風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉5月1回目

2016年05月13日 | 詩吟
清瀬駅から、徒歩で松山地域センターには、右回りと左回りの経路があります。
こちらを利用するようになって6回が過ぎたので、今日は、右回りの少し遠いけれど、商店街を抜ける経路で、来てみました。

面白そうな店を見つけて、早めに来た時は、暇つぶしができそうなところも目星をつけました。

なんてことはないことでも、新しく変わるのは、何かと気を使い緊張するもののようです。

今まではほんの少しでも近い道をいそいそと通っていたわけで、少しの気持ちのゆとりのできた今日は、少々回り道でも好奇心を満たしてくれそうな、道を選びました。


新教本をみなさんの希望で、それぞれが手にしたタイミングで、Aの2の教本を手放しました。
まず、20の代表的で、基本的な吟題をこなせるようにと、始めました。


今日の青葉はは松風と同じ吟題の「元二を送る」になりました。

譜№7と4の違いは、よくわかったでしょうか。
吟法については、新しいものはなかったので、特に丁寧に、練習をしたのは、三から七へ音が移動する箇所を、おなかの使い方や、息に声を載せる方法を、おさらいしました。

そして、元二を送るが、早々と終了したので、次の律詩「春望」に取り鰍ゥりました。
ここでは、頭高の七の音から出る箇所を、先に三七の練習をしましたから、とても良いタイミングで、おさらいすることができました。

「烽火」の七、六と頭高で出す声は、息継ぎをした後ですから、喉声になりがちなところを、しっかり丹田に気を込めて、吐き出す息に乗せて、クリアな高めの七の音を出すための工夫をしました。

ちょうど、質問が出たのこともあって、何度も何度も繰り返して、さらってもらいました。
質問が出たのを幸いに、しつこく何度も、私の満足の行く、この会員さんなら、ここまではできるはずだから、そのラインは譲らないで終了しようと思いました。

遠慮がちな会員さんは、自分だけが時間をとってしまうことに申し訳ながって、途中で、わかりましたと座りかけましたが、ここで、終わらせてしまったら、次回の練習で、またそれ以上の時間をとることになります。


このあたりの考え方は、自分中心で、会員さん本意ではありません。
私の満足か、会員さんのもう十分か。
私の満足を取っていたら、質問が出なくなるかもしれませんねぇ。

質問が出なくても、少人数の合吟なので、どなたがどのくらいできているかいないかは聞き取れますから、おそらく私は、私の満足を満たしてしまうことでしょう。

ただ、そのおかげで、その指導を聞いていた方たちは、一回でクリアすることができました。

それは、質問した会員さんだけに時間を割いたことにはなりませんし、後輩さんは、思いがけず新しいテクニックを習得したことになります。

このあたりの、練習に割く時間に対する考え方を遠慮せずに恥ずかしがらずに、前向きで取り組めると良いなぁと、思います。

せっかく、少ない人数で、三時間半の時間を使えるわけですから、濃い練習にしたいものです。


「烽火」に戻ると、烽火だけを練習すると驚かすの終わりの三の音程から、息継ぎをして間が空くと、七の音程がわからなくなってしまうのです。

そして、息継ぎをすると、丹田へ込めていた「気」も抜けてしまいます。
最低2分、最大4分の間は、丹田への気を抜かずに継続できるようになると、ブレスでいかに気を抜かずに必要なだけの息を吸うかの苦労が半減し、自然に行えるようになります。

そう言うことから、ここで、迷うのは、「烽火」だけをとにかく練習するか、「驚かす」と続けて練習をするかという選択肢が出てきます。

初心の時は、その部分だけを取り上げての練習でないと、集中力が続きませんでしたが、今日は、「驚かす」から「烽火」に続けた練習ができました。

すると、ブレスの後のお腹の処理から、息に乗せて、高い七の音をいきなりだすということを、繰り返してやっているうちに、滑らかにできるようになりました。

そして、もとにもどして、「烽火」だけを何度か発声して、前の言葉から続けて吟じることに戻すと、やはり七の音程がとりにくくなるのです。
後は、回数を重ねて、体に覚えさせることです。

初心者の域を出た会員さんたちには、今までと違った「流れ」を大事にして、練習をするのが、ベストということに至りました。
今日のたった1回のたった一人の試みですが、おそらく、前の言葉からつなげてでよいのだと思いました。



さて、初めての他教室でのお稽古に参加をなさった会員さんの様子を休憩時間にお聞きしました。
先輩のいない青葉では、並み居る諸先輩の揃った教室で、いろいろと優しく助言を頂いたようで、夢組にいたのではできない体験をしてきました。

諸先輩方、おせわになりました。ありがとうございました。

頂いた助言を、よく考え併せて、会員さんの糧となるように、練習に励みます。

今まで、外界を知らないでいた青葉の会員さんたちは、自立への道を歩み始めました。
忙しい中を、やりくりして、他教室への参加をするのは、なかなか大変なことでしょうが、今年1年は、揉まれて見ましょうね。

7月には、師範代昇格の課題吟が発表されます。
果たしてその十題の中にどれだけ、終了した吟が入っているかによって、これからの一年の間の忙しさが変わってます。

今年一年は、ちょっと、厳しいかもしれません。
晴れて、師範代を頂いたら、自由の身ですから、最後の頑張りを走り抜きましょう。

基本に忠実に、持てる楽器の最大限を引き出して、自己ベストはどんな吟詠か探りましょう。

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