採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

サラック椰子

2010-08-16 | +きのこ以外
お盆休みは皆さん如何お過ごしでしたか?
私は特にお盆だからという訳でもないのですが、ダンナサマと一緒に2泊ほど私の実家に行ってきました。
目的は、物資の交換、かな?
ズッキーニを輸出して、ジャムの空き瓶を持って帰ってきました。


実家に植えてもらったジャバラは、今年は不調のようで、実は1個だけしか残っていません。この実もちゃんと熟すかどうか・・。
そもそも木が昨年からほとんど大きさが変わっていないようなのだけれど、それでいいのかしら?肥料が足りないのかな。やはり。


ジャバラの代わり(?)に、何やら変な植物が。

2010/08/13サラックsalakの芽

ウサギの耳のような、V字型の葉っぱです。2枚が重なっているのではなく1枚の葉なのですよ(真ん中に継ぎ目があります)。

母がインドネシア旅行のかばんから出てきたゴミやら(種やら)を庭に埋めたそうなので、きっと何か熱帯のものに違い有りません。

心当たりは、タマリンド、もしくはサラックsalak(スネークフルーツ)、もしくはduku。

この単子葉の葉っぱを見ると、どうも椰子っぽいので、おそらくサラックではないかな。

ウィキペディアで調べてみると、大きな木の写真はあるけれど、「芽」の写真はありません。
「salak sprout」で調べると芽の写真、出てきましたよ~。
やはりこれは、サラック椰子のようです。
念のため日本語「サラック 芽」でも検索してみると、日本語のブログもヒットしました。
そうか、やっぱり、タネを見ると蒔いてみずにはいられないタイプの人っているんだな。そういう人(遺伝子)が農耕を進化させて来たのに違いない(タネをまけば必ず枯らす、狩猟採集縄文人(私)は、種蒔く人を尊敬せずにはいられません)。

調べたところによると、このサラック椰子、成長すると短い茎に6mにもなる葉が多数つきます。
果実は葉のつけ根に房状に実るので、まるで地面に近いところに実がつくように見えるようです。
葉は2m程度の葉柄と細長い多数の小葉からなるのですが、葉柄は、何と15cmにも達する長いトゲにびっしり覆われます。
Wikipediaの写真を見ると、SF映画に出てくる邪悪な生物のような、凶悪な様相です。

果実もヘビっぽくて不気味だけれど、葉っぱからしてこんなに異様な姿のものだったとは・・・。
それほど美味しいフルーツでもないし、冬、さっさと枯れても勿体なくないです。


そうそう、サラックの実。
インドネシアで食べた際の写真が出てきたのでご紹介します。

2010/03/08サラックsalakの実 スネークフルーツとも呼ばれる通り、実を包む皮は焦げ茶色でヘビのウロコのようです。
薄い皮はぺきぺきと剥がすことができます。
2010/03/08サラックsalakの実

中はこのように3つ程度に分かれています。

2010/03/08サラックsalakの実

おしり側。ん~。ちょっと可愛いかも。

2010/03/08サラックsalakの実

中にはこのように茶色い種が(種は基本的には食べません)。
白い部分は「ハイチュウ」のような乳酸菌系の甘酸っぱい味で、歯ごたえはお漬け物のようなコリコリ感があります。
よい状態のものは仲々悪くない味ともいえるのですが、鮮度が悪くなるにつれ、ドリアンのような汗くさいような異臭がしてきます。

品種なのかレストランで店ざらしになっていたのか、渋くて固くパサパサしたものも食べたことがあります。
「ハイチュウ」味で、あら美味しいじゃない、と調子に乗って食べ過ぎると、あとで何だか胃が重たくなってくる気がします。
胃腸の弱い人(母)は超注意です。


■参考情報
実生果樹栽培記のサラカヤシの項:苗木でも次第にトゲが生えてくるようです
Fruit and sprout:トロピカルフルーツと芽の写真集(英語)
wikipediaのサラク:成長した木には凶悪なトゲが!
トロピカルフルーツ成長ノート:サラックはありませんがやや似たラタンフルーツはアルマジロのようで不気味さ満点!

コメント (4)
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