BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 第199話 『仇名』 感想: 宿儺が「堕天」ってことは、宿儺ももとは天使だったの?

2022-10-03 11:20:48 | 呪術廻戦
真希と直哉の因縁に決着がついて、一気に舞台は東京第1結界に。

しかも、どうやら今後の物語のカギを握るのが伏黒で決定!って思えるくらい、伏黒シフトの話にw

なにしろ、傷ついた伏黒を介抱しているのが、「天使」を宿した来栖花だけでなく、高羽と虎杖まで合流していたからw

しかも、ノリ的には、来栖も高羽も虎杖も同類!ってのが笑える。

キルアな伏黒一人に対して、ゴンが三人やってきたようなものw

てか、地味に、この4人、最強なんじゃない?

特に、期待の新人・高羽w。


で、問題は、

来栖の中にいる「天使」が、五条悟の封印解除の条件に出したのが、「堕天」なる受肉プレイヤーの殺害なのだけど、その「堕天」が宿儺だった、というオチ。

もちろん、堕天=宿儺は、宿儺自身が虎杖にこっそり教えたものだが。

ということで、天使と堕天の間には平安時代の因縁があったことになる。

とはいえ、「天使」と「堕天」となったら、宿儺がルシファーだった、というオチしかみえないのだが。

これ、呪術廻戦って、てっきり「陰陽道」の話だと思っていたら、どうやらキリスト教世界の話も加わってくるらしい。

もっとも、そもそも七福神にしても、インドや中国の神様の習合だったりする事実を考えると、「日本的」なるものの信憑性はとても薄くなる。

むしろ、このあと、平安時代に先立つ時代に、世界各地から様々な神や神の使いやその巫女や呪術師が、平安京なり大宰府なりに訪れていた、とかという話になるのかね。

でも、そうなると、この物語世界の大きな謎である、なぜ日本ばかりに呪術者が集まっているのか問題にも、答えが用意されていることになる。

なぜなら、1400年前?くらいに、世界中の呪いのエキスパートが日本列島に集まっていたから。

だったら、今の状況もわかる。

そして、そんな状況を生み出したのが、堕天である宿儺、あるいはルシファーだった、とかになるのかもしれない。

となると、「天使」の名は、ミカエルとかガブリエルとかなのかもねw

イスラム的にジブリールでもいいけどw

なんだかラノベっぽくなってきたw

でも、そうなると、天使が、受肉者のプレイヤーの掃討を行う理由に「神の理に反する」と言っているのも理解できる。

「受肉の過程で器の自我を殺し沈めている」

というのが「神の理」に反しているらしいけど。

これっていわゆる「魂魄」の「魄」のことなのだろうけど。

そして、「神」とだけ「天使」が言っているのは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教問わず、天使が使える一神教の唯一神として言ってるからなのだろうな。

そういう意味では天使=ジブリール説もありかもw

とまれ、まあ、なんか、デカい話になってきた。

でも「堕天」というなら、そもそも両面宿儺が人間だった、というのも歴史の大嘘になるね。

だって天使だったのだからw

にしてもどうするのだろう、こんなに風呂敷、広げちゃってw

とまれ、次回が楽しみ。


あ、そうそう、冒頭、「のりとし」の弟が出ていたけど、彼もこの先出てきたりするのだろうか。

のりとし母も含めて、ちょっと気になった。

あ、あとは、華がどこかで伏黒に遭遇していたこともね。

でないと、「運命の人」なんて呼びかけないよねw

でもまぁ、久しぶりに情報量満載の考察回で面白かった。

たまにはこういうのがないとねw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第1話 『魔女と花嫁』 感想: めっちゃ「リバタリアン」でシリコンバレーなガンダムだなw 素晴らしい!

2022-10-03 01:10:53 | 水星の魔女
いいねー、これ。

いろいろと新鮮。

当世の「リバタリアン」なガンダムだよなw

異性愛にこだわらないところとか、企業が国家経営にのりだすところとか。

でもさ、もともとニュータイプとか、あるいはコーディネーターとかいって、人類の進化をテーマにしていたのなら、これくらい軽くやってほしいよね。

っていっても、別に今のところ、スレッタとミオリネの関係は親密な女性どうしくらいだから、それがこの先、どうなるのか? とかいっても、そんなにガチに深刻なものにはならないんじゃないの?

そもそもミオリネの一族が、というか父親が、プロローグにあった水星の魔女への攻撃の首謀者だったわけでしょ?

だったら、むしろ、ミオリネって、シャアにとってのガルマみたいな存在だよね?

だから、そのあたりの復讐?をからめた愛憎劇もやろうと思えば可能かも。

でも、それをガチでやったら、ただの復讐劇でルルーシュになっちゃうからそれはないんじゃない?

あと、企業がコロニーを経営しているようだけど、これはとても今風だよね。

それこそシリコンバレー的。

でももともと植民地経営なんて、東インド会社からスタートしたようなものだから、全然ありでしょ。

むしろ、今までのスペースコロニーが最初から国家政府の監督下にあったほうが不思議なくらい。

なので、そのあたりの「企業経営者が国家を運営したらどんなことになるのか」というシミュレーションとしても見ることができそう。

いや、これは結構、大きなことで、もともとガンダムって、第2次大戦や中東戦争をモチーフにして始まっていたわけで、それを911以後の情勢変化で「00」ではテロ戦争にシフトして、そこでは勝手連の民間軍事会社が国家の正規軍に喧嘩を売る、ってことをやったわけだし。

まぁ、その後の「鉄血」は、単にヤクザの抗争にまでテーマが落ちちゃってあららーだったけどw

そういう意味で、今回は、極めて今日的な、グローバルノースとグローバルサウス、そこに多国籍企業と多国籍金融がかかわるような「多元的な国際関係」の延長線上にある世界をモチーフにしそうだからね。

そのあたりは、結構楽しみだな。どう解釈されるのか。

だって、きっと水星の魔女にしても、それらは一種のコロニー企業国家だったんでしょ。

だからこそ、エアリアルの開発まで行っていたということで。

これエアリアルを兵器と考えれば民間軍事企業国家、ってことになるのだろうけど、でも、プロローグの様子を見ると、むしろ、エアリアルという人工知能インターフェースの開発をしていた、という感じがする。

だから、スレッタの母親の右手が義手だった、なんて描写もあったのだと思う。

だから、エアリアルがそもそも兵器なのか?という問題もこの先、出てきそう。

エアリアルの開発のために、さしあたって必要なルートが兵器のように見える巨大ロボットの開発だった、ってことのような気がする。

むしろ、宇宙開発用の、言葉の意味どおりのパワードスーツの開発だったんじゃないのかな。

ガンダムというよりは、アイアンマンに近い感じ、かな。

だって、実際、エアリアルは自律的な判断を可能とするAIシステムも稼働しているわけでしょ?

そのインターフェースに水星生まれ?のスレッタくらいしか適応者がまだいなかった、ってことじゃないのかな。


という感じで、これ、普通におもしろい。

大河内一楼は、コードギアスでも当てたからね。

あの時のような新鮮な目線で、2020年代の国際社会情勢、技術開発状況、人種やジェンダーが織りなす社会問題、などを咀嚼して組み込めば、きっとおもしろい作品になるように思える。

てか、そもそもアスティカシア学園が、シリコンバレーのブートキャンプにしか見えないんですけどw

とにかく、そういう深読みが、少なくとも開始当初はできそうで、楽しい。

ホント、こういうのでいいんだよ。

『ククルス・ドアンの島』みたいな、まさに高齢アニメ関係者の救済のためのような作品なんて、マジで作ってる場合じゃないんだよ。

最低限、ガンダムのプラモが売れれば、あとは今風の物語に組み替える。

それを徹底させるほうが、よっぽど健全だよw

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