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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 第264話 『人外魔境新宿決戦㊱』 感想3: 虎杖悠仁の領域「存在しない記憶」は、五条と羂索がいた「死後の空港」とも通じているのかも。

2024-07-29 20:18:43 | 呪術廻戦
感想1感想2もあります)。

感想2の最後でちょっと書いたけど、虎杖の領域「存在しない記憶」の世界が、もしもずっと持続したままになるなら、これまでVS宿儺戦で死んでいった呪術師たちが皆、死なずに生きている世界を到来させることも可能なのかもしれない。

あの五条悟が、宿儺に両断されたあとに描かれた「死後の飛行場」の世界と通じることもできるのかもしれない。

ただその場合の問題は、領域を継続させるにはそれだけの呪力が必要だということ。

で、ちょっと思ったのは、天元様あたりが協力することで、その書き換えられた世界の方を永続させることも可能になるのかもしれない。

最初は、呪力量の多さ、ということで、リカのことを思い出したのだけど、それよりも天元様のほうが「世界の書き換え」にふさわしいかな、とも思ったりして。

というか、羂索も死に、宿儺も倒されたとしたら、あの結界から出された天元様はどうなるのか、という疑問もあって。

その解決策としても、もしかしたらありかな、と思った。

まぁ、その前に、「存在しない記憶」によるブラザーごっこから、宿儺が心を入れけて、脹相のように、ホントに虎杖を死んだはずの双子の兄弟とみなして、ともにラスボス天元?に対峙する、という、敵・味方がシャッフルされてしまう展開もあり得るのかもしれないけれど。。。

ともあれ、「存在しない記憶」の領域で、VS宿儺戦のフェーズが変わることは多分間違いないだろうから、どんな方向にも転じることができると思うけどね。

だって、要は、宿儺の深層心理に対する精神攻撃になるわけでしょ、きっと「存在しない記憶」の攻撃は。

あくまでも物理攻撃ではなく精神攻撃に特化したもの。

そうなると、宿儺がどんな心変わりをするかで、状況は全く変わるはずだから。

そういう意味でも、虎杖の領域の特性がどんなものになるのか、続きが気になるところではある。

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呪術廻戦 第264話 『人外魔境新宿決戦㊱』 感想2: 考察:虎杖悠仁が展開した領域「存在しない記憶」の能力は、反転術式の発展型としての「もう一つの世界」への移行なのか?

2024-07-29 20:13:18 | 呪術廻戦
感想1感想3もあります)

感想1でも触れたように、264話の最後で虎杖悠仁はとうとう彼自身の領域を展開させたわけだけど、その様子はどうやら「存在しない記憶」のようだった。

今までも何度か話題になった「存在しない記憶」だけど、最初は東堂、2回目は脹相で、どちらも虎杖悠仁と「ブラザー」になった世界を夢見るようなものだった。

ただ、脹相と虎杖が、呪胎九相図を介して血統的にも本当にブラザーズの関係にあったことから、東堂の「存在しない記憶」のケースはなにか事故的なものとしてうやむやにされてしまった。

つまり、東堂が描いたただの妄想だった、という具合に。

だが、今回、虎杖が展開した領域の中でも、どうやら虎杖と宿儺は兄弟のような関係を示していた。

だから「存在しない記憶」とは、基本的に、虎杖が領域内の人物とブラザーな良好な関係になるもの、とひとまず理解していいのかもしれない。

で、そこで思い出さされるのが、虎杖悠仁が実父から受け継いだ、かつて宿儺が母の体の中で胎児の時に殺したという「宿儺の兄弟」の魂のこと。

その「死んだ宿儺の双子」の魂をその身に宿していたから、虎杖は、宿儺を封印する「器」として有効だった、というのが、一応、ここまで作中で説明されたことだった。

虎杖の実母の身体を術式で乗っ取った羂索も、その魂のことを突き止めていたから、虎杖悠仁という子どもを生み、宿儺の器として用意した。

宿儺からしたら、もともと一つの受精卵から生まれた双子の片割れの魂だからこそ、虎杖の身体に封印されやすかった。

魂の相性がよかったから、というか、もともとひとつであったはずの魂の片割れだったから。

なので、その虎杖が受け継いだ「宿儺の双子の魂」からすれば、「存在しない記憶」にある通り、母胎にあるうちに宿儺に食われずに生まれていたら、「存在しない記憶」はちゃんと「存在する記憶」になっていたはずだった。

つまり、宿儺とその兄弟が双子としてともに育つはずだった。

その無念?が、「存在しない記憶」が生まれた強い動機だった、とひとまず考えておく。

そのうえで、じゃあ、どうやってそんな領域が実際に可能なのか?というと、ここまでの作中での領域展開の説明からすると、どうやら「領域」とは、物理法則を「情報的」に捻じ曲げて、生み出す力のように思えたから。

それが明白になってきたのが、「羂索vs九十九」の戦いのあたりから。

あの二人は、ともに重力を扱う術式ないしは領域を展開させていた。

九十九にいたっては、ブラックホールまで生み出していた。

言うまでもなくブラックホールは、時間の速度も捻じ曲げる。

つまり、時間も操作できる。

そこででてくるのが、時間遡行を多分身体に対してだけ行う「反転術式」。

つまり、反転術式によって欠損した身体が直るのは、怪我をする前の時間にまで時間を局所的に巻き戻すことで実現される。

『アクセル・ワールド』のシトロンコールや、司波達也の「再生」魔法のようなもの。

そうして、物理法則を捻じ曲げるのがこの作品世界の呪術の基本。

で、そう考えると、虎杖の「存在しない記憶」は、「存在したはずの記憶」を実際に実現させるもので、つまり、「平行世界へのジャンプ」だと思えばよい。

そんな「平行世界の実現」がメチャクチャな術式ではないことは、実はすでに読者は見てきている。

高羽の漫才空間や、秤のパチンコ(美少女ゲーム)空間。

術者の妄想と思わしき世界が展開されて、そのままそこで戦闘が行われる。

特に高羽が、五条を凌ぐ最強者と言われたのは、多分、彼が真実だと思えばそれによって事象改変が可能だから。

そういう意味では、五条の無下限術式や乙骨のコピー術式も基本的には物理法則の究極系で、それが呪術の名家の血統が引き継いだものとして理解できる。

でも、五条が期待していた秤なんかの術式は、もうそういう旧世代の常識を覆すものだったわけで。

それが、世界そのものを書き換える、あるいは、世界のあいだを移行する、というものだけど、それ自身も物理法則の延長線上にでてくるものとして理解可能。

ということで、虎杖の領域は、「あり得たかもしれない記憶」としての「平行世界」の実現なのではないだろうか。

時間遡行の果てに平行世界が生まれる、というのは、まさにジョジョ第6部の『ストーンオーシャン』の最後でプッチ神父が「メイド・イン・ヘブン」によってときを最大限まで加速させて別世界に移行させてしまい、以後、第7部のジョジョからは平行世界のジョジョが始まった。

虎杖の領域も多分、そうした平行世界への以降、世界改変の能力、あるいは歴史改変の能力なのだと思う。

なにより、最強の呪術師である宿儺の兄弟にふさわしい究極能力だと思う。

まぁ、それを虎杖が行使できるために付けられた後付の理屈が、宿儺が食って生まれてこなかった兄弟の魂を虎杖悠仁が受け継いでいる、というウルトラ後付し設定だった、ということなのだけどw

でもその結果、いままで死んでいった人たちが全員生きている「もう一つの世界」にたどり着けるのかもねw

全員生き返った万々歳の大団円かもね?

あ、でも、よく考えたら、『鬼滅』の最終回も、そんな感じだったな。

あちらは、現代の子孫を描くことで、鬼のいなくなった「もう一つの世界」を暗示するものだったけどw


感想3へ)

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呪術廻戦 第264話 『人外魔境新宿決戦㊱』 感想: ついに虎杖が領域を展開・・・って、これ、「存在しない記憶」の領域だよね?

2024-07-29 20:08:24 | 呪術廻戦
感想2感想3もあります)

前回の最後で、乙骨の「コピー術式」の思い込みの隙をついて、ブギウギを使って突如登場した天使から「邪去侮の梯子」による強襲を受けた宿儺。

これはかなりなダメージなのでは?・・・と思っていたのだが。

なんてことはない、宿儺の野郎! 「邪去侮の梯子」の光の柱の中を、なんと駆け上がっていきやがった!w

一応、宿儺の言い分としては、天使がいまだ人間・華を受肉体として使っていて、華にダメージがある分、以前のような破壊力のある「邪去侮の梯子」の出力に達していないから・・・、ということなのだけどw

えー、そんな説明で、もともとも宿儺必滅とされていた「邪去侮の梯子」が突破されちゃうの? それでいいの?

なんか、もはや、このVS宿儺戦については、ご乗船生徒の海塩からこのかたずっと、宿儺が展開した特殊な「領域」の中にいて、宿儺が「もっともらしい」理屈を思いつけば、それがそのまま通用してしまえるように上手く調整されているのではないか、と思ってしまうくらい、宿儺びいきな「ご都合主義」が横行しているw

いやまぁ、もういいんだけどね。

でも、こんな簡単に「邪去侮の梯子」が突破されてしまうのなら、この(コピーではない)モノホンの「邪去侮の梯子」による強襲を、ドヤ顔で天使に提案した乙骨の立つ瀬がないじゃないw

いやー、作者、宿儺のこと好き過ぎでしょw

で、そうやって光の柱を駆け上って天使にトドメを刺そうとした宿儺を妨害したのが、ブギウギでとんできた東堂、というのだから、ブギウギはブギウギで便利すぎ。

ということで、結局、宿儺の相手は虎杖ひとりにまで絞られてしまって、しかも宿儺は腕を復活させてしまったから、あー、これは負けかなー、と思ったら。

まさかの土壇場で、虎杖が領域を展開w

しかも、どうやら、この領域、例の「存在しない記憶」の世界みたい。

だって、虎杖が、虎杖に憑依していたときの宿儺に対して、バディ感ありありの口調で、「行くぞ、宿儺!」とか言ってるんだもん。

もちろん、虎杖が領域を展開させたのは、領域内での術式が必中になるから、が理由で、

そうして、宿儺と伏黒の間の魂のパスを切るための「解」を必中にして、伏黒を救い出すことが狙い。

次回あたり、伏黒復活に近づくのかね?

しかし、ここに来てのまさかの「存在しない記憶」。

となると、最初に「存在しない記憶」が登場した東堂の時は、虎杖は、無意識に領域を展開させていたってことになるのかね?

その後、脹相にも「存在しない記憶」が生じたけど、あのときは、九相図ブラザーズのネタで都合よく被されてきたために、あれ、やっぱり、「存在しない記憶」なんて術式はなかったんだ、って上手く、読者はだまされてしまったわけか。。。

ご都合主義もここに極まれリ! だな、やっぱり!

それにしても、九相図ブラザーズはものすごくよくできたミスディレクションだったw

すっかりだまされてしまったw

でもまぁ、それもこれも、虎杖の魂が、宿儺の生まれなかった双子の兄弟の魂、ってことが判明したからこそ可能になるサプライズだから、ほんと、うまい具合に、作者に踊らされてしまった、って感じだなぁ。

でも、確かに最後のコマの「行こうぜ、宿儺」というのは、同じ顔をした双子の兄である虎杖悠仁が弟の宿儺に声をかけているようにも見えるし。

悠仁と宿儺の双子のブラザーズ

あー、ということは、次回は、虎杖と宿儺で双子の兄弟ごっこをしばし行った後、宿儺が「存在したかもしれない兄弟」のことを思い出しながら、まだ人間だった頃の記憶を蘇らせる・・・って展開かね。

にしても、VS宿儺戦、こうなると、どういう形で決着がつくのか、全く読めなくなってきたなw

どうするんだろう、この先?

感想2
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