)
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