(展開予想1、展開予想3、展開予想4、もあります)
269話で、乙骨が元の身体に戻っていたけれど、これは、やっぱり羂索の「体を渡る術式」からすると、理屈がたたない気がしている。
一番の疑問は、術式の発動に「脳の移植」が必要であるだが、そんな作業をあの宿儺との戦いの中でどうやって実現させたのか?というもの。
で、はたと気づいたことがある。
あれ、脳の移植が必要だ、って、誰か言ってたっけ?ということ。
これまで描写があったのは、
●羂索が夏油の頭を「カパッ」と開けて、脳を見せたこと。
●羂索が、夏油に限らず体を変えて平成から今まで生?を繋いできたこと。
●乙骨が「家入さん、やってください!」と言ったこと。
ということで、実は、脳の移植が必要だとは、どこにも明言されていないのでは?と思えてきた。
となると、むしろ、羂索の術式というのは、脳の移植は関係なく、単に「術者の魂を術者の意思で第三者の体に移す」ものだったのではないか、というもの。
そうなると、実は、天元が星漿体を使って、魂を新しい体に移してきたのとやっていることは変わらないのではないか?
つまり、天元の場合は、多分、オリジナルの天元の脳の構造を星漿体の脳に上書きし、天元の術式を含めて星漿体の脳を天元の魂が完全に支配下に収めることで、ギリギリ人の意識を保ってきたのではないか。
多分、魂を物理的な脳に定着させることで、魂に自分は人であると誤認させ、呪いに転じることを防いできた。
そうであれば、天内理子を失って新たな身体、というか新たな脳を得ることができなかった天元は、というか、天元の魂は、自らを人であると認識することができなくなって、事実上、呪いの側に転じていった。
実際、天元自身、自分はもはや呪いの方に近いと言っているし。
だから、羂索が行おうとしたのは、天元の魂を脳から解放し呪いとして放置することで、1億人分の呪霊の呪力を取り込ませるための「下ごしらえ」をしようとした。
本当は、羂索自身がそれをやりたかったのだろうけど、そこまでの資質は彼にはなかった、ってことかな。
とまれ、「体を渡る術式」の本質は、「魂の脳への定着」にあると考えれば、羂索も実は魂だけが体を変えて生きながらえてきただけなのかもしれない。
実は、そう思わせる発言を五条自身が、渋谷事変の時に言っている。
つまり、羂索に乗っ取られた夏油に向かって、五条の六眼でみても、そこにあるのは夏油の体と魂にしかみえないと。
で、そういって五条が夏油に対して喝をいれると、羂索に逆らって夏油の体が勝手に動いたことがあった。
あのとき、羂索が確か「魂は肉体に宿る」とか言ったので、なんとなく、羂索の脳以外の夏油の体、たとえば腕にも魂が宿っていて、いわば夏油の残留思念のようなものが、夏油の体を、羂索の意に反して動かした、と思ったのだけど。
実はもっと単純に、脳そのものも夏油のもので、羂索による上書き制御に反抗したものだったとしたら、話が早い。
そうすると、オリジナルの羂索の脳もミイラになって呪物化されているのかもしれない。
とまれ、羂索の「体を渡る術式」を、天元の「星漿体の脳に上書きする術式」と同種のもの、多分、羂索のほうが体を頻繁に変えなくちゃいけないので下位互換の術式になるのだろうけど、とにかく、魂だけの移動がポイントとなる。
そうであれば、乙骨が五条の体に渡って五条の体を操っている間に、リカが、乙骨の脳を含めて反転術式で治療を行っていたこともリカの直感的に理解できるし、それがあったおかげで、乙骨が「体を渡る術式」が切れてからも、元の身体に速やかに戻ることができたことにも整合性が付く。
同時に、五条の体の方も、反転術式で肉体を治すことで、五条自身の復活の可能性もあがる。
体は反転術式で完治できるのだから、あとは、脳死さえ免れていればよい。
幸い、五条は体を真っ二つにされただけだから、脳死さえ免れればよい。
で、多分、脳死は、実は普段から五条が、無下限術式をオートで使うためにやっていたことではない?
だったら、体を二分されたあと、とにかく反転術式を五条は自分の脳にだけかければいい。
ただ、呪力自体は、腹のあたりの丹田から流れてくるという理屈だったはずだから、となるととにかく自発的に脳機能を停止させて、何らかの形で再起動捺せられることを待つしかない。
で、そのきっかけになったのが、乙骨の魂が羂索の術式で渡ってきて反転術式を全身にかけてくれたことだったのではないか。
だから、乙骨が想定したよりも早く五条の体を動かせなくなったのは、そうして再起動した五条の脳、つまり意識であり魂と脳というリソースの奪い合いをしたからではないか?
で、それなら乙骨が元の身体に戻ったうえで、五条が復活するのも、それほど無理やりな話ではなくなるはず。
ついでにいえば、天元が星漿体の体を移る際に、五条家の六眼が必要になるのも、おそらくは、脳への魂の移植を、すでにある脳の神経回路網とは変えずに寸分たがわぬように実現するために、必要だったのではないか。
つまり、六眼は、精密な「魂の移植」を行うために必要だったということ。
要するに、精密な脳手術に必要な光学機器のようなもの。
じゃあ、なんで、必ず星漿体の移動の時に六眼が現れるのか?という因果が疑問になるけど。
それはさすがにまだ思いつかないw
でも、以上のように、羂索の「体を渡る術式」が、魂の脳への上書きであるなら、乙骨の速やかな復活も、羂索が天元の魂の解放にこだわった理由も、ともに説明できるのではないかと思う。
結局のところ、呪いとは、物理的存在から解放されるソフト的な「魂」の別名だったということ。
まぁ、とても、現代のAI談義でよく聞く「マインドアップロード」の話に近い議論の組み立て方だけどねw
269話で、乙骨が元の身体に戻っていたけれど、これは、やっぱり羂索の「体を渡る術式」からすると、理屈がたたない気がしている。
一番の疑問は、術式の発動に「脳の移植」が必要であるだが、そんな作業をあの宿儺との戦いの中でどうやって実現させたのか?というもの。
で、はたと気づいたことがある。
あれ、脳の移植が必要だ、って、誰か言ってたっけ?ということ。
これまで描写があったのは、
●羂索が夏油の頭を「カパッ」と開けて、脳を見せたこと。
●羂索が、夏油に限らず体を変えて平成から今まで生?を繋いできたこと。
●乙骨が「家入さん、やってください!」と言ったこと。
ということで、実は、脳の移植が必要だとは、どこにも明言されていないのでは?と思えてきた。
となると、むしろ、羂索の術式というのは、脳の移植は関係なく、単に「術者の魂を術者の意思で第三者の体に移す」ものだったのではないか、というもの。
そうなると、実は、天元が星漿体を使って、魂を新しい体に移してきたのとやっていることは変わらないのではないか?
つまり、天元の場合は、多分、オリジナルの天元の脳の構造を星漿体の脳に上書きし、天元の術式を含めて星漿体の脳を天元の魂が完全に支配下に収めることで、ギリギリ人の意識を保ってきたのではないか。
多分、魂を物理的な脳に定着させることで、魂に自分は人であると誤認させ、呪いに転じることを防いできた。
そうであれば、天内理子を失って新たな身体、というか新たな脳を得ることができなかった天元は、というか、天元の魂は、自らを人であると認識することができなくなって、事実上、呪いの側に転じていった。
実際、天元自身、自分はもはや呪いの方に近いと言っているし。
だから、羂索が行おうとしたのは、天元の魂を脳から解放し呪いとして放置することで、1億人分の呪霊の呪力を取り込ませるための「下ごしらえ」をしようとした。
本当は、羂索自身がそれをやりたかったのだろうけど、そこまでの資質は彼にはなかった、ってことかな。
とまれ、「体を渡る術式」の本質は、「魂の脳への定着」にあると考えれば、羂索も実は魂だけが体を変えて生きながらえてきただけなのかもしれない。
実は、そう思わせる発言を五条自身が、渋谷事変の時に言っている。
つまり、羂索に乗っ取られた夏油に向かって、五条の六眼でみても、そこにあるのは夏油の体と魂にしかみえないと。
で、そういって五条が夏油に対して喝をいれると、羂索に逆らって夏油の体が勝手に動いたことがあった。
あのとき、羂索が確か「魂は肉体に宿る」とか言ったので、なんとなく、羂索の脳以外の夏油の体、たとえば腕にも魂が宿っていて、いわば夏油の残留思念のようなものが、夏油の体を、羂索の意に反して動かした、と思ったのだけど。
実はもっと単純に、脳そのものも夏油のもので、羂索による上書き制御に反抗したものだったとしたら、話が早い。
そうすると、オリジナルの羂索の脳もミイラになって呪物化されているのかもしれない。
とまれ、羂索の「体を渡る術式」を、天元の「星漿体の脳に上書きする術式」と同種のもの、多分、羂索のほうが体を頻繁に変えなくちゃいけないので下位互換の術式になるのだろうけど、とにかく、魂だけの移動がポイントとなる。
そうであれば、乙骨が五条の体に渡って五条の体を操っている間に、リカが、乙骨の脳を含めて反転術式で治療を行っていたこともリカの直感的に理解できるし、それがあったおかげで、乙骨が「体を渡る術式」が切れてからも、元の身体に速やかに戻ることができたことにも整合性が付く。
同時に、五条の体の方も、反転術式で肉体を治すことで、五条自身の復活の可能性もあがる。
体は反転術式で完治できるのだから、あとは、脳死さえ免れていればよい。
幸い、五条は体を真っ二つにされただけだから、脳死さえ免れればよい。
で、多分、脳死は、実は普段から五条が、無下限術式をオートで使うためにやっていたことではない?
だったら、体を二分されたあと、とにかく反転術式を五条は自分の脳にだけかければいい。
ただ、呪力自体は、腹のあたりの丹田から流れてくるという理屈だったはずだから、となるととにかく自発的に脳機能を停止させて、何らかの形で再起動捺せられることを待つしかない。
で、そのきっかけになったのが、乙骨の魂が羂索の術式で渡ってきて反転術式を全身にかけてくれたことだったのではないか。
だから、乙骨が想定したよりも早く五条の体を動かせなくなったのは、そうして再起動した五条の脳、つまり意識であり魂と脳というリソースの奪い合いをしたからではないか?
で、それなら乙骨が元の身体に戻ったうえで、五条が復活するのも、それほど無理やりな話ではなくなるはず。
ついでにいえば、天元が星漿体の体を移る際に、五条家の六眼が必要になるのも、おそらくは、脳への魂の移植を、すでにある脳の神経回路網とは変えずに寸分たがわぬように実現するために、必要だったのではないか。
つまり、六眼は、精密な「魂の移植」を行うために必要だったということ。
要するに、精密な脳手術に必要な光学機器のようなもの。
じゃあ、なんで、必ず星漿体の移動の時に六眼が現れるのか?という因果が疑問になるけど。
それはさすがにまだ思いつかないw
でも、以上のように、羂索の「体を渡る術式」が、魂の脳への上書きであるなら、乙骨の速やかな復活も、羂索が天元の魂の解放にこだわった理由も、ともに説明できるのではないかと思う。
結局のところ、呪いとは、物理的存在から解放されるソフト的な「魂」の別名だったということ。
まぁ、とても、現代のAI談義でよく聞く「マインドアップロード」の話に近い議論の組み立て方だけどねw