採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

瓢柑(ひょうかん)

2013-05-30 | +フルーツ

珍しい、「瓢柑」というものを初めて買ってみました。
遅い時期に出回る、黄色い柑橘です。

弓削瓢柑と西郷瓢柑という2種類があるようです。
広島や愛媛では主に弓削瓢柑が、宮崎県では西郷瓢柑が栽培されているようで、今回のは愛媛県のものなので、おそらく弓削瓢柑。
弓削瓢柑は、昭和初期頃に台湾から移入したものと言われています。


黄色い晩柑といえば、河内晩柑(宇和ゴールド、ジューシーフルーツ、美生柑、ジューシーゴールドなど別名多数あり)。
大好きな柑橘のひとつです。
冬のうちに文旦をどっさり買って、それがなくなる頃、河内晩柑をまたどっさり取り寄せる、というパターンです。

今年はどっさり瓢柑があるので河内晩柑は買っていなかったのですが、比較のため、買ってきました。

瓢柑と河内晩柑、意外と違います。
 

瓢柑と河内晩柑

まずは外観。
左が瓢柑で、右が河内晩柑。

河内晩柑は黄色かと思っていましたが、こうやって見ると、意外とオレンジ色寄りです。
瓢柑は薄いレモン色。 

瓢柑と河内晩柑

横から見たところ。
瓢柑は、名前の通り縦長です(もっと長円のもあった)。
河内晩柑も、あら、意外と縦長。
(抽出したサンプルがよくなかったか)

瓢柑と河内晩柑

縦に切ってみると、瓢柑の房の形は随分縦長ということが分かります。

瓢柑と河内晩柑

輪切り。
河内晩柑って意外とオレンジ色だったのね・・。
瓢柑は、ものによって種が多めのものもあります。
果肉のツブツブは、どちらもつぶれやすくて汁気が滴るようなジューシーな感じ。 

瓢柑と河内晩柑

一番違うと思ったのは、果皮表面の油胞のところ。
縦切りにすると違いがクッキリ。
瓢柑の油胞は大きいです。
瓢柑の油胞をかじってみると、酸味があります。油胞の大きさといい、酸味があるところといい、獅子柚子に似ています。
 

瓢柑と河内晩柑

この断面だと、瓢柑の油胞の大きさはあまり目立ちませんね。 
瓢柑の白いところは、結構苦味があります。
(獅子柚子は確か苦味があまりなかった)

瓢柑と河内晩柑

瓢柑と河内晩柑、ジュースにしてみました。
瓢柑は、グレープフルーツジュースと同じ色ですが全然違います。
酸味がとてもマイルドで、甘く、苦味もなし。
生で食べると、もうちょっと酸っぱくてもいいかなーという優しい味なのですが、ジュースにするとそのマイルドさが丁度いい感じ。グレープフルーツジュースが苦手な人でも飲めそう。

河内晩柑は、生のときは甘酸っぱさがクッキリして、すごく好みです。ジュースにすると、酸味がしっかりあるので、ハチミツちょびっと入れようかな?と思うような、どちらかというと酸味が勝った味わい(個体差もあると思うけれど)。苦味はなし。
色はオレンジ色ですが、酸味は瓢柑よりもグレープフルーツジュースに近いです。

 
瓢柑は、美味しいママレードが出来るそうです。
これから作ろうと思っているところです。



■参考情報
瓢柑 販売サイト

コメント (2)
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