安倍晋三は、公職選挙法に触れる可能性がある桜を見る会の前夜のパーティーに、後援会は出費していないと言い張ったことで、どうやらこの難局を乗り切ったようである。ホテルオークラが、安倍先生に忖度して、5000円でやりましたと言えばそれで終わる。さすがに忖度しましたとは言わないであろうが、首相の座にある人物のパーティーを格安でやることは容易に考えられる。あるいはそれくらいのことまですれば、どこかで見返りがあるというものである。
つまり、安倍晋三は誰が見ても公金を使って、取り巻きを優待した桜を見る会は、お咎めがなくなる。参加者名簿も、これまでと同じように不都合な書類は廃棄したことにしてある。森友加計学園問題同様に、これ以上追及されることはない。なくなったものを追及できない。
裁判に持ち込まれても、司法は安倍に忖度してくれる。上告されても最高裁判所の判事は悉く、安倍晋三の目に敵った人物だけになってしまっている。安倍体制はご安泰である。
おりしも芸能界のアホ女優が合成麻薬で逮捕された。報道が停滞する金曜日の午後に安倍晋三が、5000円はホテル側が決めたと発表したが、更に国民の目をあらぬ方に向けることもできた。思惑通り桜を見る会はこれで一件落着となる。
日本の政治が政治家の側が腐敗臭を放ち、報道がこれを補完する。物の道理もへったくれもない。経済指標を恣意的に誰も知らぬ間に変え、不都合なことは虚言で粉飾する。憲法違反など、閣議決定ですべて事足りる。
11月20には、安倍晋三の在任日数が、桂太郎の2886日を抜いて憲政史上最長になる。これは日本の恥であるが、かくも長期になっている最大の理由は野党が非力であることと、党内にライバルが存在しないことである。三原じゅん子のような低能で無教養な女でも、安倍におべっかを使えば国会議員にもなれる。
かつては人を動かすのに金をばら撒いたが、安倍はポストをばら撒く。忖度してくれたら、どんどん出世させてもらえる。ポストを贈与しても人事を罪に問う法律は無い。大臣などは資質や能力で登用するのではなく、安倍の思想に近い右翼を据える。ボロが出るのも当然である。政治がゴミのようになるのも当然である。
日本の経済的疲弊、格差社会の更なる増大、社会インフラ同様制度の疲労、政治家の無能さが、少子高齢化と並行して進んでいる。すべてが安倍晋三の汚物といえる。