なんか対レギオン戦で盛り上がってきたところで、今週は特番だったので、そのままエイティシックスの原作を、とりあえず6巻まで読んだ。
このあと、まだ既刊が第10巻まであることをわかった上で、ちょっと中間報告的なことを書いておくと、
うーん、ちょっと微妙。
今、放送中の第2クールがカバーする第3巻までは確かに面白い。
第1巻の最後に描かれた、シンとレーナが2年経って再会する場面までの出来事をシンの側から描いたのが、2巻と3巻なので。
単純に、戦禍の中で分かたれた2人が再会するというのは感動的で悪くない。
しかも2人の再会は、一応は、86区の差別されジェノサイドに駆り出された民族たちと、共和国の純血種アルバの間での和解を予感させる象徴でもあるから。
ここまでは単純に、戦禍ものとしてよくできている。
で、次いで、シンとレーナが連邦の「第86独立機動打撃群」でともに戦うことになっての最初の作戦を描いた4巻も、それほど悪くはない。
ただ、これの最後で登場した〈無慈悲な女王〉の鹵獲を目的にした5巻、6巻の話となると、
うーん、その方向に行く?
って困ってしまうような展開に向かってしまった。
そういう意味では、確かに〈無慈悲な女王〉がターニングポイントだったことになって、基本、7巻以降もその流れで進むようなのだけれど。
で、何が、ちょっとそれはないんじゃないの?と思ったかというと、
まず、単純に5巻以降、シンの内面をグダグダ描くようになって、彼のクールでハードなカッコよさがどんどん削れていってしまい、最終的には、なんか、よくあるラノベの男子高校生キャラにみたいになってしまうこと。
同時に、レーナも、天然な委員長女子キャラみたいになってしまうこと。
要するに、凡百の、よくあるただのラノベになってしまう。
実際、5巻以降って、シンを中心としたジャガーノート部隊をレーナがなぜか全統括して指揮する、という構図になってしまって、それが、ほとんど、高校の部活みたいな世界になってしまうこと。
部員同士の恋バナとか、部員の間での喧嘩とかじゃれ合いとか。
もうほとんど『戦え!エイティシックス学園サバゲ部!』みたいになってくるw
シンがキャプテンで、レーナが女子マネみたいな布陣w
いや、もちろん、お話自体はレギオンの殲滅という目標はそのままなので、もちろんシビアなものだし、
5巻の最後でシリンというロボ部隊の屍の山によって示された、ありえたかもしれない「エイティシックス全滅の未来図」を目の前にして、シンが完全に精神不安定になってしまうくらい、
引き続き戦禍の悲惨さは続くのだけど。
でも、そうした戦場の悲惨さと脳天気な学園ノリの混在が、どうにもバランスが悪くて。
感覚的には、コードギアスの劣化コピーな感じ。
実際、第5巻から新たに登場するヴィーカという連合王国王子のキャラって、完全にルルーシュそのものだしw
自然と、ヴィーカの声は福山潤ヴォイスになってしまうようなキャラw
で、そこで思いついたのは、あぁ、この作者って、ただのギアスとガンダムSEEDとかのロボアニメオタクでしかなかったんだな、ということ。
だって、5巻以降の、日常的場面におけるキャラ描写、キャラのセリフがもう、全部、サンライズロボアニメキャラそのものなんだもの。
でもさ、第1巻、あるいは、その裏版でもある第2巻、第3巻を読んで思って、これはシビアな戦争SFなんだな、と思った気持ちは、完全に裏切られちゃったんだよねw
わりと木っ端微塵にw
レギオンが、人の脳をアップロードして使いまわす、という不気味な設定を見たときには、あ、これ、冲方丁のシュピーゲルみたいな話か、それじゃ、鬱確定だな、と思って、そのラインで楽しみにしていたのだけど。
そういうハードさはどこかに行ってしまった。
最悪だったのは、5巻以降、シンが、ラノベらしく「自己像に悩む本好きな文系少年」になってしまったことで。。。
あと、むりやり、レーナとの間でラブコメをさせられて。
いやいや、それじゃ、1巻のときのキャラ崩壊じゃね?と思ってしまった。
ていうか、シンとレーナの関係が、なんか出会った当初はいい意味で緊張感のある関係だったのに中盤からひたすらグダグダな共依存の罠におちていった、エウレカセブンのレントンとエウレカみたいなんだよね。
そんなシンとレーナの関係に生暖かい視線を送るライデン以下の周りのキャラたちも、レントンとエウレカを見る月光号のクルーそっくりでw
いや、それ、もうぜんぜん違う話じゃん、って感じで。
とにかく、5巻以降、全然、雰囲気が変わってしまって・・・
ちょっと読み始めた7巻冒頭は、完全にいわゆる水着回になってしまっているし。
なんか、ちょっと違う、これじゃない感が増してきている。
単純に、作者にキャラ描写用のストックが、ロボアニメしかないんだろうな、って思って。
どんどんどこかで見たことのある劣化コピーになっている。
てか、いつの間にか、シンは、帝国随一の貴族の末裔になって、そこだけとりだせば完全に、お約束の貴種流離譚だし。
5巻以降に登場する新キャラにはそれぞれ、ご当地民族純血種に割り当てられた異能も出てくるし。
しかも、その異能が、さすがにそんな都合の良い特化型の異能なんてないんじゃない、という類のものだし。
コードギアスで、ギアス持ちのキャラの登場が増えた結果、ギアスの能力が、ただのご都合主義におちていったのと似たような展開。。。
ということで、とりあえず、残りの刊も読むつもりだけど。
今書いたような印象がちょっとは改善されるといいのだけどw
さて、どうなることやらw
このあと、まだ既刊が第10巻まであることをわかった上で、ちょっと中間報告的なことを書いておくと、
うーん、ちょっと微妙。
今、放送中の第2クールがカバーする第3巻までは確かに面白い。
第1巻の最後に描かれた、シンとレーナが2年経って再会する場面までの出来事をシンの側から描いたのが、2巻と3巻なので。
単純に、戦禍の中で分かたれた2人が再会するというのは感動的で悪くない。
しかも2人の再会は、一応は、86区の差別されジェノサイドに駆り出された民族たちと、共和国の純血種アルバの間での和解を予感させる象徴でもあるから。
ここまでは単純に、戦禍ものとしてよくできている。
で、次いで、シンとレーナが連邦の「第86独立機動打撃群」でともに戦うことになっての最初の作戦を描いた4巻も、それほど悪くはない。
ただ、これの最後で登場した〈無慈悲な女王〉の鹵獲を目的にした5巻、6巻の話となると、
うーん、その方向に行く?
って困ってしまうような展開に向かってしまった。
そういう意味では、確かに〈無慈悲な女王〉がターニングポイントだったことになって、基本、7巻以降もその流れで進むようなのだけれど。
で、何が、ちょっとそれはないんじゃないの?と思ったかというと、
まず、単純に5巻以降、シンの内面をグダグダ描くようになって、彼のクールでハードなカッコよさがどんどん削れていってしまい、最終的には、なんか、よくあるラノベの男子高校生キャラにみたいになってしまうこと。
同時に、レーナも、天然な委員長女子キャラみたいになってしまうこと。
要するに、凡百の、よくあるただのラノベになってしまう。
実際、5巻以降って、シンを中心としたジャガーノート部隊をレーナがなぜか全統括して指揮する、という構図になってしまって、それが、ほとんど、高校の部活みたいな世界になってしまうこと。
部員同士の恋バナとか、部員の間での喧嘩とかじゃれ合いとか。
もうほとんど『戦え!エイティシックス学園サバゲ部!』みたいになってくるw
シンがキャプテンで、レーナが女子マネみたいな布陣w
いや、もちろん、お話自体はレギオンの殲滅という目標はそのままなので、もちろんシビアなものだし、
5巻の最後でシリンというロボ部隊の屍の山によって示された、ありえたかもしれない「エイティシックス全滅の未来図」を目の前にして、シンが完全に精神不安定になってしまうくらい、
引き続き戦禍の悲惨さは続くのだけど。
でも、そうした戦場の悲惨さと脳天気な学園ノリの混在が、どうにもバランスが悪くて。
感覚的には、コードギアスの劣化コピーな感じ。
実際、第5巻から新たに登場するヴィーカという連合王国王子のキャラって、完全にルルーシュそのものだしw
自然と、ヴィーカの声は福山潤ヴォイスになってしまうようなキャラw
で、そこで思いついたのは、あぁ、この作者って、ただのギアスとガンダムSEEDとかのロボアニメオタクでしかなかったんだな、ということ。
だって、5巻以降の、日常的場面におけるキャラ描写、キャラのセリフがもう、全部、サンライズロボアニメキャラそのものなんだもの。
でもさ、第1巻、あるいは、その裏版でもある第2巻、第3巻を読んで思って、これはシビアな戦争SFなんだな、と思った気持ちは、完全に裏切られちゃったんだよねw
わりと木っ端微塵にw
レギオンが、人の脳をアップロードして使いまわす、という不気味な設定を見たときには、あ、これ、冲方丁のシュピーゲルみたいな話か、それじゃ、鬱確定だな、と思って、そのラインで楽しみにしていたのだけど。
そういうハードさはどこかに行ってしまった。
最悪だったのは、5巻以降、シンが、ラノベらしく「自己像に悩む本好きな文系少年」になってしまったことで。。。
あと、むりやり、レーナとの間でラブコメをさせられて。
いやいや、それじゃ、1巻のときのキャラ崩壊じゃね?と思ってしまった。
ていうか、シンとレーナの関係が、なんか出会った当初はいい意味で緊張感のある関係だったのに中盤からひたすらグダグダな共依存の罠におちていった、エウレカセブンのレントンとエウレカみたいなんだよね。
そんなシンとレーナの関係に生暖かい視線を送るライデン以下の周りのキャラたちも、レントンとエウレカを見る月光号のクルーそっくりでw
いや、それ、もうぜんぜん違う話じゃん、って感じで。
とにかく、5巻以降、全然、雰囲気が変わってしまって・・・
ちょっと読み始めた7巻冒頭は、完全にいわゆる水着回になってしまっているし。
なんか、ちょっと違う、これじゃない感が増してきている。
単純に、作者にキャラ描写用のストックが、ロボアニメしかないんだろうな、って思って。
どんどんどこかで見たことのある劣化コピーになっている。
てか、いつの間にか、シンは、帝国随一の貴族の末裔になって、そこだけとりだせば完全に、お約束の貴種流離譚だし。
5巻以降に登場する新キャラにはそれぞれ、ご当地民族純血種に割り当てられた異能も出てくるし。
しかも、その異能が、さすがにそんな都合の良い特化型の異能なんてないんじゃない、という類のものだし。
コードギアスで、ギアス持ちのキャラの登場が増えた結果、ギアスの能力が、ただのご都合主義におちていったのと似たような展開。。。
ということで、とりあえず、残りの刊も読むつもりだけど。
今書いたような印象がちょっとは改善されるといいのだけどw
さて、どうなることやらw