BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第2話 『呪いのモビルスーツ』 感想: 配役のジェンダーを入れ替えて「仮面の女」を出すだけでこんなに面白くなるとは思わなかったw

2022-10-09 19:36:14 | 水星の魔女
いやー、やっぱりこれ、面白いよ。

ちゃんとあの決闘から、エアリアルは、GANDAMという違法技術を使っているからとりあげる、パイロットも退学、って真っ当な流れを作っておいて、その上で評議会を通じて、それが違法ではないことを示そうとする。

まぁ、法の抜け道だよね。

どう見ても、レディ・プロスペアって、能登声も含めて、スレッタの母でしょ。

で、その母が、決闘相手のグエルの親父と手を組んで、エアリアルの存在を認めさせた上で、ミオリネ父に復讐していく、という展開だよね?

こうした物語の基本設定の説明と必要な人物紹介を、この評議会のシーンで全部カバーしているのだから。

その上で、そこに、あー、なんだミオリネ、地球にトンズラかー、と思っていたミオリネが現れて、まさに姫として、誰も口を出せない父デリングに、皆が聞く前で啖呵を切らせて罵倒させるのだから。

いやー、痛快痛快w

その娘の大活躍の横で、復讐を狙うスレッタ・ママンが、グエル・パパンを抱き込んで、一緒にデリング、潰したろぜ!って持ちかけているんだからw


しかし、シャアに始まる仮面の男を、仮面の女に代えただけで、こんなに話がきらびやかになるのだから、素晴らしいw

さすがは大河内。

ギアスを書いたのは伊達じゃないw

要するに、ジオン公国にあたるのが、デリングを総裁とするベネリットグループってことでしょ。

グループ企業に番付をするところからして、グループへの利益貢献で序列をつける、文字通りの企業帝国なわけで。

そこに仮面の女が、亭主と師匠を殺された恨みを、正当な手段で返していく、という展開。

だって、スレッタ・ママンがベネリットグループ入りするのとか、そこだけみればシャアが、キャスバルの名を捨ててジオン軍の士官になるのと全く同じじゃない。

なので、一応、グエル・パパンがガルマポジションなんだろうなw


でここまではある意味、ガンダムのお約束的プロットを、仮面の女の復讐譚を真ん中において書き直しただけ、ともいえるわけだけど。

でも、スレッタの退学をなくすのに、再び決闘をする展開にミオリネが持ち込んだ、という流れは、廃校をなくすためにコンテストに出ます、というラブライブとか、同じく廃校を避けるために大会で優勝します、というガルパンと同じ構図w

決闘の条件を引き出してきたミオリネが、実はとってもスレッタのことが気に入っている、ということを表現してもいるわけで、

どんだけ、ミオリネ、ツンデレなんだよ、ってのも含めて笑える。

というか、このためにCVがLynnなんだな、ってここも納得w

ということで、いやー、とにかく面白い。

このままDV親父だらけの気持ち悪い昭和じみたベネリットグループに、ぜひ、鉄槌を下してほしいぞ、エアリアルw

いや、ファンネルで瞬殺かw

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ソードアート・オンライン 第27巻 『ユナイタル・リングVI』 感想: 《いにしえの七騎士》ってもうアクセル・ワールドの七王とか《七の神器》の元祖にしか見えないんですけどw

2022-10-09 18:37:41 | SAO/AW
前巻発売からほぼ1年ぶりの27巻。

どこで終ってたんだっけー、と思いながら、げっ!ようやくロニエが復活したところだったかー、とちょっと呆れながら読み始めたw

ということで、とりあえず、スペース、空けときます。































で、始まった27巻だけど、正直、期待していたほどのものではなく、端的につまらなかった。

だって、全然、話が進まないんだもの。

ちゃんと意図があってやっていることだとは思うけど、やっぱりユナイタル・リングとアンダーワールドの話を並行して進めるには無理がある。

これが年に3巻くらい出るペースなら許せるけど、1年に1冊しか出さなくて、これはないよ。

しかも今回、あとがきでエクスキューズしているけど、エオラインの正体、描けませんでした!とかいって謝るくらいなら、260ページで終わらせずに、あと50ページくらいは書き足して、せめてエオの正体の片鱗くらいは匂わせるところまで書いてから謝れよ、とマジで思った。

結局、この27巻って、ユナイタル・リングの第2層に行ったことと、ロニエ、ティーゼ、セルカの3人が復活しました!ってことの、2つで終ってしまったから。

その上で、さらにSAOPに登場したダークエルフNPCのキズメルの登場を匂わせた発言と、アリシゼーション編のあとのムーン・クレイドル編で触れていた《四帝国の大乱》の残党?による反乱の、2つを差し込んできて、無駄に話の風呂敷を広げようとしている。

正直、よくない傾向。

絶対、終わらない展開。

そう感じてから読み続けたら、だんだん、場面転換のやり方がアクセル・ワールドに似てきていることに気づいて、ちょっとゲンナリしてきた。

つまり、ユナイタル・リングの話がAWにおける現実世界の話で、アンダーワールドの話が加速世界の話。

で、両方を行ったり来たりするから、いつまで経っても話が遅々として進まない。

いや、だって、アクセル・ワールド、本当に全く話が進まなくなったからね。

新しい敵と遭遇して戦闘を始め、苦戦するも辛くも勝利。
その間に、加速世界に対する新しい知識をちょっと追加
倒した相手(の一部)が新しい仲間が加わる。
で、新しい敵が現れて次回に続く。
・・・

これの繰り返し。つまり、完全な引き伸ばし工作。

これと同じパタンがユナイタル・リング編に入ってから繰り返されている。

多分、作者は、サボり方を覚えちゃったよね。

最後に「(続く)」と書くのを全く恥ずかしいこととは思わなくなった。

サイアクだよ。

そもそもキャラが増えすぎ。

この作者の問題は、各キャラに寄り添って心情とかちゃんと描こうとするから、結果的に物語が全く前に進まなくなること。

今回なんてアリス視点のアンダーワールド解釈がそれで。

これは悪癖。


というか、ぼちぼち、ほんとにこの話の進む先を明らかにして、物語を加速させないと、飽きられるよ。

きっとユナリン編は、知性間戦争の話につながる、ないしは前日譚だとおもっているからこそ、追いかけているわけで。

(知性間戦争については、
その1
その2
その3
その4
その5
その6
をどうぞ。)

それがただの新しいダンジョン攻略、みたいな話をのんびり続けていくだけなら、もうちょっといいかな、って思うよね。

だから、今回の《いにしえの七騎士》にしても、「七」という数字で、アクセル・ワールドの七王とか《七の神器》と関係がありそうに見せながら、その実、全然関係なかった、なんてことになったら、そういう引っ掛け方、やめろやー、としか思えなくなる。

いわゆる、いいからもう結末だけ教えてよ、という気分。

キズメル再臨?にしても、おお、ここでキズメルとユイという、2つのAIが話すのであれば、きっと、アリスのようなボトムアップのフラクトライト型のAI開発につなげていくんだよね?とか思いたいじゃない。

だって、すでにSAOPの方で、キズメルのNPCらしからぬ、あまりにもナチュラルな応対の仕方に、キリトたちも最初はとまどっていたのだから。

なにがいいたいかというと、「ザ・シード」のシステム拡張の可能性の説明につながるような展開にならなければ、あまりにも雑な、あっちとこっちのキャラをつなげて見よう!って試みにしかみえなくなるから。

ホント、どうにかして欲しい。


でもさ、これほど遅筆になっているにもかかわらず、来月には『デモンズクレスト』というMR上のデスゲームの物語を始めるって言うし。

また、デスゲームかよ、と思う一方で、

いやMRでデスゲームじゃ、それもうリアルな殺人じゃん、とも思ったり。

どうするんだろうね。

もういろいろ飽きちゃったんだろうな、作者も。

新作の話題はイラストを堀口悠紀子がやることくらいじゃない。

つまり、こちらもキャラ小説化ってことで。

しかも堀口悠紀子のキャラデザだから、そのまま遠からずアニメ化するのも決定なのだろうし。

もう完全に金儲け主義にシフトしちゃったよね。

一応、これまでの経験からいえば、MRの『デモンズクレスト』もどこかで、SAOやAWと被ってくるのだろうな、とは思ってるけどね。

でもなー、SAOは今回の27巻の終盤で、どうやら菊岡がAWのニューロリンカーのプロトタイプの製作に手を付けたことが示唆されていたから、遠からずこのSAOの世界がAWの世界に転じていくはずなんだけどね。。。


とにかく、28巻を早く出すこと。

それも巻末あとがきで謝らないですむくらい、早く、半年以内には出すこと。

頼むよ。

でなければ、『ダンまち』のように、10月から6ヶ月連続出版、のようなバカげたことをして、今までの遅筆をチャラにしてしまうような暴挙wに手を出すこと。

ほんと、いい加減、なんとかしてよw

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SPY×FAMILY 第14話 『時限爆弾を解除せよ』 感想

2022-10-09 00:09:50 | SPY×FAMILY
なんか第2クールになって普通にスパイものになって俄然、面白くなってきた。

それもこれもアーニャと犬さんが影で頑張っているからなのだけど。

でもなんだかんだいって、アーニャはロイドの仕事のサポートに役立っているし、そのアーニャを守るという一心から、結果的に、ヨルがアーニャが阻止しようとする相手を駆逐していくことで、事件の実行犯たちが徐々に刈られていくという展開。

アーニャは自分の読心能力を絶対ロイドとヨルに気づかれてはいけないと思っているから、常に、アーニャ、ロイド、ヨル、の3人はバラバラに独立して行動しなくちゃいけないわけだけど、それ、よくパズルみたいに組み合わせてプロットにしているな、とちょっと感心。

その上で、今回は、ハンドラーの台詞にあったように、戦争を憎み、それゆえ、戦端が開かれるのだけは絶対阻止しようとする、ロイドたちの決意も表現されていたのもよかった。

なにごとも、動機は大事だから。

その意味では、ヨルだけが、完全にアーニャとロイドに振り回されているだけなのが、ちょっと不憫といえば不憫。

ヨルの主観では、アーニャのやることはすべて、子どもがやることだから唐突で脈絡がなくても仕方ない、と思っているのだろうね。

ただ、それでどこまで続けられるのか、という気はするのだが。

でもまぁ、そこをあまりつつくのは無粋ってことなのだろうな。

ともあれ、次回、どのような形で、この爆破テロ計画に決着をつけるのか、気になる。

で、はれて犬さんが家族の一員になるのだろうけど、なんかちょっとロイドは犬の出自に気づいているような気もするのだけど、これもこの先どうなるのか。

でも、アーニャが心配しているような「家族の破綻」は、アーニャの能力がバレても起こらないと思うのだけどね。。。

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