採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ズッキーニの花とかぼちゃの花

2010-08-03 | +ふたりの日

先週はほぼ毎日畑に通ってみました。
何日か間隔をあけて行くとあれもこれも収穫しなければいけない状態ですが、毎日行くと、意外と摘むものはありません。
(野菜って見張られてると育たないのでは?)

なんかつまんないなー、と思っていたら、ズッキーニの花が目に付きました。
そういえば先日ウィトラコチェ(トウモロコシ黒穂菌)について調べていた際に、南米の市場では山のようにズッキーニの花(雄花)が積み上げられているのを見たのです。
え!ズッキーニの花ってそんなにモリモリ食べるものだったの!?

それでは私も食べてみなくては、と素直にそんな気分になりました。
昨年は、畑作業一年目でまごついていたせいか、花を食べるどころの気分ではありませんでしたが、今年はちょっと余裕が出てきたのかもしれません。

ズッキーニは全部で6本植えてあります。
そしてどこからともなく生えてきたカボチャが、延べツル長さはズッキーニ以上になって、畑の1角を占領しています。
ちょっと探すだけでズッキーニ6本分以上の花が見付かります。

あっという間に沢山摘めて、しかも軽くて綺麗だし、何だか嬉しいかも。

花に何か詰めて焼いたり揚げたり煮たりするのが一般的のようですので、まずは先日作って以来マイブームになっているズッキーニハンバーグの生地を詰めて焼いてみることにしました。

花を洗って雄しべをとり、具を詰めてまずフライパンで表面を焼き付け、さらにオーブンで15分~20分くらい焼きます。
花びらってあんなに薄くてぺなぺななのに、フライパンで焼いても破れたりせず、意外と丈夫なものなのだなあと驚きました。
つけ根の軸はつけたままにしましたが、焼き上がるとひょろんと細くなり、食べてみるとほんのり甘くて美味しいです。でも見た目的にはねずみのしっぽみたいで、ない方がかっこいいかな?

ズッキーニハンバーグ詰めは焼くタイプですが、煮るタイプも作ってみました。
お友達のブログで見かけてとても気になっていた、ズッキーニの花のハーブライス詰めです。
半煮えのお米を詰めて、水とレモン汁、オリーブオイルで煮るというものです。
お米が入る場合は、焼く場合とはちょっと違うコツが必要だと思ったので、覚え書きとして書いてみます(オリジナルレシピはsalahiさんのブログを見て下さいね)

■■ズッキーニの花とかぼちゃの花のハーブライス詰め
(オリジナル:ズッキーニの花のハーブライス詰め
■材料
かぼちゃやズッキーニの花  沢山
タマネギ 微塵切り
お米
ハーブ(今回はドライのセルフィーユ、ディルを使用)
粗くおろしたズッキーニ
湯むきした生トマトを刻んだもの
レモン汁
オリーブオイル

■作り方
(1)かぼちゃやズッキーニの花を摘んでくる。
本来は朝のうちに、花が開いている状態のものを摘むのがよい。
でも、昼くらいに畑に行って、つぼんだ花でも大丈夫。摘んだら乾いた状態でビニールなどに包んで冷蔵庫に入れておく(水滴がつくとそこから溶けてくるので)。
つぼんだ花の場合は、まっすぐな形状のものの方が扱いやすく、くるりと丸まっているものは中に具を詰めにくいため、千切ってフィリングに混ぜてしまう方がよい。

(2)タマネギを炒め、更にトマトも入れて煮崩れる程度に煮て、お米を加えて軽く炒める。火を止めてここにおろしたズッキーニ、ハーブを入れる。これが詰め物になる。

(3)詰め物の準備が出来たら、花を冷蔵庫から取り出して、内側も外側もさっと水洗いする。花粉を落とさないよう外側のみ洗う、という説もあるが、虫が花の中にいることもあるのでつぼんだ花は中を開いて洗っています。
更に、中にある雄しべを取り除く(魚の骨抜きが便利でした)。
雄しべは、食べてみると後口の悪い苦さです。
苦いと何かに書いてあり、苦瓜だって苦いけど美味しいし、と、一度つけたまま調理してみました。そうしたらあまり美味しくない苦さだということが分かりました。濃い味付けにすれば目立たないかもしれませんし、花粉は健康にいいのかもしれませんが、私は今後は雄しべはとるつもりです。
洗った花はなるべく水気をきるようにしておく。濡れているとそこから溶けてきます。
ひょろりとしたガクは口当たりが悪いので取り除くという説もありますが、今回使用した花の場合さほど固さは気にならないのでつけたままです。

(4)花の中に詰め物を詰める。
特にお米のフィリングの場合、煮るとふくらむのでかなり控えめに。
詰めるのは、花びらの切れ込みより下までとし、平たくなる程度に詰める。
挽肉など固まるタイプのフィリングの場合や、衣をつけて揚げるような場合は花びらの切れ込みより上まで詰めても大丈夫かも。
詰め終わったら花びらを折り返しておく。

(5)煮る場合は花の軸を切り落とす。これは食べられるので、最初に切り落とし、微塵に切ってタマネギと一緒に炒めてフィリングに詰めてもいいかも。
詰め物をした花を、折り返した部分を下にしてなるべくきっちり鍋に並べる。
ここに、ヒタヒタよりやや少なめの水、レモン汁、オリーブオイルを加え、落としぶたをして、鍋のフタもして煮る。
落としぶたをしないと、上側の花びらが煮えにくいです。
水ではなくトマトソースで煮るというレシピも見かけました。

(6)時々鍋をゆすりながら、お米が煮えるまで煮る。
最後水が残っていたのですが、火を止めたあとお米に吸い込まれてしまいました。
(これでいいのだろうか?)

2010/07/29ズッキーニとかぼちゃの花

かぼちゃの花とズッキーニに花です。
どちらがどちらが分かりますか?


(答え:ガクが太い方がズッキーニ。糸状に細い方がかぼちゃ)

2010/07/28かぼちゃの花のズッキーニハンバーグ詰め

ズッキーニハンバーグ生地を詰めて焼きました。
焼くとこんがり焦げ目がついて、綺麗な黄色ではなくなります。
でも軽い風味でとても美味しいです。

2010/07/29ズッキーニの花のハーブライス詰め

煮るタイプを作成中。
こんな風に、なるべくきっちり、一層に鍋に並べるのがよいようです。
フィリングは、詰めすぎで悪い例です。
花びらの切れ込みより下までがよいです。
軸は上に置いてしまいましたが、やや固かった・・・。

2010/07/29ズッキーニの花のハーブライス詰め

煮えました。
フィリングが多かったので、お米が漏れてます・・・。

2010/07/29ズッキーニの花のハーブライス詰め

しばらく鍋に入れておいたら、残りの水分を全部吸ってしまいました。

このハーブライス詰めは、レモン汁を加えて煮ているため、酸味のある味になります。そして、(今回具を詰めすぎだったため)花に詰め込まれたご飯がパンパンにふくらんでみっちりぎゅう詰めになって、まるで「鱒の寿司」のような趣に・・・(分かるかな)。
お米が多いと、結構お腹一杯になります。中身は野菜多めお米少なめの方が軽いかもしれません。

ズッキーニハンバーグ詰めの方が軽い食感ですが、焼くと色合いがくすんでしまうのが残念。今度蒸し器で蒸してみようかな。


お花の料理は、これまで、「腹の足しにならないもの食べてもなー」と(成長期男子のようなことを)思っていましたが、詰めるという作業はギョウザ作りにも似て意外と楽しく、また出来上がりもコロンと可愛らしいので、すっかり好きになってしまいました。
焼くタイプのものは、手でつまんで食べられるし、フィンガーフードとしてサイズもぴったりではないかと思います(焼いた後の状態で冷凍も出来ます)。

お花、また摘んでこようとおもいます。


■参考情報
「ズッキーニの花」だけでなく「かぼちゃの花」と検索すると、メキシコ料理やイタリア料理についての情報が出てきます。イタリア語、スペイン語ではかぼちゃもズッキーニも一緒みたい。
「Courgette Flower」「Flor de Calabaza」(スペイン語)「Fiori di Zucca」(イタリア語)でグーグル画像検索をすると、(花だけでなく)素敵なお料理の写真も出てきます。グーグル翻訳ツールバーを使えば、材料欄くらいはなんとか分かるので、だいたいどんなお料理か想像がつきます。食材としての使用の歴史が長いので、外国語サイトの方が多様なお料理が出て来て面白いです。
(グーグル画像検索ってすごい!)

市場で山のように摘まれたかぼちゃの花の写真とそのスープ(スペイン語)

・詰め物に使ったズッキーニハンバーグの記事(当ブログ)

・salahiさんのブログ
 ズッキーニの花のハーブライス詰め
 フェタチーズ詰めフリット(蜂蜜をたらり)
 ズッキーニの花のポタージュスープ

・楽子さんのブログ
 ズッキーニの花レシピ2006
 ズッキーニの花レシピ2007
 ズッキーニの花レシピ2008
 アーティチョークとズッキーニの花を組み合わせて2008

・fleur de selさんのブログ
 ズッキーニの花のファルシオーブン焼き

お米を詰めたものをトマトソースで煮込む
コロッケの種を詰めて、コロッケ同様の衣をつけて揚げる(クックパッド)
・チーズとアンチョビを詰めて揚げる。
・花びらのみ適当に咲いて茹で、酢の物や飾りに
・花びらを咲いて炊き込みご飯やチャーハンに
花びらを使ってポタージュ
花びらをスープの具に(AllAboutメキシコ料理編)
ジャガイモその他を詰めてオーブンで焼く(イタリアリグーリア料理)
・花びらをちぎってオムレツに(簡単そう!)
プリン型に花とズッキーニを敷き、リコッタチーズ等を詰めたもの(イタリア語)

コメント (4)
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