100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「スペイン・ポルトガル」編 カトリック22 親孝行2

2009年05月26日 08時31分18秒 | スペイン・ポルトガル

 ついでにサグラダ・ファミリア聖堂の写真を。なおガウディとその作品については後日紹介の予定です。 

 親孝行で余談話を一つ。海外旅行をしていてヨーロッパの人たちと日本人の共通点はいずれもジジイとババが殆どであるということです。それに対して親孝行を重んじる儒教の国の中国、韓国は若者の比重が高いことです。何か別の理由があるのですかね。


「スペイン・ポルトガル」編 カトリック21 親孝行1

2009年05月26日 08時25分19秒 | スペイン・ポルトガル

 旅行の途中で現地ガイドに「イエスは親孝行をしましたか?」と質問をしようと思いました。親孝行という英語が分からないので和英辞典を引いてもぴったりした訳語が見つかりません。そこでその質問をやめました。考えて見れば英語だけでなくヨーロッパキリスト教国ではどうやら「親孝行」という言葉はあまりポプラーではないようです。

 私は聖書をとびとびにしか読んだことが無いので以下の記述は間違いかもしれませんがキリスト教では親孝行という日本的な道徳観は一般的でないような気がします。たとえばマルコ福音書1章19節~20節では弟子たちが父親を残してキリストに従うという話がありますし、マルコ福音書3章33節~35章の話は有名です。同じマルコ福音書10章では「私のためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てたものはだれでも、今この世で、迫害を受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑を百倍受け、後の世では永遠の命を受ける」(29節~30節)とあります。(この項での「後の世」では「父」が抜けていることにも注目ください)

 というわけで、スペインのみならずヨーロッパの美術館などを訪れたとき宗教画を多く見ることが多いのですが、キリストの親孝行の絵を見ることはないし、マリヤはたくさん見ますが、お父さんのヨセフの登場する絵もめったに見ません。ヘロデの弾圧を恐れてヨセフ、マリア、キリスト3人でエジプトに逃げる絵は時に見ますが、お父さんの影は大体薄いようです。

 ここまでがこの写真を紹介するための前置きです。これはガウディで有名なサグダラ・ファミリア聖堂にあるキリストがお父さんの大工仕事の手伝いをしている親子孝行?の珍しい像です。(お父さんのヨセフは大工さんです)お父さん(ヨセフ)お母さん(マリア)がそっぽを向いているところも面白いですね。

 ヴェテランの添乗員堤さんに聞いたところ彼の記憶のかぎりではイスラエルのナザレで大工仕事の絵を見たことがあるだけだそうです。どなたかイエスの大工仕事の手伝いをしている親孝行の絵や像を見られた方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。