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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

転生王女と天才令嬢の魔法革命 第12話 『彼女と彼女の魔法革命』 感想: ずいぶんとアクロバティックな決着のつけ方だったけど、面白かった! 2期に期待!

2023-03-23 00:00:13 | 転天
いやー、思っていた以上に、高度にアクロバティックな結末にびっくり。

まずは、なぜ、いまさらアニスとユフィが戦うことで決着をつけるのか?

あまりにも唐突で意味不明と思っていたら、その決闘の最中に、すでにユフィが「至って」しまったというびっくりw

そして、シーンが変わったら、特になにか儀式があるでもなく、ユフィの精霊契約が終わっていた。

その時点で、すでにもう人外の不老の王女になったってことだよね?

で、その次には、あっさり王が退位して、ユフィは女王様へ。

その間に、アニスは自分には前世の記憶があることをユフィに伝えていたりして。

ただ、ここでいろいろと納得がいったのは、アニスは前世の記憶があることから、自分が本来存在したはずのアニスフィアの魂の居場所を奪ったのではないか、という疑念に囚われていて、だからこそ、王女として、王家の娘として、課せられた義務は忠実にこなそうと思っていた、ということ。

あー、だからなのか、この数話のアニスが、やたらと情緒不安定だったのは、ってものすごく合点がいった。

要するに、王女らしい王女を演じていた、ってことだよね。

しかも、本来の王女の姿は永遠にわからないから、その王女の演技はどこまでいっても及第点を取ることは出来ない。

なので、あれだけ他人に対してはイージーゴーイングのお気楽な王女であったのに、自分のことになると、あんなにも脆弱な存在になってしまった、ということ。

要するに、自分で自分を縛っていたわけだけど、アニスは。

で、そんなアニスの枷を外そうと、身命を賭したのがユフィだった、ってことで。

でも、まさか、ユフィがあんなにガチな百合、というかレズだったとは思わなかった。

でもそれなら、アルくんとの婚約が上手くいかなかったのもわかる。

そういう意味では、ユフィはユフィで、アニスのおかげで自分に課せられていた枷を外すことができた、と実感したのだろうね。

本当の自分に気づいた、ってことで。

その点では、アニスのほうがびっくりだったわけだけどw

ただ、そんなガチ百合の二人になっても、その気持が互いにはっきりした時点で、ユフィは精霊契約を、アニスはドラゴンの呪いを受けてしまっていて、ともに人の外側にいる存在になってしまっているから、人の世の恋愛のルールに縛られることもない、と言い切ることも出来てしまうw

ということで、これ、確かに「革命」だよね。

人の伝統を踏まえた上で、すでに人の外の世界から人を治めているのだから。

で、最後にアニスが言っていたように、不老の話にしても、ドラゴンの力を持つアニスが魔学を究めれば、確かにアニス自身も不老になってしまうのかもしれない。

そもそも、すでに「吸血鬼」という、不死に近い存在もいるわけだし。

それに、一度も「不老不死」とは言っていないので、実はあっさりユフィのほうが、ある事件によって落命して、アニスがその後を追うという展開もありえるのかもしれない。

いずれにしても、なんか、一気に超常の話になってしまったのが、確かに魔法革命っぽいなぁと思ったw

しかし、よくもまぁ、こんなにアクロバティックな設定を、それなりに上手く物語の流れに落としたな、と感心してしまったw

もともと年末の先行放送で第1話を見て、なんか面白いかも、と思っていたのが、こんな形で決着するとは思わなかった。

正直、予想の斜め上をいく終幕だったけど、頭で納得するたぐいの展開だったのが、想定以上の面白さを与えてくれた。

作画も全然崩れなかったし(もちろん作画監督によるトーンの違いはあったけど)、是非、2期を、というか続編を期待したいところ。

だって、この最終回を見るにつけ、ここまでが本編開始に向けた序章にしか見えないから。

いや、マジで続編、期待してます!

面白かった!

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