批判ばかりで何が悪い。実は批判ばかりでなく、共産党ですら提出法案の多くに賛成している。「野党は批判ばかり」は、与党か与党寄りのマスコミが流したものであろう。
今回の選挙での野党共闘は、共産党が多くの主張を引き下げ閣外協力という形で合意したものである。天皇問題や自衛隊違憲問題は今解決する問題でないから、それより平気で憲法違反の法案を強引にロクな審議もせず、嘘を並べて通すような政権を先ずは降ろしたかったのであろう。
野党共闘の成果であるが、議席に届かなかった現実はあるが、多くの一本化したところではあと一歩であった。余程与党と与党支持の評論家やマスコミは、危機感を感じたに違いない。それは選挙報道を見ればわかる。立憲民主党の代表選挙はほとんど報じられなかった。少し報じたのが衆議院選挙でる。この国政選挙を上回って報道されたのが、自民党党首選挙である。実質上首相を選ぶことになるという理由は、言い逃れである。一年前に無能な菅義偉を選んだ時ににも、大々的に報道していた。
アベノマスクのように目に見える失政を全くと言って報道していないし、今回岸田は新しい資本主義実現本部などを立ち上げたが、一億総活躍社会国民会議などはとっくの昔に、なーんにもしないで消えてしまっているではないか。名目GDP600兆や出生率を上げるなど、早い話が失敗している。
与党は訳の分からない対策会議をたち荒れるばかりでないか。何もせず忘れたころに解散している。今回こども庁を立ち上げたようであるが、なぜ子供なのか老人庁や女性庁もあった方がいいかも知れないが、これもほどなく閉じるだろう。
官庁の仕事を官僚らしく分散させて自分たちの仕事は作る。その最たるものが、アベノミクスである。嘘で塗り固めた旧態依然たる経済政策もネーミングが成功した以外は、ほぼすべて失敗している。関係した官庁は胡散霧消している。
財政再建の掛け声は何処行った?