寸借詐欺とチャジャン麺

■고속도로 가족  「高速道路家族」 〇〇〇〇〇
（１７２６）



2022年に公開されたヒューマンなドラマ映画。


△黄色の円はチャパゲティ（カップチャジャン麺）

高速道路のサービスエリアを転々としながら寸借詐欺で生計を
立てているテント暮らしの4人家族と、リサイクル家具店を経営
しているワケありの女性社長が出会い、繰り広げられる物語。


△空になったチャパゲティのカップ

深い悲しみの果てに暖かい希望の光が差してくる、実に見ごたえの
あるブログ主好みのいい映画だった。


△売店でチャパゲティを買おうとする弟

なお、例によって、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺
（韓国式ジャージャー麺）が、しっかり登場してくれた。


△リサイクル家具店で出前のチャジャン麺を食べる姉

登場したのは、即席のカップチャジャン麺（チャパゲティ）と
出前のチャジャン麺。


△即席ではないチャジャン麺を初めて食べる姉と弟

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

いい映画をさりげなく支えるチャジャン麺を見るのは、チャジャン麺
ウォッチャーとしてもうれしいことである。


（終わり）

電子足輪とチャジャン麺

裏社会から足を洗った伝説のヤクザを主人公にしたアクション映画
「伝説のライター」（鑑賞番号８４４）を、久しぶりに再鑑賞した。



この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国式ジャー
ジャー麺）が、しっかり登場した。


△電子足輪を付けたならず者だってチャジャン麺を食べる

後に主人公の彼女を襲い、主人公から股間を徹底的に殴られ入院
するハメになる電子足輪付きのならず者（性犯罪の常習者）が、
ビリヤード場でチャジャン麺を食べるシーンだった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画に登場するチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、
まだまだ続く。


（終わり）

一重まぶたの韓流美人

■펌킨타임 「パンプキン・タイム」 〇〇〇－－
（１７２５）



2022年に公開された異色のファンタジー・ロマンス。

妖精が魔法をかけ間違えて小学生の男の子を女の子にしてしまった。
そして、時が過ぎ、高校生になった女の子は小学校時代に少年野球で
バッテリーを組んでいた大の親友と再会し、彼女の苦悩と恋が始まる。

何とも荒唐無稽な内容ではあったが、物語の展開にはすっかり
引き込まれてしまった。



その大きな理由は、主演女優イ・スミンの実に自然な熱演にあった。



女子高生という役柄にも全く違和感を感じさせない、何とも
チャーミングな韓流美人であった。



ブログ主がもっと若ければ、熱烈なファンになっていたに違いない。


（終わり）

地味なチャジャン麺

■악에 바쳐  「悪に捧げて」 〇〇〇〇－
（１７２４）



2022年に公開されたインディーズ系の社会派サスペンス。

財閥家の我がままな1人娘の夫で、義父（財閥会長）と妻に反旗を
翻した医師が主人公。その彼の人生と子どもの病気治療のため売春婦に
身を落とした脱北女性の人生が、財閥の系列病院の経営権をめぐる
醜悪なお家騒動の渦中で交差する。それぞれ異なる理由で窮地に
追い込まれていた2人の間には、やがて社会的な身分を超えた人間的な
交流と共感が生まれていくことになる。

なかなか見ごたえのある映画だった。


△箸を使いチャジャン麺かカップラーメンを食べる手下

ところで、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国式
ジャージャー麺）が、地味に登場していた。

妻が暴力組織を使い、夫である主人公をホテルの1室に軟禁状態に
していた時、主人公を監視していた組織の手下が廊下に座り込んで
チャジャン麺を食べていたのだ。


△ボスに足を踏まれる手下（お皿とチャジャンソースが確認できたシーン）

最初のカットでは、チャジャン麺かカップラーメンか、はっきり
見分けがつかなかったが、後続のカットでチャジャン麺であることが
確認できた。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

たとえ地味なシーンであっても、チャジャン麺を目にすると、なぜか
ホッとするブログ主であった。


（終わり）

韓国映画と牧師家族

■미혹  「迷い」 〇〇〇〇－
（１７２３）

2022年に公開されたインディーズ系のホラーサスペンス。

障害を持つ子どもの事故死とその後に起きる殺人事件。


△信仰深い家族の中で長女と母親の心が「悪魔」に蝕まれていく

キリスト教の牧師家族に降りかかる悲劇を、怪奇現象や幻想を
まじえながら描いた本格派サスペンス。

なかなか見ごたえのある映画だった。

（終わり）

韓国映画と80年代歌謡

■인생은 아름다워  「人生は美しい」　〇〇〇〇－
（１７２２）



2022年に公開され、110万を超える観客を動員したミュージカル映画。



末期がんに侵され余命いくばくもない40代の女性とその夫が繰り広げる、
笑いあり涙ありの物語。

この映画で強くブログ主の印象に残った曲は、エンディングで妻が切々と
語りかけるように歌った「세월이 가면」。

●최호섭 - 세월이 가면

ブログ主も好きな80年代の名曲である。

たまには、心温まる映画を見て、好きな音楽を聴くのも悪くはない。



（終わり）

韓国カジノのポイント

■썬더버드   「サンダーバード」 〇－－－－
（１７２１）



2022年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。

江原道の山間部に位置するカジノの街を舞台に、カジノで借金を抱えた
弟と仮想通貨への投資に失敗し借金を抱えた兄が繰り広げる、救いの
ない殺伐とした物語。

唯一、2人の男に好意を寄せる2人の女性の存在が男たちの未来に向けた
救いになる可能性はありそうだが、それはそれで虫のよすぎる話である。
ブログ主の趣向には全く合わない映画だった。


△カジノポイントの利用だけではなく現金化まで手助けするモーテル業者

ただし、韓国のカジノ用語である「콤프」（ナムウィキでの説明）
なるポイント制度の持つ問題の一端について知れたことは、一つの
社会勉強として収穫だったのかもしれない。


△思いがけずポイントの50％にあたる現金を手にした慶尚道方言の男

カジノポイントをめぐる表と裏（現金化）のシステムは、カジノ業者に
よる周辺自治体へのおこぼれ的な利益供与を超え、加盟店を中心に
街全体でカジノ客からお金を吸い取るシステム、と見ることもできそうだ。



一般的な韓国語の学習には全く役に立たない話ではあるが、例によって、
陰気なブログ主が隠微な自己満足を感じることはできた。



（終わり）

処刑場はトラックの荷室

■살인청부업자   「ヒットマン」　〇〇－－－
（１７２０）

2022年に公開されたインディーズ系の犯罪アクション映画。

元刑事の「仕事人」（闇の殺人請負業者）が、暗殺依頼を受けた
極悪人たちをトラックの荷室内で残忍に処刑していく。


△トラックの荷室を処刑場に使った仕事人、という設定は新鮮だった

トラックの荷室を仕事場にした暗殺者という設定には意外性や
新鮮さを感じたが、極度にエグい描写も多く、ブログ主の趣向には
合わない映画だった。

（終わり）

映画でチャジャン麺礼賛

■액션동자   「アクション童子」　〇〇－－－
（１７１９）



2022年に公開された少年アクション映画。ある山奥のお寺で暮らし
ながら拳法の修行をしている身寄りのない少年僧たちが、自分たちの
お寺から仏像や仏画を盗んだ窃盗団を見つけ出し、退治する物語。



この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国風ジャー
ジャー麺）が、しっかりと登場した。



主役となる4人の少年僧たちが窃盗団を見つけるため山奥の寺を
抜け出し、街に出て腹ごしらえをするシーンだった。



このシーンでは、丁寧にも4人それぞれの食事シーンが映し出された。



それぞれの少年僧が何とも美味しそうにチャジャン麺を食べていた。



見ているこちらまで幸せな気持ちにしてくれるシーンだった。

結局、この映画に実物としてのチャジャン麺が登場したのは、この
シーンの1回きりだったが、セリフとしては他のシーンにも何度か
登場した。

ここでは、強く印象に残った２つのセリフシーンを記録しておく。

１つ目は、冒頭部分で異常に鼻のきく、食いしん坊の少年僧（あだ名は
「ブタ」）がチャジャン麺を礼賛したシーンだ。



かなり長いセリフだったが、以下、その日本語訳（ブログ主訳）を
紹介しておく。

ねえ、君、お昼にチャジャン麺食べただろ？僕思うんだけど、
チャジャン麺を作り出した人にはノーベル平和賞をあげないとね。
だって、短時間でこんなふうに多くの人たちに満腹の幸福感を
与えることができるのは、ほんと、チャジャン麺以外にないからね。
チャジャン麺は人類、いや世界最高の食べ物だよ。ああん、思い出すと
また食べたくなる。チャジャン麺の匂いだけでも食べて見ようかな。
（そう言って新入りの少年の体に顔をうずめ、食べるように匂いを
嗅ぎ始める。）

そして2つ目が、映画のエンディングシーン。



エンドロールが流れる横で、お寺の住職が大手柄を立てた少年僧たちを
ご褒美の食事に誘うシメのシーンだった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

まれに、チャジャン麺を宣伝するために作られたのではないかと
勘ぐりたくなるような映画まであるのが、韓国映画なのである。


（終わり）

大宰府とハングル

△平日ながら太宰府天満宮の門前町にも客足が戻りつつあった

先日、仕事の関係で福岡県太宰府市を訪れた。


△太宰府天満宮

その際、ごく短時間ではあったが、久しぶりに太宰府天満宮をのぞきに
行ってみた。


△コロナの影響で絵馬たちのほぼ全てが日本語

もちろん、目的は「ハングル」の状況確認。


△かろうじて3枚のハングル絵馬を発見

外国人観光客の訪問も徐々に回復しつつあるようで、ブログ主自身、
門前町の道すがら韓国語を話す３、４組の若い観光客とすれ違った。

絵馬の中にも、韓国語で書かれた11月以降の日付の物もあった。



さて、今回の太宰府天満宮訪問で、ブログ主に最も強い印象を残した
ハングルについて、である。



それは、門前町入り口の休憩所にあった喫煙コーナーで目にした
ハングルだった。

灰皿にごみを入れたり、タンを吐いたりしないように、との注意書き
だった。中国語と韓国語の2言語表記だった。

ちなみに、注意書きを無視して灰皿の上に捨ててあったタバコの
空き箱は、ハングル表記のダンヒル（韓国内及び免税店販売）だった。

このゴミについては、韓国人観光客が捨てて行った可能性が大だ。

ついでながら、ちょっと理解に苦しんだのが休憩所の自販機に貼ってあった
英・中・韓の3言語表示。



実際に自販機に投入する日本硬貨の種類を間違えてしまう外国人
観光客が多いのだろうか？

気になってしまった。


（終わり）

130円のキムチ

△備後漬物の和風キムチ

先日、某弁当屋さんを利用した折のこと。

「やみつき」なるネーミングと「130円」という価格の安さに
引かれ、和風キムチを衝動買いしてしまった。



実際、けっこう美味な甘辛キムチだった。

（終わり）

韓国映画と63ビルの恋

■후아유  「フー・アー・ユー？」 〇〇〇－－
（１７１８）



2002年に公開された恋愛映画。GYAOにて鑑賞。

ソウルの６３ビルで働く男女がチャットの恋愛ゲームを通じて
出会い、実際に結ばれるまでの物語。


△物語の主要な舞台は63ビル

主役である難聴の美女を演じた女優はイ・ナヨン。


△主演女優はイ・ナヨン

なかなかいい味を出していた。

（終わり）

韓映画と障がい者の性

■나를 죽여 줘  「キル・ミー・ナウ」 〇〇－－－
（１７１７）



2022年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ映画。

身体障がい者の息子を献身的に介護している1人親の男性が息子の
性の問題に直面しながらも、それなりに充実した人生を生きていた。
しかし、難病を発症してしまった男性は、苦悩の末、結局、息子に
見届けられながらの自死を選択する。

もっと他に選択肢はなかったのか？ブログ主の趣向には合わない、
いろいろと疑問の残る映画だった。


△男性のワケありの恋人は、なぜか美魔女

唯一、ブログ主の心をストレートに揺さぶったのが、男性の恋人役で
登場した女優のイ・イルファ。美魔女である。


（終わり）

中華配達夫の一目ぼれ

日本の漫画を原作にした韓国映画「カンナさん大成功です！」
（鑑賞番号１３５）を、久しぶりに再鑑賞した。

こんな映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国風ジャー
ジャー麺）が登場したことには、率直に言って驚かされた。


△食器を回収するバイクの配達夫

後に主人公の熱烈なファンになる中華の配達夫が、バイクで食器を
回収する途中に初めて主人公を目にするシーンだった。


△主人公を見つめ続ける配達夫

一目で主人公に心を奪われてしまった配達夫は、視線を主人公に
固定したまま脇見運転を続け、前方にあった駐車場のゲートバーに
ぶつかってしまう。


△ゲートバーにぶつかる配達夫

そして、落とした配達箱の中から、回収した食器が飛び出した。


△チャジャン麺の食器（画面左）や残飯（同中央）も含まれている

一見して目につくのはチャンポンの赤っぽい残飯。

しかし、じっくり観察すれば、チャジャン麺の食器やチャジャン麺の
残飯がそこに含まれていることがわかる。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

いくらチャジャン麺にこだわっているとは言え、韓国映画に登場する
チャジャン麺の残飯にまで関心を向けてしまう自分自身の陰気な性分
（しょうぶん）がうらめしい。


（終わり）

切ないチャジャン麺

■약장수  「薬売り」  〇〇〇－－
（１７１６）



2015年に公開された社会派のドラマ映画。八方ふさがりの生活苦から
逃れようと大衆演劇ばりの催眠商法を生業とする一団に加わった男が、
1人暮らしの老婆と出会い、別れるまでの物語。

悲しくも重たい内容ながら、なかなか見ごたえのある映画だった。


△家族3人で久しぶりの外食

なお、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国風
ジャージャー麺）が登場した。


△男は妻子にもっと美味しいものを食べさせたかった

難病を患う1人娘を抱えた主人公の男が一団に職を得、久しぶりに
給料をもらい、家族3人で外食するシーンだった。

男はチャジャン麺以外に「もっと美味しいもの（おそらく酢豚）」を
家族に食べさせたいと思い、手を挙げて追加の注文をしようとしたが、
妻は男の手をはたき制止した。


△追加注文しようとした夫の手をはたく妻

妻と子どもには、チャジャン麺だけでも十分過ぎるごちそうだった。

思いとどまった男は手を降ろし、無料サービスのタクアンだけを
追加で要求したのだった。

見ていて切なくなるチャジャン麺シーンだった。


（終わり）