BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

杖と剣のウィストリア 第43話 『誰がために鳥は舞う』 感想: え、ユリウス、ほんとに死んじゃったの?

2024-07-09 13:11:11 | ウィストリア
43話までの感想は先に書いたけど、そちらは作品としての総評だったので、こちらでは43話に絞って書くと、

え? マジでユリウス、殺されちゃったの?

というのが第一声。

魔法の世界で、しかもここは高位の魔導士が集まる「塔」だから、てっきりユリウスは、回復魔法なり復活魔法なりで生還するとばかり思っていたのだけど。

少なくとも主人公のウィルたちの目線では、ユリウスは死亡。

で、その主犯は、同級生だったエマで、実は、そのエマは、シェイドが化けていたものだった・・・てことなのだが。

まだ、シェイドが何者で、彼の属する『破滅の書』の集団が何を目的にしているのかもよくわからないので、そのあたりは次回かなぁ。

ただ、原作者である『ダンまち』の作者は、あまり悪の描き方が上手くないので、ここでちゃんと悪を描けるのかどうか、ちょっと心配。

『ダンまち』の「闇派閥」がそうだけど、ただ悪い奴らで、それが描かれるとしばしば「ヒャッハー」な世紀末おつむ悪い系のキャラが目白押しになりがちw

すでにシェイドがそんな「俺様強者」の空気を醸し出しているのが・・・ねw

あと、塔に加わり、ウィルたちも魔法系統別の各派閥に振り分けられたわけだけど、その様子が、どうにも『ダンまち』におけるファミリアに酷似しているようにおもわれるのがちょっとw

ウィルとリアーナが加わったゼオの雷派閥とか、その猛烈なシゴキ方から、どうにもフレイヤ・ファミリアのようにしか見えなくてw

この先のこうした派閥の描写がどうなるかも気になるところ。

でも、とにかく、ユリウス、復活してー!

ああいう、いいキャラが死ぬのは問題だよ、やっぱり。

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『杖と剣のウィストリア』、最新話(43話)まで読んだ・・・感想: いやー、マジでこれは『ダンまち』のエッセンスだけを抽出した純度の高い「剣と魔法のファンタジー」だねw

2024-07-09 12:34:41 | ウィストリア
アニメ第1話が、『ダンまち』好きとしては引っかかったので、原作に手を出したら、なんか、一気に読めてしまった。

基本的に、『ダンまち』的な、

最初は味噌っかす扱いされた主人公が、実際に行動を起こすことで、彼をバカにしていて人たちも感化して(=たぶらかして、あるいは、攻略してw)、自分の理解者=友達として仲間になり、その「仲間パワー」で迫りくる困難をことごとく解決し、その都度、周りからの信頼も獲得していく・・・

という流れなので、安心して読み進むことができたからなんだけどねw

で、主人公ウィルが、強くなりたいと恐ろしいまでの成長願望を抱いている理由が、先に魔導士として頂点に上り詰めた幼馴染の女の子であるエルフィの横に並び立ちたいから、というところは、まんま、ベルくんがアイズ・ヴァレンシュタインに追いつきたいとする「憧憬」を抱いていることと同じw

その上、どうやら、主人公のウィルは、ベルくん同様、出生に秘密があって、それゆえ、規格外の力を秘めている、という点では、ファンタジーの王道の貴種流離譚でもある。

さらにいえば、主人公のウィル(←「意志」という名前)が、味噌っかす扱いされたのは、その基準が「杖」、すなわち魔導士のものだったからであって、それとは異なる「剣」の基準に従えば、彼は並外れた力を持つ「戦士」である、というのは、いかにも、「なろう」的でわかりやすいw

ということで、読み始めると、サクサクと先に進んでしまう。

だから、なんだろうな、『ソードアート・オンライン』と『アクセル・ワールド』のような関係といえばよいかな。

もちろん、『ソードアート・オンライン』にあたるのが『ダンまち』で、『アクセル・ワールド』にあたるのが『杖と剣のウィストリア』ってことでw

実際、間をつなぐ存在?として「フィン」が『ウィストリア』でも重要キャラとして登場しているしw

『ダンまち』がダンジョンに潜る話なら、『ウィストリア』は塔を上る話だしw

まぁ、今後、ウィルたちが、フィンとともにダンジョンの「深層」に潜る展開もあるかもしれないけれど。

そういう意味では、「塔とダンジョン」を抱える世界における「剣と魔法のファンタジー」として同一の世界観の下にあるともいえる。

なので、『ダンまち』読者は、自動的に2つの物語の間のつながりを妄想しないではいられないw

もちろん、細かいところでは大きな違いがあるのだけど、その違いはむしろ、小説とマンガ、というメディアの違いからくるようにも思える。

だって、ウィルの使う「魔剣」って、どうみてもベルくん「アルゴ・ウェスタ」の発展形なのだけど、でも、実際に「剣」に「魔法」を装填するところって、とってもカッコよくて見栄えが良いので、これは、マンガでないと表現できないし、マンガだからこそ、読者を惹きつけるだけの魅力を生み出すことができるw

だって、火魔法や氷魔法、雷魔法を纏った剣って、どれも超カッコイイと思えるじゃんw

そういうところはワクワク・ドキドキさせるよねw


あ、そうそう、ウィルの争奪のために、エルフィの氷魔法とゼオの雷魔法の大技対決がなされたところとかは、単純に『BASTARD』を見ているようで笑ったw

あー、魔導士って頭のネジがいかれた人が多いよなー・・・ってw

ということで、これは面白いw

すでにマンガの方の続きが気になるレベルw

で、最新話の43話については、え、マジで?と思うような急展開が起きたので、それはそれで別途書いたので、そちらもどうぞ。

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100万の命の上に俺は立っている 第97話 『手段は問わない』 感想: これは四谷、衣宇、紅末の三角関係の恋の行方で、クエストのややこしさをごまかしていく展開か?

2024-07-09 10:12:47 | 100万の命
前回からひきつづき、どんどんクエストの土台となる政治状況がややこしくなってきている。

まぁ、ベースとなる政治課題が、現実世界の、環境問題と開発問題、それに「人類の危機」という人新世っぽい問題まで絡んできているから、それで事態が簡単に整理できるはずもないのだけれど。

で、さすがにどうするのかなぁ、と思っていたら、今回、だいぶ、その複雑さを縮減させる手を作者?は打ってきた。

一つは、クエストのややこしさ、というか重たさを見た目減らすために、クエスト前に発覚した、四谷、衣宇、紅末の三角関係が平行して描かれそうなこと。

その方向に加速させる要素として、時舘というオタクまで用意されているしw

紅末推しの時舘がきっと無駄に話を複雑にしてくれることだろう。

なんか、結果は、四谷がヘタレだ、ってことで落ち着きそうな気がするけどw

で、もう一つの物語の単純化要因が、どうやらハイベナの政治中枢が、王を含め皆、魔術師による催眠にあっているのではないか、という疑惑の浮上。

もしも、そうならハイベナの行動は、基本的に、その魔術師の描いたシナリオに準拠していることになり、四谷たちがハイベナの行動を予測するうえでは、だいぶ、事態を単純化できる。

さらに、その魔術師が、宿敵・ドラゴンビショップではないか?という話も含めて、物語が一本化されそうだし。

ということで、なんか抽象的な書き方しかできないのだけど、今回の内容は、結局のところ、中盤における物語部隊の整理だった、って気がする。

そういう意味では具体的な展開は、最後に二繁が見つけたものがなにか?ってことになるけど。

二繁が読んでいた本のタイトルが「天変地異の物語」とあるから、基本的には、「人類の生存リスク」に関する伝承や神話で、その物語の基本フレームに則りながら、クエストの終着点までのシナリオを、四谷とグレンダあたりが考案する、って流れになるのかな?

正直、クエストがめんどくさいものすぎて、だんだん、どこが面白いのかわかりにくい漫画になってきたのだけど。。。

まぁ、その退屈さを崩すための目眩ましが、四谷、衣宇、紅末の三角関係ってことなのだろうけどねw

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