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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

お手伝い

2010年03月16日 | 徒然に日々のことを
母さん、だめジャン。
メールの返事しなきゃ。

14日、横浜で、最後の詩舞を舞ってホット一息したところで、また次の依頼が有ったんだった。
それは、老人ホーム慰問で、全体のプログラムの中の15分を東京支部の時間としてもらっているのに、今年は詩舞も入れたいということだった。

11月以来続いている緊張をこれで解けると思っていたところだったんだよね。

母さんは、自分でも意外なくらい責任を持って、緊張を続けていたみたい。

頼まれることをことのほか喜ぶ母さんだけど、今度ばかりは、「あーーぁ」ともり下がったらしい。

それで、再度のお願いとしてメールを駄目押しで頂いていたのに、返事をしていなかった。

「ノー」というつもりはなかったから、すぐに返事をしなかったらしいけど、お電話まで頂いてしまった。

ご老人に、喜んでいただけることなら、二つ返事のはずの母さんなんだけどねぇ。

「三叉口に舟を泛かぶ」は、いろいろないきさつから、振り出しは小西先生ではなかった。舞うたびに手直しをし、それはそれで、大いに勉強になったんだったよね。

日本舞踊と剣舞の良いところ取りで、母さんの進歩の度合いに応じて、より詩舞らしく格調高く変わってきたのは、狭い家のリビングだから中途半端の動きだったけど、おさらいをする母さんをみてきたけどね。
なかなか、いいよねぇ、詩舞ってやつは。

節目節目に、望まれて舞うことは願ってもない上達の道だったわけで、それを、せっかくの依頼に躊躇するなんて、贅沢なんじゃないかなぁ。

「ほんとに申し訳ない」と、電話を切った母さんの心が言っていた。

6月の終わりに舞うわけだから、二つ目の「宝船」をきちんと習いつつ、もう一歩上の「三叉・・・」を目指そうよ。
ねぇ、母さんや。

母さんの一生の中で、この一年は、ほんとに珍しくまじめにがんばってきた母さんだから、ちょっと、疲れて休みたいという気持ちは、猫の僕にはほんとに良くわかる。

ぐうたら、のんびり、ぼーっが好きな母さんの気持ち、ほんとに良くわかる。
がんばれ!  母さん。
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女の子

2010年03月16日 | 徒然に日々のことを
昨日買い物帰り、電車に乗ろうとしたら、自動販売機の横から女の子の足と靴が見えたんだって。
驚いて近づいてみると、女の子は口の周りを汚してうつろな目で、横たわっていた。

母さんは、思わず声をかけたら、どうも、問題ありという雰囲気の子だった。
お母さんに電話しようかという問いかけには、何も応えず、友達が来るからということだった。

とりあえず、ベンチまで連れて行って座らせて、ハンカチをぬらしにトイレまで走り、口の周りをぬぐい、マスクをはずさせた。
マスクをした状態で、吐き戻したらしく、口の周りに一杯吐寫物がついて、服にはほとんど汚れがなかった。

服は、ずいぶん着古したもののようで、ャPットには穴が開き、繕った後はなかった。
そろばん塾のバッグを持っていたので、その帰りだったのだろう。
ハンカチは冷たいけれど、我慢してねと語りかけているうちに、目に力が戻ってきて、友達は先に言っちゃったと答えたそうだ。

それが本当かどうかわからないけれど、とにかく、元気になったら、ありがとうといって立ち上がり行ってしまったんだって。

マスクとハンカチはビニール袋に入れ、いまどきなので持ち歩いている殺菌剤で手をぬぐって、買い物袋をもって、帰ってきた。

今朝になって、お姉ちゃんにその話をしてた。
お姉ちゃんは、吐寫物に触らないで駅員さんに任せるべきだったね。
でも、知らん振りをする家族だったら、いやだなぁ。と、僕にはちょっとよくわからないことを、母さんに言っていた。

母さんは、そのころから、急にもし、細菌性のものだったらと言う実感がわいてきたらしく、背中がぞわぞわしているのを僕は感じてしまった。

相変わらず、お姉ちゃんは、まっとうなことを言うなぁ。
僕の家族は、こんなことを美談に終わらせないんだよね。

母さんは、その後、「お母さんに電話」という言葉に反応しなかった女の子について、深く考察を重ねていたようだった。

まず、家族に問題ありだったのか、それとも事情があって、お母さんに連絡を取れない、取ってはいけない子だったのかも、、、
なんて考えている、それだったら、お母さんが当然のように家で待っているかの言い方をして女の子を傷つけてしまったのかもしれないなぁと。

母さんって、いろいろ、いろいろ考えるもんだなぁ。

しかし、お姉ちゃんは、言ってた。「今になっても、下痢しないのだから、なんでもなかったんだね。よかったね。」と。

母さんは、思わず体が動いてしまったけど、自分でもこれが大人だったら、ここまでしなかっただろうといってた。

次に、こんなことに出くわしたら、どうするんだろうと、自問してたよ。
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