そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

奇怪な様相を呈してきた森友学園の無料払下げ事件

2017-03-13 | 安倍晋三
森友学園が、皇国史観を掲げるカルト学校建設問題が時間が経つにつれて、疑惑のテーマパークの様相の本態が見えてきた感がある。
志波玲氏が現地に張り付き追及しているが、ここは1960年代まで水田と畑という農地であった。宅地開発がその後進んだが、関西空港建設に絡み騒音対策として買い上げられた。この用地買収は、阪神淡路大震災の経験直後であったこともあって、震災対応の公園として使うことを前提として、154人の住民から買い上げられた。
豊中市は国から払い下げを受けて公園にすると1999年の豊中市議会で決議している。ところが国は突如として、異例の高額を吹きかけてきたので、豊中市は公園用地予定地の半分を、14億2300万円で購入するしかなかった。本来公共用地使用を目的であれば、国は自治体に対しては手が出しやすい価格を示すはずである。
森友学園には9億5600万円と評価したが、この数字自体も怪しく格安であるが、驚くなかれ8億1800万円も値引きしたのである。根拠は膨大な産業廃棄物があったということである。農地として使われ後に住民が住んでいた土地に、8億円もごみなどあるはずもない。ごみの存在など確認を国はやっていない。更地にする段階でもそのような処理がなされた経緯などどこにもない。と、かつての住民たちは証言している。他の補助金を加味すると200万円のという、無料払下げは異様である。
この価格を決定したのが、安倍政権下でとんとん拍子で出世したのが財務省・理財局長の迫田英典である。この迫田秀典と安倍晋三が、2015年9月3日に面談していることが産経新聞で報じられている。この迫田なる人物は安倍晋三と同郷の山口県で、東大に進学してお役人になった人物である。そして翌日の9月4日に、なぜか安倍晋三は論議の渦中にある安保法制の審議をすっぽかして、大阪を訪問している。この翌日の9月5日に、安倍昭惠が森友学園で講演して、名誉学長に就任している。アッキーこと安倍昭惠はこの日を含め4度も講演をしている。
安倍晋三の、「頼まれたから」とか、「何度も断ったのにしつこいから」というのは、全く虚偽の発言である。安倍晋三が直々に肩入れしていた状況証拠がプンプン臭う。金が動いたかどうかは解らないが、自民党は迫田を含め証人喚問を拒否している。

記者会見での質問には全く答えることなく、皇国史観の教育を通じてこの国を救うと自説を堂々と展開していたどや顔の籠池理事長が、突如として開校断念を発表した。この男を動かす、余程大きな力が働いたとしか思えない。
この時の籠池の記者会見は、安倍晋三が南スーダンからPKO派遣の自衛隊を撤退させるという報道で、突如中断された。安倍晋三は質問を受けることなく、「5年経ったから撤退する」と、真っ赤な嘘を理由に自衛隊を戦闘地から引き下げた。

地元住民たちが、背任行為として財務省近畿財務局を告発する動きもある。この不正払下げ事件は、安倍晋三以外の政治家が関わっていることは考えにくい。検察が動く気配もない。朴槿恵どころではない安倍晋三を、国有地不正売却疑惑で罷免するべきである。

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ネズミの尻尾くらいでしかない、PKO撤兵、籠池撤退

2017-03-11 | 安倍晋三
長靴業界が儲かったという、不見識であるが大したことないことで、務台政務官が辞任することになった。菅官房長官の意向のように見えるが、それは、森友学園の小学校解説の取り下げと、南スーダンからPKO部隊撤退の序奏のようにも見える。
安倍晋三が時折口にする、「政治技術を駆使する」という言葉がある。今回の一連の判断がこれにあたる。東日本大震災の前日である。今日(11日)から、メディアはこれでもかというほどの、東北の6年目の情報を垂れ流すだろう。それに北朝鮮が、実兄を殺害した直後にミサイル発射し、一層騒がしくなっている。おまけに朴槿恵が罷免された。韓国は大統領選挙という国家的大事業が始まる。トランプはまた何かをしでかすだろう。
多分東北のどこかにこれからお出かけするであろう安倍晋三は、籠池やPKOの不条理など口にすることはないだろう。極めて巧みな、政治技術といえる。過去には消費増税を取り下げたこともこの路線である。
安倍晋三にとっては、日本の軍事化や憲法改悪以外のことなど些細なことという認識しかない。都合の悪いことや、多少ンメンツが潰れることがあっても、この男は意に介しない。
しかしながら、安倍晋三がスルーしたPKOなどは、目的を達したなどとはとても言えない。明らかに戦闘地であることを認めた結果の撤退である。南スーダンでは、人が殺しあう衝突ではあったが、それは戦闘行為ではないと発言している、稲田ウルトラ右翼の発言を認めた行為でもある。
森友学園については、安倍晋三が裏から手を回して取り下げたのであろう。籠池は前日までの政治家批判をまったく口にしていない。小学校開設を取り下げた以上は、国有地の払い下げもなくなってしまう。籠池は、建設途中の校舎を取り壊して更地にして返却することになる。相当の費用が掛かることになる。これを政治家の誰かか思想的支援者が、担保する約束を取り付けたのであろう。安倍にとっては、これで一件落着である。野党やメディアが騒ぐだろうが、時間が解決する。
安倍晋三はこの間に、共謀罪を通し緊急事態法を設けることに腐心するだろう。表層批判しかできない民進党など野党は、戸惑う以外の反応はできないだろう。政権延命の奇策にも見えるが、これまで通り野党もメディアもこれに協力することになる。
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卑怯千万アベシンゾー逃げずに籠池の学園これまで通り礼賛せよ

2017-03-10 | 安倍晋三
大阪の森友学園が、不正が窺われる格安で国有地を取得したり、補助金についても幾多の不正受給が発覚したり、虚偽の報告や学園広報宣伝を行ったりと、まさしく疑惑のテーマパークと化している。
学園のこうした疑惑が表面化するや、それまで支援していた安倍晋三一派が、全員が潮が曳くように知らぬ半兵衛ェを決め込んだ。僕知らないよという連中ばかりになってしまった。それはおかしい。これまで素晴らしい歴史観を持った学園と、良いだけ持ち上げていたではないか。疑惑などとは関係なく、共感する思想を支援するべきである。
学園は何度も講演を行っている。講演をしたのは、百田尚樹、曽野綾子、平沼赳夫、青山繁晴、竹田恒泰、渡部昇一、中西輝政、櫻井よしこ、田母神俊雄、中山成彬、米長邦雄それに真っ先の逃げ出した鴻池祥肇である。そうそうたる極右翼のメンバーである。こんな小さな学園にしては、大いに違和感がある豪華メンバーである。
彼らに加えて、名誉学園長の安倍昭惠といった人物たちが、この泥船から逃げ出した。それでも居直って、学園を称賛し続ける人物は誰一人としていない。所詮無責任な右翼連中である。

この戦前の復古調の皇国史観を掲げるカルト学園は、自民党が提案する憲法草案に沿った教育を実践している。天皇を元首に掲げ君が代を国歌にし、教育勅語を暗唱させる。国家への奉仕を園児たちに謳わせる。
本来であれば、自民党は両手を上げてこうした教育方針を称えなければならない。「安倍首相頑張ってください」とか「安保法案通過良かったですね」と、憲法違反であることも知らない園児に、運動会で宣誓させている。
稲田朋美ウルトラ右翼も、戦後国会が全面否定した教育勅語の中核思想を称えている。稲田本人か連れ合いかが、顧問弁護士を引き受けていた経緯もある。
安倍晋三も、内心悪くは思っていないはずである。籠池理事長も、「安倍首相は素晴らしい歴史観をお持ちだ」と、皇国史観の共有を表明している。首相職でなければ、間違いなく安倍晋三が名誉校長になっていたであろう。安倍晋三や自民党の支持者たちよ、この学園の教育が彼らの目指す教育の姿なのだ。直視してみるがいい。
森友学園の教育方針に共鳴する、安倍晋三は籠池から逃げ出さずに、正面から皇国史観を共有する学園の教育方針を堂々と称え支援するべきである。
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ニワトリのビークトリミング(嘴の切断)の禁止を

2017-03-09 | アニマルウエルフェアー
上の二枚の写真は、採卵鶏のくちばし(嘴)の異常を示すものである。日本の採卵鶏(卵を採るためのニワトリ)は全羽産まれた特にくちばしの先を切断されている。左のニワトリはくちばしが閉まらないし、右のニワトリは交差してしまっている。
これはビークトリミングと言われる処置である。平飼いするときにお互いが突き合わないようにするために、先端を切断するというのである。この写真は、先日開催された鶏のアニマルウェルフェア(家畜福祉)のシンポジュウムで発表されたスライドの一部である。
現在ヨーロッパでは、採卵鶏のバタリーケージでの飼養が禁止されるようになっている。日本もいずれ禁止されるであろう。消費者の方々が口にする卵のほとんどが、バタリーケージで飼われたものである。なぜばたりーケージが禁止されたのかと言えば、ほとんど動くことも羽を伸ばすことも歩くことさえ禁止されて、ただひたすら目の前に来る餌と水を食べて卵を産む、地面から離された中空の檻の中で飼うことが禁止されたのである。鶏が私たちと同様に生命のある動物として、苦しみを与え自由を奪う行為をなくそうというのである。
ビークトリミングは、目の前のトレイに落とされる餌を効率よく食べられるようにするために施される処置、と説明されている。
私は、日本でもバタリーケージが禁止される動きの中、このビークトリミンブもなくなると単純に思っていた。ところが平飼いにするとお互いに突き合うというのである。そのためにこの処置は欠かせないと、こともあろうに、アニマルウェルフェアのシンポジュウムで言われたのである。
その一方で、上記の写真のようなくちばしになる鳥たちも少なからずいるそうである。これを何とかしなければならないというのが、発表者の意見である。
私は牛の獣医師であるが、同時に野鳥の会の長い会員でもある。鳥のくちばしには直接神経があるわけではないが、感覚は十分持っている。鳥たちが開会と接し認識するのは目とくちばしである。エサを探しそして食べる、食事行動はくちばしが機能していなければできない行動である。
上記の写真のように曲がったりひねたりするのは、彼女たち(採卵鶏はすべてメスである)の精いっぱいの抵抗である。
知人の平飼養鶏場では、ニワトリたちが自由に遊べるように密飼にしておらず、くちばしの切断もしておらず、お互いの突き合はたまにある程度ということである。ビークトリミングは必要と、アニマルウェルフェアのシンポジュウムで堂々と言われたのには多少驚かされた、こうした家畜への傷めつけは禁止するべきと会場で発言したが、白けたものになった。
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底なしのノーテンキで何事もお嬢様のお遊び感覚の安倍昭惠

2017-03-08 | 安倍晋三
結局世間知らずのお嬢様でしかない、安倍晋三の嫁さんの昭惠夫人である。これほどメディアに平然と現れて、好き放題をするファーストレディーは日本では初めてである。特段深い見識があるわけでもなく、知性を感じさせるものなどなにもない。語り口も訥弁であり、とりとめがなくまとまりのない言葉しか吐かない。こうした反知性の言動は、夫の晋三と多くのことで符合する。お似合いである。
昨日は、公然と「どうして騒がれているのか解らない」と、公の場で発言している。だったらなぜ、森戸学園の名誉校長を何故辞任したのか、説明がつかない。
そもそもこの女、判明しているだけでも名誉顧問9件、名誉会長8件、顧問・特別顧問3件、委員長3件、会長・後援会長3件、理事・名誉理事2件、校長・名誉園長2件で計30件、森友学園が入れば31もの名誉職を兼務しているのである。尋常な数字ではない。
これだけ多ければ、本人も区別できないだろう。このノーテンキな女性が、それぞれの団体の意味も中身も把握している訳がない。主に民間の活動団体であるが、名誉職に迎えられる意味というか下心解っているのだろうか?森友学園の教育方針を良いだけ褒め上げた挙句に、頼まれたからやっているに過ぎないというのは辻褄が合わない。要するに何の理念も、安倍昭惠にはないのである。
昨年は沖縄の辺野古基地建設現場に出向き、現地で座り込みなどしている人たちん顰蹙をかっている。世間知らずなので、悪気はないという好意的な捉え方もあろうが、逮捕者も出ているような緊張した現場を、ヘラヘラと見学に来る世間知らずである。物見游山気分で来られた方はたまったものでない。
総理夫人と持ち上げられてさぞかしご満悦であろうが、前言を平気で覆す無神経さが、担ぐ方には便利な存在である。
政府専用機にフリーパスで乗り付け人を5人もつけてもらう『私人』に、たとえ私用時であっても周辺が忖度するのは当たり前である。それを気が付かないお嬢様は、巧みに利用し担ぎ上げられてご満悦なのである。全く迷惑会存在であるが、森友学園の疑惑は金の動きなどなくても、周辺の忖度が引き起こしたのであれば、安倍晋三はその中心的な存在といえる。

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習近平の一人勝ちの中国は、再びアメリカと軍事競争をする

2017-03-07 | 中国
中国で国会にあたる、全人代が開催された。習近平をまるで神様のように扱い、核心と言わしめている。1時間を超える李克教の演説で、習近平を”核心”と持ち上げる言葉が、8回も繰り返し表現された。8人ほどいる政治局でも、全く跳びぬけた存在となったのである。
よく言えばアメリカにトランプという、中国の体制からすると対応に戸惑いがある指導者の存在が少なからず影響しているといえる。今のところ中国の態度は、アメリカに腫れ物を触るようである。韓国に中国の東北地方をもターゲットにできる、サードミサイルを配備され韓国商品の不買運動などはするが、アメリカに対して直接非難も行動もない。南シナ海の珊瑚諸島への埋め立て、軍事施設化にはアメリカも触れないようにしているが、いわばその返礼ともいえる。
全人代でも保護主義の台頭を非難したが、アメリカへの名指しは避けた。経済成長の目標を6.5%と下げた。その一方で携帯電話の長距離の無料化や青空の回復など、民生への配慮を掲げている。
核心となることで、習近平は強力なリーダシップを握った。政治局は定年などをでほぼ一新することになるが、腹心の主岐山は特別の配慮で残留させている。核心とは結局独裁体制への布石でしかない。共産党の一党独裁体制がそれを支える。
暴力は暴力しか生まないが、米中は新たな指導体制の下、10%もの軍事予算の増高を掲げている。世界の超大国が軍事競争をする、50年前の教訓をいまだに生かすことができない。
愛国心や国益を焚き付け国民の求心力を背景に、抑止力を高めあう軍事競争は際限なく続くことになる。抑止力は相手を上回らなければ抑止効果がないからである。抑止力のトラウマは、軍事国家が陥る不条理である。50年前に人類は気づい知恵を放棄し、愚かにもトランプと習近平はそれを再現する。世界は再び、独裁者と軍国主義が支配するのか。
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森友学園に目が行っている間に・・・共謀罪がどんどん

2017-03-06 | 安倍晋三
森友学園の国有地の不正払い下げや、皇国史観の復古軍国教育に間が言っている間に、着々と国会では共謀罪が成立へ向けて進んでいるかに見える。
ひょっとして、女房の失態をさらけ出し面白おかしく、ワイドショーまで取り上げる。森友学園払下げアベ疑惑はこれほどまでの、疑惑のテーマパークの様相を呈してくれれば、もっけの幸いである。法務大臣が、野党の弁護士出身の議員たちに攻められて、ほとんどまったく答えられなかった、過去の4回も引き下げられた共謀罪である。このいかがわしい法律は、安倍政権の下で、「テロ等準備罪」と化粧直ししたものの、対象をテロリストと書き直し再度(何度目かの)国会に戻ってきた。
政府答弁では、現行法で対応できないことはほとんどなく、明らかに戦前の治安維持法に近づけようという意図が見え見えである。共謀罪法案が成立すれば、市民運動を萎縮させる効果は極めて大きい。特に、「反原発」や「反基地」など政府に都合の悪いことは、先んじて押さえることもできる。政府は、捜査対象になるのは「テロリスト集団」に限られると主張するが、暴力団対策法における指定暴力団のように明確な基準がなく、恣意的に運用されるのは歴史が物語っている。
森友学園安倍疑惑問題が騒がれる隙間を縫って、政府は着々と共謀罪成立へ歩を進めている。何しろ、共謀罪の論議は面白可笑しくもなんともなく、陰湿な論議が続くばかりである。森友学園騒ぎは加工の隠れ蓑になっている。
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東京都民は石原慎太郎を知事に選んだことを恥じなければならない

2017-03-05 | 地方自治
石原慎太郎が大量の票を獲得して東京都知事に選出された。行政手腕もなければ、政治的見識もない。唯一政治家として彼を支えるのは、幼少期に叩き込まれた軍国主義、ナショナリズムである。東京都民はそれに気づくことなく、名が知れている作家を選んだポピュリズム感覚を反省するべきである。
一昨日の石原の弁明記者会見を見たが、ばかばかしくて開いた口が塞がらないというより、評論にも値しない会見だったといえる。弁明にもならない、無籍に極まりない会見といえる。上司が部下に責任を押し付け、私は悪くないとは、笑止千万であるが、石原なら仕方がない。
週に2日ほどしか出勤することなく、海外視察は豪遊といえるものである。舛添などのチンケな公私混同など、足元にも及ばないが、マスコミは石原は叩くことなく、舛添を面白おかしく取り上げ中傷し続けた。
新銀行東京には、1400億円もの都民の税金をつぎ込み破産した。日中関係を悪化させた歴史的愚策、尖閣列島を買うからと集めた金の行方もままならない。4男の作品を高額で都に買い込ませ、「余人をもって代えがたい」と意味不明の言葉を発した。なのにどうして、東京都民は石原慎太郎が好きなのだろうか。明瞭であっても、中身のない言語を並べ断定する技術が好きなのだろうか。

「最高責任者として、審議会なり専門家の特別委員会なり、あるいは議会は調査権を持っていろんな調査して、委員会でもきわどい採決で可決されたわけですけども。それを踏まえて、私は最高責任者として、とにかく豊洲移転に裁可願いたいということで、それを承諾して裁可しましたということで、私のハンコを預かっている課長さんが私のハンコを押してことが決まったわけです」
この文言に、石原慎太郎の無能と無責任が象徴的に表れている。一般社会では全く通用しない話である。「最高責任者として裁可したことに関しては責任があるが、私一人というよりも行政全体の責任だ」は、無責任もここに究めりといった感じだ。ハンコ押したけど俺に責任はないというのである。

農家は資金繰りに困り、友人や親せきに保証人になってもらうことがよくある。それでも倒産し離農することになると、「ハンコ押しただけ」という弁明などまったく聞き入れてもらえない。連鎖倒産も珍しくない。
石原慎太郎の、寝ぼけたような責任回避論など、どこの誰が聞いてくれるものか。石原には賠償責任がある。それができないようであれば、100条委員会開催など意味がない。
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森友学園の不正がばれたおかげで、学園の異様性を誰もが知ることになった

2017-03-04 | 日本会議
森友学園の籠池理事長は、日本会議大阪支部の幹部である。籠池はこの極右翼集団の人の繋がりを、巧みに利用している。政権中枢との接触を何度も行ている。おかげで、ウルトラ右翼の稲田朋美から、感謝状などもせしめることができた。
今回露呈した国有地払い下げの違法性に最大限それを利用した。考え方が近いということが、親近感を与えるのだろう。安倍昭恵は教育内容に感動したと、公然と述べている。頼まれ倒されたので、渋々名誉園長を引き受けたというのは大嘘である。
鴻池元防災大臣は3年ほど前に日本会議つながりで学園に呼ばれ、「教育内容に感動して涙が出そうになった」とまで述べている。下品で粗野の鴻池は記者会見をして、自分に降りかかり火の粉を先に払ったのである。学園側のねつ造内容と言われて反論できない。

この塚本幼稚園の教育実態の異様性があからさまになっている。ワイドショーが泣いて喜ぶ疑惑のテーマパークのような不法取引事件で、森友学園にスポットが当たったおかげである。
何しろ運動会の選手宣誓で、6歳の園児に『日本を悪者として扱っている中国、韓国が心改め、歴史でうそを教えないようお願いいたします』『安倍首相がんばれ』『安保法制国会通過、よかったです』などと言わせているのである。
教育勅語や五カ条のご誓文を暗唱させる。軍歌を歌わせる。愛国教育というにはおぞましく、単なる戦前の日本の軍事教育を倣った、皇国史観を前面に出した復古調教育である。極めて危険な教育であり、右翼カルト集団らしく国家への奉仕を掲げる。教育基本法に違反するレベルの問題ではない。
韓国や中国を敵にする、愛国主義というより、大和民族がよければ良いという民族主義教育である。しかも現場では、海軍で行われていた規律を園児に押し付ける。トイレに行く時間の制限や、戻したものは無理やり口に押し込まれる。規律違反者には見せしめに曝し辱めるといった具合である。
日本にはこの学園の他にも、安倍晋三が泣いて喜ぶようなこのような極右翼軍国教育をする私学があるのだろうか。
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山口の日露会談はロシアの北方領土開発へのゴーサインだった

2017-03-03 | 北方領土
安倍晋三は、昨年12月地元の山口県の長門市で日露首脳会談を行った。会談前には、北方領土返還への足掛かりの会談のように、日本のメディアに書かせた安倍晋三である。会談の成果を踏まえて解散もあると煽った割には、何の成果もなく終わった首脳会議であった。お寿司をいつもおよばれに預かっている日本のメディアは、安倍に好意的な報道しかやっていなかった。
会談後の記者会見でプーチンは、相当丁寧に正確な日露の歴史経過を述べた後に、日米安保条約の存在を強調した。要するに北方領土については無回答であった。
ところが安倍晋三はことさら会談の成果を強調し、共同経済活動をし日本は3000億円を差し出すとした。プーチンのしたたかさに、安倍晋三が全面敗北を喫した瞬間であった。

昨日(3月2日)ロシアのトルトネフ副首相(極東担当)は北方領土の共同経済活動が、「交渉がただ続くだけで効果的な形が現れない。クリール諸島(北方領土と千島列島)をロシア政府の先行発展区に指定する」と述べた。待っていられるか。協議などする気がないと述べたのである。実効支配の強みである。ロシアならやるだろう。
さらにトルトネフ副首相は昨年、北方領土の色丹島に島内初の滑走路の建設を進めると表明している。サハリン州のユジノサハリンスク市との航空路線開設をするということである。「色丹島との直行便を開設するため、小型飛行機をリースする可能性を調整中だ」と、具体的内容に述べている。
日露会談の前になる11月には、国後と択捉にミサイルを配備したと表明している。北朝鮮の動きは逐一衛星写真を使って報道し危機を煽るが、北方領土のミサイル設置については全くそれがない。
更には、北方領土に新たな師団を配置するとのことである。新設する4個師団のうち1個師団を配置するのである。北方四島は軍事拠点化する意向をロシアは引き下げることなどない。

昨年12月の日露会談は、ロシアの北方領土開発へのゴーサインであった。3000億円供出はどこに消えたのか知らないが、盗人に追い銭とはこのことである。
私は北方領土については特段の思い入れはないが、日本官僚の終戦手続きの失態結果であると理解している。終戦は1945年9月3日である。日本はポツダム宣言国以外には何の手続きもやっていない。歴史的に領土に固執する狡猾なロシアに、日本は何の対抗手段も持っていない現実を直視するべきである。
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実現性を欠く減税と投資を平気で併記する

2017-03-02 | トランプ
初の施政方針演説をした、アメリカのトランプ大統領である。演説はこれまでの絶叫型でなく、抑えたトーンで行われた。それを評価したのか、アメリカ国民の評判は悪くはなかったと、本人はいたくご満悦である。信じられないことであるが、アメリカ大統領は就任100日は批判をしないハネムーン期間と言われているが、トランプはまだ40日ほどしか経っていないのである。アメリカ国民の歓迎の姿勢はその辺りにあろう。
しかし、内容はメディアが評価をしようとする姿勢とは大きく異なるもので、矛盾する内容になっている。トランプは大幅な減税を公約に掲げている。この男ならやるだろう。その一方で社会基盤整備に1兆ドルの投資をするというのである。財源確保の矛盾をどう解決するのだろうか。
軍事予算をこれまでの最高にまで高める。その代り社会保障費の削減をするというのである。アベノミクスの失敗は、公共投資の第一の矢が放たれただけで、後は何一つとして達成できていない。トランプはこのことを学ぶことなく、公共投資だけをやろうというのである。財源の保証もなく。
そもそも、共和党は新自由主義を掲げ小さな政府を主張し、社会基盤整備などは矛盾する政策である。オバマケア―の見直しなどそのいい例である。医療行為は自己責任というのが、共和党の言い分であろう。トランプの社会基盤整備によって雇用を生もうとする政策は、この点でも矛盾する。
恒例であった野党の拍手はなく、女性議員は女性を示す白いジャケットで抗議していた。細かいところでは、政策的な矛盾が数多くみられる。メキシコ国境の壁はどのように建設し、だれが負担するのかはいまだ不明である。
要するに、世間が評価するほどの演説内容ではない。僅かな期待を持たせるだけのことであるが、トランプがいずれ矛盾する政策で政権を放り出すことになろう。
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「安倍疑惑小学校設立問題」は疑惑のテーマパークの様相である

2017-03-01 | 安倍晋三
幼稚な反論を国会で繰り返す安倍晋三であるが、「私は公人ですが、妻は私人であります。犯罪者扱いは不愉快だ」との反論は一見正当にも見えるが、”ですね”を繰り返すまごついた言葉は哀れでもある。
単なるそこら辺の私人である人物に、新たな学校法人建設の名誉学長にと、お願いするはずがない。学園の名前も、安倍晋三記念小学校とまでして、寄付を募っている。学園側の意図がどこにあるのか素人でも判る。時の権力者にすり寄る下心を、私人であるからと跳ね返す論理に力はない。
このいかがわしい、カルト極右翼教育者が実績がなくても、開校の認可を受けられるようにしたのは、前市長の橋下徹である。規制の撤廃と言いながら、この新たな規制緩和で認可申請を受けたのは森友学園が初めてである。初めてというよりこの少子化に時代他にないのである。特別の計らいを、森友学園は受けた思われても仕方ない状況といえる。
大阪日本会議の幹部の肩書を最大限利用して、思想的にあなたに近いよというメッセージを安倍晋三に送り続けることで、大変立派な教育をされていると思わせることの成功している。安倍昭惠は名誉学長に納まる演説で、このカル極右翼思想の幼稚教育をほめちぎっている。
国有地売却に多大の値引きをして、実質無料ともいえる価格で売却くした。国庫が天文学的な赤字になっている状況で、格安のご優待売却は異常である。これほどの不正取引を官僚反だけでやるわけがない。官僚は実績があってこその存在である。実績の証明には書類が欠かせない。それが官僚の本質である。交渉記録がない。産業廃棄物をどこに持って行ったか知らないなどとはありえないことである。売却に何らかの力が加わっていることははっきりしている。
森友学園側が、極右翼・国粋主義の思想信条が近いことから、安倍晋三の名前で威圧的に周辺を動かし、脅しをかけたとも思われる。今日鴻池元防衛大臣が記者会見したが、森友学園側は思想的に近い極右翼を狙い撃ちした、ロビー活動を繰り返していた。
一昨日は、安倍晋三が赤坂飯店なる所にマスコミ関係者を呼びつけ、オフレコの招待食事会を開いている。「私の疑惑は、周辺10メートル以内にアンダーコントロールされている」とでも言いたいだろう。従順な報道各社は、安倍首相に従うばかりである。数えきれない疑惑に放送各社は沈黙で答えるのであろうか。
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羅臼港

春誓い羅臼港