それにしても長いタイトルだw
たまたま見つけたので、さっき見てみた。
原作未読だけど、TRUEROUTEのほうがTRUEというだけあって、原作に忠実な造りなんだよね。
で、桐乃は陸上留学をして、その間に春がきて、黒猫が後輩になる、ってことなんですよね?
で、黒猫が京介にコクって、二人が付き合うんだよね?
と、ここまでは、いろいろと見てまわるうちに目に入った。
別にこの話の場合は、そういう流れを知っても、余り気にならない。
この物語って、そういう大きな部分に何かがあるようには思えないから。
そういう凡庸な大きな枠組みの中で、
繊細な心理のやりとりを拾い出すような物語だと思っているから。
大体、桐乃と京介は、文字通り、兄-妹の関係でしかないから、
そこから、何かが起こるわけはない。
とすれば、人物配置からして、何らかのイベントが起こるなら
それは、黒猫しかないよね、という想像は容易に付く。
それ以前からも、黒猫は、いわば桐乃の鏡としてあったわけだし。
いわば、手を出して構わない「妹=桐乃」の位置を占めることになる。
黒猫は桐乃のシミュレーターとしてある。
加えて、黒猫の毒舌、というか、彼女の表現力と洞察力をもってすれば、
彼女が、桐乃に成り代わって、桐乃の心情を擬似的に吐露できるだろうし、
京介も黒猫に向かって、桐乃への心情を表現することも出来る。
よく、恋人もしくは妻には、母に似た人を選ぶ、ということが言われるけど、
ほぼそれと同じ理屈で、恋人に姉/妹と似た人を選ぶ、ということもあるのだろう。
いや、根拠らしい根拠はないまま、言ってるけどね。
要するに、黒猫は、京介と桐乃の媒介項としてある。
問題は、その構図に京介、黒猫、桐乃の間でどう消化されるのか。
というか、黒猫がどう振舞うのか、ってことだよね。
だって、京介と桐乃の関係はどこまで行っても兄妹の関係だから、
その関係そのものはずっと定数のままある。
つまり、その関係はいつまでたっても壊れることはない(のだと思う)。
つまり、母―子の関係は絶対崩せないところで、恋人や妻が登場するような感じだ。
その常に付いて回る影のようなものに対して、黒猫はどうふるまうのか。
要するに、友人の兄と付き合ってみた時に、その三人の関係はどんなものになるのか。
シリアスにそれをとらえれば、インセストタブー云々ということになるけど、
この物語は、そういう方向ではなく、コメディであるから、
むしろ、そのような状況下での、人間の心情の機微の描き方に焦点を合わせるような気がする。
映像化してそこをどう処理するのかはよくわからないし、
原作も読んでないから、ホント、わからないけれど、
この物語は、あっけらかんと、そうした見なくていいものも見えてしまった、という世界を
描いてくれると面白いな。
ラノベの映像化、というか、原作ありの作品の映像化は、
今期のものを眺めていると、やはり悪くない気がしている。
それは、設定がちゃんとしてるモノが多いし、
全体の流れが既にあるから、、それを映像化する段階でどこを強調すべきかも取り組みやすい。
いや、この作品では、既にラノベアニメ化に関する騒動は描かれていたけどさ。
でも、拙速にオリジナルを作るよりは、原作付きをしっかり映像化していく方向のほうが、
結果的には、やはり、広がりが多いような気がしてきている。
その点で、この俺妹には期待したいんだよね、実は。
あ、それから、上で黒猫はどうなるのか・・・、と
どこまでも黒猫視点で書いていたのは、
もちろん、黒猫が花澤香菜さん演じる役だから。
花澤さんの演技の幅を拡げるような、繊細な役回りが黒猫に与えられることに期待したいところ。
いい役は、役者を育てるから。
その点で、とても続きが楽しみ。
たまたま見つけたので、さっき見てみた。
原作未読だけど、TRUEROUTEのほうがTRUEというだけあって、原作に忠実な造りなんだよね。
で、桐乃は陸上留学をして、その間に春がきて、黒猫が後輩になる、ってことなんですよね?
で、黒猫が京介にコクって、二人が付き合うんだよね?
と、ここまでは、いろいろと見てまわるうちに目に入った。
別にこの話の場合は、そういう流れを知っても、余り気にならない。
この物語って、そういう大きな部分に何かがあるようには思えないから。
そういう凡庸な大きな枠組みの中で、
繊細な心理のやりとりを拾い出すような物語だと思っているから。
大体、桐乃と京介は、文字通り、兄-妹の関係でしかないから、
そこから、何かが起こるわけはない。
とすれば、人物配置からして、何らかのイベントが起こるなら
それは、黒猫しかないよね、という想像は容易に付く。
それ以前からも、黒猫は、いわば桐乃の鏡としてあったわけだし。
いわば、手を出して構わない「妹=桐乃」の位置を占めることになる。
黒猫は桐乃のシミュレーターとしてある。
加えて、黒猫の毒舌、というか、彼女の表現力と洞察力をもってすれば、
彼女が、桐乃に成り代わって、桐乃の心情を擬似的に吐露できるだろうし、
京介も黒猫に向かって、桐乃への心情を表現することも出来る。
よく、恋人もしくは妻には、母に似た人を選ぶ、ということが言われるけど、
ほぼそれと同じ理屈で、恋人に姉/妹と似た人を選ぶ、ということもあるのだろう。
いや、根拠らしい根拠はないまま、言ってるけどね。
要するに、黒猫は、京介と桐乃の媒介項としてある。
問題は、その構図に京介、黒猫、桐乃の間でどう消化されるのか。
というか、黒猫がどう振舞うのか、ってことだよね。
だって、京介と桐乃の関係はどこまで行っても兄妹の関係だから、
その関係そのものはずっと定数のままある。
つまり、その関係はいつまでたっても壊れることはない(のだと思う)。
つまり、母―子の関係は絶対崩せないところで、恋人や妻が登場するような感じだ。
その常に付いて回る影のようなものに対して、黒猫はどうふるまうのか。
要するに、友人の兄と付き合ってみた時に、その三人の関係はどんなものになるのか。
シリアスにそれをとらえれば、インセストタブー云々ということになるけど、
この物語は、そういう方向ではなく、コメディであるから、
むしろ、そのような状況下での、人間の心情の機微の描き方に焦点を合わせるような気がする。
映像化してそこをどう処理するのかはよくわからないし、
原作も読んでないから、ホント、わからないけれど、
この物語は、あっけらかんと、そうした見なくていいものも見えてしまった、という世界を
描いてくれると面白いな。
ラノベの映像化、というか、原作ありの作品の映像化は、
今期のものを眺めていると、やはり悪くない気がしている。
それは、設定がちゃんとしてるモノが多いし、
全体の流れが既にあるから、、それを映像化する段階でどこを強調すべきかも取り組みやすい。
いや、この作品では、既にラノベアニメ化に関する騒動は描かれていたけどさ。
でも、拙速にオリジナルを作るよりは、原作付きをしっかり映像化していく方向のほうが、
結果的には、やはり、広がりが多いような気がしてきている。
その点で、この俺妹には期待したいんだよね、実は。
あ、それから、上で黒猫はどうなるのか・・・、と
どこまでも黒猫視点で書いていたのは、
もちろん、黒猫が花澤香菜さん演じる役だから。
花澤さんの演技の幅を拡げるような、繊細な役回りが黒猫に与えられることに期待したいところ。
いい役は、役者を育てるから。
その点で、とても続きが楽しみ。