そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

奇跡の海、上関(かみのせき)を核で穢すな!

2019-11-27 | 原発と再生可能エネルギー

日本自然保護協会が今月号に、「奇跡の海、上関(かみのせき)」の特集を組んでいる。上関は、手つかずの海岸線と多様な生物相が残っている、とのことである。
瀬戸内海西部に広がる周防灘の一角に上関がある。手つかずの海岸線と透き通った海水と、海藻が茂る磯、ナメクジウオの生息する砂地、スナメリが泳ぐ穏やかな海の広がり、南から入り込む黒潮の恩恵を受ける。記事に沿って
一、黒潮海流と川水の影響で温帯性から冷水性まで張な生物が生息
二、湧水が豊富で多種類の海草藻場が繁茂
三、砂堆積生態系が発達
四、山から海への連続性が保たれている
個々の上関の貴重な生き物についても特集は紹介している。ナメクジウオ、ウミイサゴムシ、カンムリウミスズメ(貴重な生物)、アカモク、スギモク、クロモズクなど(藻類)、ビャクシン(上関を代表する植物)である。
周防灘は瀬戸内海が多くの地域で開発される中、最後に残されていた手つかずの地域である。そうして意味でも奇跡の海なのである。

冷水と温暖な黒潮が交差する、手つかずの自然が過疎が理由であろうが開発を逃れてきた。ここに温水を大量に排泄する原子力発電所を中国電力が、日本で唯一新たに作ろうというのである。世界の流れに反するばかりか、貴重な奇跡の海を穢すことになる。放射能を漏らす以前の問題である。建設そのものが自然h会につながる。
中国電力が原発をここに建設する理由は、人口が少ないから反対者が少ないから、金を積めば過疎地は渋々でも反対派も折れるだろうという読みである。
日本に建設された54基の原子力発電所のすべては、へき地に建設され国から大量の補助金を受け取ることにによって建設され続けてきた。金を使った地域振興の顔を見せても、環境破壊につながり、かえって地方を疲弊させることになるのである。
奇跡の海、上関に原発建設に反対する。
コメント (1)
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