というわけで、日本に帰り色々調べたところこのカタコンベとキリスト教徒迫害とは関係がないことを知りました。なぜ日本の高等学校の世界史の教科書に誤った記載があるのでしょう。
カタコンベが単なるキリスト教徒の地下墳墓だとすればわざわざ教科書に取り上げる価値はないと思います。私が調べたかぎりでは一冊だけカタコンベに触れていない教科書を見つけました。
「実教出版 高校世界史B 平成14年版」でした。
そこでは迫害についても「ローマ帝政は宗教にがいして寛容でキリスト教は下層民や奴隷のあいだで信者を獲得し、上層民の信徒もしだいにふえていった」(P24)どうもこれが真実に一番近いようです。
私は海外旅行のための基礎知識として世界史の教科書を読んでみました。そこでいくつかの基本的な誤りを発見しました。それをここで述べる場ではないのでやめますが機会があればと思っています。一つだけ指摘しておきます。それはプロテスタント史観に偏っているのではないかです。
写真はカラカラ浴場です。